2019年3月28日に放送されたウェブマスター オフィスアワーのまとめです。
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11:15 ページネーション> (rel=next/prev) についてGoogle 検索でのサポートを終了
25:33 「検証」とインデックス送信は、両方必要?
26:22 URL検査ツールのHTML
27:54 AMPページの構造化データ
28:54 求人情報 baseSalary の指定方法
31:08 テキストファイルのサイトマップ
32:18 スニペットの画像が表示されなくなった
33:51 WPとブログの同時投稿ツールは有効?
38:12 検索パフォーマンスレポートの正確性
39:51 Search Consoleに表示されるリンク
40:55 わかりやすいURLのランキングへの影響
44:09 アルバイトなのにフルタイムと記載される
46:24 リダイレクトミスの回復に時間がかかった
51:24 サイトリンクにリニューアル前の古いリンク
53:42 別々のURLのモバイル対応
56:03 サービス終了したブログからの移転
58:32 複数のイベント情報のマークアップ
59:34 Dynamic Rendering のスピードへの影響
ブログ記事
2019年3月7日のウェブマスターオフィスアワー以降のブログ記事です。今回は日本語の記事が4記事、英語の記事が3記事となります。
- ウェブサイトのトラフィックが正規 URL に統合されます
- Search Console の新機能ドメイン プロパティをご紹介します
- ウェブページの最適な日付を Google 検索に知らせるには
- Google 検索のイベントを沖縄と福岡で開催します
- How to discover & suggest Google-selected canonical URLs for your pages
- This year in Search Spam – Webspam report 2018
- Help Google Search know the best date for your web page
最新情報
Googleしごと検索のガイドライン違反について
Google しごと検索のガイドライン違反について手動対策を実施しています。よく見られる違反例としては、タイトルへ給与やキャッチコピーなどを詰め込んでいるケースです。タイトルには「ソフトウェア エンジニア」のように職務の名称のみを指定してください。https://t.co/4qL7wejW7G pic.twitter.com/Eqx5WKDMqf
— 金谷 武明 ★ Takeaki Kanaya (@jumpingknee) March 14, 2019
titleプロパティに職種以外を入れてガイドライン違反になるケースが多いので注意してくださいとのこと。
ページネーション> (rel=next/prev) についてGoogle 検索でのサポートを終了
複数ページにまたがった一連のコンテンツの関係性を示すページネーション(rel=”next” / rel=”prev”)ですが、Google 検索においてサポートを終了しました。『ユーザーは検索をするときに「すべて表示」ページを好む傾向に』ありますが、これまで通り分割していただいても問題はありません。 https://t.co/BnQm1DGFs7
— 金谷 武明 ★ Takeaki Kanaya (@jumpingknee) March 21, 2019
ページネーション> (rel=next/prev) についてGoogle 検索でのサポートを終了しています。
今後の対応ですが、現在大きな問題が発生していないのであれば、ウェブマスター側で特に何かをする必要はない。タグの削除やサイト構成の変更は不要。
今後、長いコンテンツを分割するべきか、それとも1コンテンツで提供するかは、Google側から、こうすべきというガイドラインは今のところない。どちらにしても全く同じ評価という意味ではない。Googleのアルゴリズムの評価を選ぶよりも、ユーザーが読みやすい方を選んだ方が、最終的に良い検索パフォーマンスが得られるのではないか。ユーザー属性やデバイスなども考慮に入れて考えてくださいとのこと。
一般論ですが、日本のインターネット回線は速くなっているので、細かく分割するよりも、分割しない方が読みやすくなっているのでは。
以前はモバイルページを細かく分割すべきという考えもあったと思うが、モバイルで頻繁に次のページに行くのが好きじゃないユーザーも多い。
ページネーションを設定していたコンテンツや、分割したけどページネーションを設定していないページをGoogleがどのように扱うかというと、ページネーションを設定しなくても分割した記事を1つのページとして読み取れるようになったのではなく、検索エンジンはそれぞれ独立したページとして扱うことになる。
様々なケースによって質問があると思いますので、今後、Googleからベストプラクティスやヒントをお伝えできるようになれば、随時発表したい。お待ちくださいとのこと。
Q&A
「検証」とインデックス送信は、両方必要?
【質問】
Search Consoleでエラーを修正したあとに「検証開始」を実行できます。
「検証開始」は再クロールのリクエストを含んでいるはずなので、URL検査ツールでのインデックス登録は不要という理解で良いか?
