書籍「いちばんやさしいGoogleビジネスプロフィールの教本」

ウェブマスターオフィスアワー (2018年10月31日)

Google検索オフィスアワーSEO

2018年10月31日に放送されたウェブマスター オフィスアワーのまとめです。
今回はマウンテンビューのGoogle本社からの放送です。プロダクトエキスパートも出演しています。

ブログ記事

2018年9月27日のウェブマスターオフィスアワー以降のブログ記事です。

Q&A

URL検査ツールに関する質問

【質問】

① URL検査ツールでライブテストが出来るようになったが、Fetch as Googleのようなレンダリングしたブラウザの表示ではなく、ソースコードの表示しかない。ブラウザ表示はしないのか?

② URL検査のライブテストはデスクトップ版Googlebotで実行されるのか?それとも、スマートフォン版Googlebotなのか?

③ URL検査のインデックス登録の上限数を知りたい。ヘルプページに具体的な数字の記載がないが、あえて伏せているのか?

【回答】

① 新しいSearch Consoleはベータ版が取れたとはいえ、旧バージョンからすべての機能が移行したわけではない。将来こうなりますとはお話しにくいが、今回の件については社内に要望を伝えた。どうなるか分からないが、お待ちいただければとのこと。

② 今のところ、デスクトップ版Googlebotで実行している。
MFIに移行しているページでも、テスト自体はデスクトップ版Googlebotとなる。モバイルページでデスクトップ版のGooglebotを拒否しているのであれば、表示されないのでご注意ください。
今後、MFI移行しているサイトについては、モバイル版Googlebotに移行する可能性はある。

③ どのような理由でヘルプに出していないかについてはお話しできない。
記事更新の度に使わなければいけないものではなく、記事を更新したらサイトマップを送信すればよい。

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仮タイトルを途中から変更するのはスパム

【質問】

新しいサイトを作る時、タイトル名を仮にして半年ほど運営し、きちんと決まってから別のタイトル名に変更するのは、スパム行為になるのか?
例えば、「リンゴ農園」というタイトルを付けて、あとから「りんごジュース販売サイト」に変更するような感じです。
内部リンク、外部リンクが集まったあとでの変更なので懸念している。

【回答】

プロダクトエキスパートからの回答。

Charioさんの回答:ウェブスパムにはならないと思う。アクセス解析を見ながらタイトルを変えることはあるので。ユーザーの役に立つようなタイトルを考えて付け替えていただければとのこと。

まみずさんの回答:ウェブスパムにならないと思う。懸念点を上げると、検索結果上でタイトルがなかなか書き変わらないことはあると思うが、最終的には変わるのでは。

金谷さんの回答:みなさんと同じで、タイトルを書き換えることはスパムにはならない。ウェブマスター向けガイドライン (品質に関するガイドライン) にスパムについて列挙しているので、目を通して頂いて、どの項目に当てはまるのか考えて欲しい。どこにも当てはまらないはずだ。
途中から変更すると、ユーザーから見た時に違和感のある変更になる可能性があるので、ユーザーからどう思われるかを意識しながらタイトルの変更をしていただければとのこと。

ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)

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タイトルを頻繁に変更するとスパムとなる?

【質問】

CTR向上を目的としてタイトルやmeta descriptionの修正を頻繁にやっていますが、やりすぎるとスパムになり手動対策の対象となると聞いた。そのようなことは起こるのか?

【回答】

スパムになるのかという点については、先程の回答と同じで、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)を読んで考えてもらいたい。おそらくそれに該当する項目はないのでで、スパムにはならないと思う。

サイトのファンがいたとすると、タイトルがしょっちゅう変わり、前に読んだ記事に到達できなくなってしまうと、ユーザーも利用しなくなるのでは。
ユーザーに対してどのように伝えられるのかを考えてくださいとのこと。

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記事は増えているのにアクセス数は頭打ち

【質問】

毎日趣味のブログを更新しているが、アクセス数が頭打ちになっている。
検索需要がある記事でないことを認識しているが、比較的短文で終わっている記事があるので、Googleから読む価値のないブログだと認識されているのかと感じている。