【回答】
おっしゃるとおりです。
URL検査ツールのHTML
【質問】
URL検査で参照できるHTMLは、インデックスされているページと、ライブテストのページで異なるのか?
マーティンによると、次のようになっているとのことだが、間違いないか?
- クロール済みのページは、インデックスに保存されている状態のHTML (WRSのレンダリングが完了済ならばレンダリング後、レンダリングが未完了ならRaw HTML)
- ライブテストは常にレンダリング後のHTML
- AMPはクロール直後 (レンダリング前) のHTML
※WRSとは「Web Rendering Service」の略で、Googlebotがウェブページをレンダリングする仕組み
【回答】
間違いない。
ポイントとして、ライブテストはレンダリング後のHTMLを確認できるので、JavaScriptをされている方に役に立つのでは。
AMPページの構造化データ
【質問】
MFIではモバイルページに構造化データが必須だが、AMPページにも追加した方が良いのか?
【回答】
公式ドキュメントにもある通り、正規ページとAMPページに同じ構造化データをマークアップしてくださいとのこと。
正規ページと AMP ページの両方で同じ構造化データのマークアップを使用します。
求人情報 baseSalary の指定方法
【質問】
baseSalary の unitText について質問します。
“HOUR”,”DAY”,”WEEK”,”MONTH”,”YEAR”以外の納品物単位での求人がメインだが、納品物のタイプについて前述の「納品物単位」以外で指定する方法はあるのか?
また、baseSalary の unitText 以外に掲載に影響を与えることはあるのか?
【回答】
「納品物単位」以外に指定する方法はない。
unitText 以外に掲載に影響を与える可能性はある。
構造化データについては、記述や実装が正しかったとしても、掲載するかどうかはアルゴリズムの判断となり、掲載されないこともある。
テキストファイルのサイトマップ
【質問】
サイトマップはXMLファイル以外のテキストファイルでも構わないと聞いた。
以下質問します。
- サイトマップはXMLファイルである必要はあるのか?
- どちらがインデックスされやすいのか?
- テキストファイルでも問題ないのか?
- テキストファイルで問題ないのであれば、URLを記載するだけでいいのか?
【回答】
- XMLファイルである必要はない
- 違いはない
- 問題ない
- 1行に1URLを記載する
スニペットの画像が表示されなくなった
【質問】
リッチスニペットが表示されなくなったので、対処方法があれば教えて欲しい。
【回答】
頂いているURLを確認したところ、今は解消しているとのこと。
今回のケースは自動でGoogleが表示するものなので、ウェブマスター側でやれることはない。 (表示させないことは出来る)
WPとブログの同時投稿ツールは有効?
【質問】
ブログサービスとワードプレスの同時投稿ツールの利用を検討している。
ワードプレスで記事を投稿すると、ブログサービスにも同じ記事が投稿されるサービスです。
調べたところ、同時投稿されるブログ側に引用タグ <blockquote>〜</blockquote>
を囲っている仕様のサービスだった。
ツールの作者は、これでミラーサイト対策と謳っているのだが、このようなツールは有効なのか?
また、サイトの性質上、他サイトの引用が多くなる記事があるが、オリジナルの記事と比べると評価は低くなるのか?
【回答】
ツールの情報を頂いて確認しましたが、ツールのポイントが良く分からなかった。
ミラー対策という言葉も何を指しているのかよく分からない。
重複によるペナルティは存在しない。コンテンツが重複している場合、どちらかのURLを正規ページとして扱うだけ。
このサービスでは、ブログサービスに投稿すると検索に引っかかりやすくなる、ブログに投稿するとプラットフォームのファンが見るようになるということだが、このことが正しいことなのかはよく分からない。一つの投稿でFacebookにも全部投稿できるようなことも書いてあった。
このような方法で、ユーザーの属性に合わせた適切な投稿ができるかどうか疑問を感じるため、このツールを使うメリットが正直良く分からなかった。
ミラーサイト対策云々は気にする必要はない。
検索パフォーマンスレポートの正確性
【質問】
Search Consoleの検索アナリティクスに表示されるクリック数、表示回数、CTR、検索順位は、期間を長くしたり、条件を絞り込みすぎるとGoogle Analyticsのように数値にサンプリングがかかることはあるのか?
もしサンプリングがかかるのであれば、Google Analyticsのように何%のサンプリングなのかを確認する方法はあるか?