Twitter程度の少ない文字数を大量に記事作成することは、評価を下げることになるのか?
1週間ほどまとめてから投稿しようかと検討している。

【回答】

プロダクトエキスパートからの回答。

Charioさんの回答:少ない文字数を大量に記事作成することで評価を下げることにはならないと思う。ユーザーがまとめて記事にした方が読みやすいのであれば、そちらの方がいいかなと思う。

まみずさんの回答:趣味のブログということなので、特別なコンテンツを配信しているということではなく、全ユーザーにニーズのあるコンテンツではないのだと思う。ニッチなのでアクセス数に頭打ちになるのは可能性として考えられる。アクセス数を伸ばしたいのであれば、趣味の幅を広げたりしていくといいのでは。

金谷さんの回答:アクセス数というお話なので、Search Consoleで検索の流入を見ているのではなく、Googleアナリティクスで全体のアクセスを見ているのかなと思いますが、そこが分からないとアドバイスも変わってくる。

検索からの流入というお話であれば、過去の記事がインデックスされているか、その順位などを確認してみては。その結果によって、サイトの運用方法を考えていくのがいいのでは。

  • 新しい記事がクリックされているのであれば、更新頻度がアクセス数に連動
  • 過去の記事がクリックされるのであれば、更新すればするほどアクセス数が増える

趣味のブログなので、アクセス数をあまり気にしないで、楽しみながら運営していくのも一つの手。同じコミュニティの興味のある人に届けばいいというような感じで。

「少ない文字数を大量に記事作成することで評価を下げることになるのか」というご質問には、そんなことはないとのこと。

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コンテンツ盗用の違反報告

【質問】

サイトAのコンテンツが、サイトBやサイトCなど複数サイトで盗用された。
盗用されたサイトに設置されたリンクは、全てサイトDへ向いている。

サイトDへのSEO目的の被リンク用サイトを作成しているのだと思われる。

盗用サイトに対して、スパムレポート、DMCAのどちらで違反報告をすればいいか?
またサイトDへのはどのように対処すればいいか?

ちなみにサイトAは、特定の検索クエリで上位表示していたが、アルゴリズム更新のタイミングで300位に以下に順位が落ちた。

【回答】

スパムレポートとDMCAは別の話なので、どちらの事象についてレポートするかによる。

今回は両方送っていただくのがいいのでは。

アルゴリズムの更新で順位が落ちたとのことだが、質問の内容が解決したとしても、順位には関係ないと思われる。

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Google社員はSEO対策経験はあるのか?

【質問】

Google社員が、こうした方が良いとフォーラムで回答しているが、実際SEO対策をしたことがあるのか?

SEOは様々な要因があるし、絶対は存在しないので理由付けは難しいことを承知しているが、回答されていることと、実際に起っていることで違うケースが少なからずあるようだ。

ウェブマスターとしての経験があるのであれば大いに参考になるが、そうでない回答であれば、ある種、俯瞰的に見なければいけないと思っている。

【回答】

前提をお話すると、Googleが考えるSEOは「クローラブル」「インデックスされる」「良いコンテンツがある」が最高のSEOであってそれ以上でもそれ以下でもない。
それが期待しているビジネスの成果に到達しない時に、いろいろな対策をすることはあるのだと思うが、基本は良いコンテンツがあること。

良いコンテンツに加えて、さらにユーザーに良い体験をしてもらうために、技術的なことも知識として必要になる。
例えば次のようなものは、良いユーザー体験を提供できる。

  • AMPを導入して高速化
  • 構造化データでリッチスニペット

検索というプラットフォームを作っている立場として、作っている意図だったり、状態を理解しているうえでのコメントをしている。

  • Google以外のアドバイスで大きな成果を上げることもある
  • Googleのアドバイスに沿ってもうまく行かないことはある

Google社員の立場からのコメントは、SEOの経験を元にしたアドバイスではなく、プラットフォームとしての視点からのアドバイスになる。

たくさんのサイトを運営している知見もある。今現在の生きているSEOの経験は、金谷さんにはないので、プロダクトエキスパートの知見をお借りしてフォーラムも運営している。

Google社員からのコメントについては、参考にしていただければと思うが、その一方、俯瞰的に見なければならないというのも、そのとおりだと思う。Tips的なことを言っていないので、俯瞰的にしか見れないかもしれない。

金谷さんは、オンラインマーケティングの担当者の経験はある。集客・キャンペーンやリスティング・アフィリエイトの担当者・SEOの営業も受けたことがある。
Googleに入った最初の頃は、AdWordsの担当だったので、キーワードの意識やリスティングのことも理解しているつもり。

まみずさんの回答:立ち位置が違うのでは。

Charioさんの回答:アフィリエイトとSEOもやり、今はコンサルをしているが、新規でページを作った時、Googleのガイドラインに沿って基本的なことを抑えていけば、ビッグワードでも上がっていくので、Googleのガイドラインをしっかり読んで、ユーザーがどういう行動をするから、こういうコンテンツが必要なんだというところまで、しっかり考えて形に落としていくと、検索結果は返してくれるのかなと思う。

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ユーザーにとって良いサイトとは

【質問】

検索エンジンは何を持ってユーザーにとって良いサイトと評価しているのか?
一部検索クエリにおいて、なぜこんなサイトが上位にいるのかと疑問を持つサイトも見受けられる。

水道修理を営んでいるクライアントからは、水道修理と検索したら普通は水道修理屋の情報が出てくるはずなのに、なぜ素人の修理体験のサイトが表示されるのかと私にクレームを言ってくることもある。

【回答】

検索クエリによっては、幅が広く、いろんな検索意図を読み取れるものもある。

水道が壊れた時に、水道屋さんに頼むのか、自分で直すのか、というのは両方の選択肢がある。
なので「水道修理」という検索クエリに関しては、ユーザーによる修理サイトが出ることは何らおかしいことはない。

検索は年間1兆回以上行われている。一部の検索クエリにおいて、うまく検索結果を表示できないクエリはある。

どういうコンテンツがいいのかと、Googleはユーザーが求めているコンテンツを、ニーズがあると思われている順に検索結果に表示させているので、ユーザーが何を求めているのかをコンテンツに落とし込んでいくとよいのでは。

まみずさんの回答:医療系の屋号で表示されないという相談を受けたことがあるが、Googleアナリティクスを見ると、流入はそれほど変わっていない。Googleマイビジネスに登録していると、そちらから流入しているケースもある。

Charioさんの回答:「あるページが10000アクセスから、ある日突然10になった」というお話だが、本当に良いコンテンツならば、ブックマークなどに登録されているはずなので、ある日突然10になるということは考えにくい。こうなってしまった以上、コンテンツが良くなかったと認識をして、いいコンテンツに変えていく努力をしていくといいのでは。

公式 良質なサイトを作るためのアドバイス

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検索結果の占有率を高めるのはスパム施策

【質問】

ウェブ関連資格の講座を受講したところ、「特定の検索クエリで上位表示されて多くの集客に繋がっている場合、さらにシェアを高めるための施策として、複数のドメインを取得して、ドメインごとにページを作成して占有率を高める」という事例が紹介されていた。

私としては限りなくスパム施策だと認識したのだが、推奨されるものなのか教えて欲しい。

【回答】

スパム施策かどうかは、ウェブマスター向けガイドライン (品質に関するガイドライン) を参照するとよい。

何に引っかかるのかと言うと「誘導ページ」になる可能性がある。

誘導ページは、特定の検索キーワードで検索結果の上位に表示されることを目的に作成されたサイトまたはページです。誘導ページにより、類似する複数のページが検索結果ページに表示され、どの検索結果からも同じ内容のサイトやページにユーザーが誘導されるため、ユーザーの利便性が妨げられることになります。また誘導ページは、最終的なアクセス先となるサイトやページに比べ有用性の低い中間ページにユーザーを誘導することもあります。

公式 誘導ページ

例えば、「〇〇講座」のような検索クエリならば、色々なドメインのサイトが検索結果に表示されることはある。

「〇〇英語教室」のようなところが、いくつもドメインを取って1位から10位まで占めようとするのは、やり方によっては誘導ページになる可能性がある。とはいえ、そのやり方で1位から10位まで同じ教室だけ表示されることはないと思いますとのこと。

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中古ドメインスパムが増えています

【質問】

コアアップデート後、アフィリエイトサイトで中古ドメインスパムが増えている。
中にはこれまで運営していたドメインを捨てて、中古ドメインに載せ替えているケースも見られる。
クエリとは無関係なイベントで使われたドメイン、大学や年金事務所や有線会社で使われたドメイン等があるようだ。

今回のアップデート後、中古ドメインスパム、日本語ハッキングされたサイトの上位表示が多いのでフィードバックをしているが、注意喚起もして欲しい。

【回答】

体感としては増えていると感じるのかもしれないが、このようなことは昔からたくさんある。特別増えているわけではないと思う。

「今回のアップデート後、中古ドメインスパム、日本語ハッキングされたサイトの上位表示が多い」という部分は、チェックされているクエリに偏りを感じる。

アフィリエイトサイトが多く表示されるクエリだと、そのようなことがあるかもしれないし、商品名で検索した時に日本語ハッキングのサイトが表示されることはある。それ以外の普通のクエリでそのような傾向について、あまり聞いたことがない。

ユーザーを欺いて価値のないサイトを上位に表示させるようなことがあるのであれば、Googleとしては手動対策などを行っていく予定とのこと。

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中古ドメインサイトのコンテンツの入れ替え

【質問】

医療関連のサイトを運営していたが、アップデートでアクセスが急減してしまったので、ファッション関連のサイトに入れ替えることを検討している。利用するドメインは自分で取得したものだが、中古ドメインのような扱いになる。

コンテンツを入れ替えるとユーザーには迷惑になるし、同じドメインを使う合理性がないということになるか?

ドメインに愛着を持つことが多いと思うが、そのような感情よりも、ユーザーへの分かりやすさを優先した方がいいのか?

【回答】

ご自身で取得されたドメインを、どのように使おうと、Googleがコメントする立場ではない。

今回のご質問にあるように別のページでそのドメインを利用するのは、ご自身の判断で行ってください。サイトの目的を変えたからといってGoogleが手動対策するわけでもない。

ドメイン名で覚えているユーザーもいると思うので、そのあたりも考慮した方がいいのでは。医療サイトでふさわしいドメインとファッションサイトでふさわしいドメインで重複する部分はすごく少ないと思う。

ドメインに愛着があって長く使っていきたいのであれば、そのドメインでユーザーに対して継続的に違和感がなく提供できるコンテンツを考えていくとよいのでは。
ドメイン対する愛着を大事にしてもらって、かつユーザーに対してどう見えるかも考えて欲しい。

買ったドメインが中古ドメインだった

【質問】

自社のサービス名を表すのに良いドメインだと思って購入したドメインが、中古ドメインだった場合どうすればいいのか?
前の所有者がSEO事業者だったようで、外部リンク用に使っていたようだ。

3年前に購入したが、当時はチェックするツールを知らなかった。
Search Consoleに表示される外部リンクで過去の所有者に関連するリンクを否認した。

他のドメインに変更することもできますが、ドメインに愛着もあります。
ランキングが落ち、流入が減るのも困ります。
どのようにすればいいのか?

【回答】

ショートアンサーとしては、時に何か心配する必要はないのでは。

普通に取得した、手動対策を受けていない、まっとうにサイト運営しているというケースならば、何も気にする必要はない。
もし問題が出るようなことがあり手動対策を受けてしまうことがあれば、再審査リクエストにその旨書いてもらえればいいのでは。

Charioさんの回答:ドメインを取得する際には、アーカイブで過去の使用履歴を確認する。だけど過去の使用履歴があったとしても、あまり気にせずに取得している。一般的なワードのドメインは使い尽くされているので、過去があるドメインが大半だと考えるといいのでは。ドメインのパワーを求めて買うということではなくて、ドメイン名がジャストなので買うという感じ。

まみずさんの回答:僕もアーカイブを見るが、あまり気にせずに取得する。順位がつかなければ、ドメインと言うよりは、コンテンツに問題があるのかなと思う。

中古ドメインを使えば順位は上がるのか?
中古ドメインについてウェブマスターオフィスアワーでGoogleの金谷さんから言及がありました。 かなりボリュームがあったので、別記事で内容をまとめます。テキストだけでうまく伝わらない情報もあるので、YouTubeもご覧いただければと思います...

プロダクトエキスパートとの雑談

6分くらいプロダクトエキスパートとの雑談があります。

ウェブマスターオフィスアワーに質問するには?

質問フォームから質問できます。

質問が多い場合は、翌月に持ち越されることもあります。
URLを非公開で質問したい場合、その旨記載すると、URLは公開されません。