【回答】
サンプリングされていないとのこと。
表現のゆれを集約する過程で、サンプリングのように見えることはあるかもしれないが、基本的にサンプリングされていない。
Search Consoleに表示されるリンク
【質問】
リンクレポートにnofollowリンクも表示されるが、被リンク効果がないものと考えて良いか?
【回答】
nofollowリンクは表示されないと思うが、何かの勘違いでは?もし表示されているのであれば実例を送っていただければとのこと。
→4月25日のウェブマスターオフィスアワーで訂正があり、リンクレポートにnofollowリンクも表示されるようです。
わかりやすいURLのランキングへの影響
【質問】
URLの命名について、検索順位にどの程度影響があるのか?
https://example.com/20190301/ → https://example.com/movie/hollywood/titanic/
にURLを変更した場合、ランキングへの影響はあるのか?
既存ページのURL変更には時間もかかり、リスクもあるが、それでもURLは分かりやすくする必要があるのか?
【回答】
URLのルールは、SEOスターターガイドに沿って分かりやすいURLを使用すると、検索エンジンにサイトの構造がわかりやすくなるし、ユーザーにもわかりやすくなるので、オススメしている。
公式 検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド > コンテンツの情報を伝えるわかりやすい URL
アルバイトなのにフルタイムと記載される
【質問】
しごと検索で雇用形態を「アルバイト」と記載しているが、しごと検索上では「フルタイム」と表示されている。
他社の構造化データを見ると、弊社と同じ記述にも関わらず、しごと検索の一覧では「パートタイム」と表示されている。
なぜこのようなことが起きているのか?
ガイドラインの”FULL_TIME”,”PART_TIME”などと、どのように紐付いているのか、可能な範囲で教えて欲しい。
【回答】
ガイドラインを見ていただくと、雇用形態に「アルバイト」という項目はない。
ガイドラインにあるものの中から選択してくださいとのこと。
アルバイトという項目はないので、“PART_TIME”を選んでください。
ガイドライン以外のものを書いた場合、Googleがどのように判断するかは分からない。
リダイレクトミスの回復に時間がかかった
【質問】
サイトリニューアル時にリダイレクトの設定を誤ってしまい、サイトの順位が圏外に落ちた。
一番流入の多かった「ジグゾーパズル」というキーワードで全く検索されないまま、半年が経過した。
先週末から急に2ページ目に上がっており、このまま安定すればいいのだが、こんなに時間がかかるものなのか?
【回答】
トラフィックが落ちた原因として、リダイレクトの設定ミスによる影響なのか、リニューアルでサイトの構造が大きく変わった影響なのか、アルゴリズムの影響なのか、どれなのか分からない。
リダイレクトの設定ミスによる影響は考えにくいので、サイトの構造が大きく変わった影響か、アルゴリズムの影響の可能性が高いのでは。
サイトリンクにリニューアル前の古いリンク
【質問】
サイトをリニューアルしたところ、検索結果のサイトリンクに古いページが残り続けている。旧Search Consoleより削除リクエストをしたり、サイトマップも送信しているが反映されない。
- カタカナ会社名 → 全て新しい情報が表示されている
- 漢字会社名略称 → 一部古い情報が表示されている
- 漢字会社名 → 一部古い情報が表示されている
【回答】
タイムラグかもしれないが、古いリンクが再度クロールされれば適切に処理されて消えるべきものだと思われる。
1点気になった点は、リニューアルと同時にSSL化とURL変更が同時に行われている。
その結果、リダイレクトは以下のように2段階に行われている。
- http → https
- 旧URL → 新URL
Googleではリダイレクトは1回を推奨しているので、http → 新URL に1回のリダイレクトにすることも検討してみては。
別々のURLのモバイル対応
【質問】
別々のURLのサイト構成で、モバイル版ページには「スマートフォン用Googlebot」でクロールして欲しいが、実際は「パソコン用Googlebot」にクロールされている。
このページを「スマートフォン用Googlebot」でクロールしてもらうにはどうすればいいか?
ちなみに、info:モバイル版ページでインデックスを調べると、検索結果には何も表示されない。
現状、パソコン版ページとモバイル版ページは、相互にリダイレクトしている。
【回答】
URLを頂いていないので、具体的なことは分からない点もある。
デスクトップ版ページとモバイル版ページは、相互にリダイレクトしているという話なので、モバイル版ページに「スマートフォン用Googlebot」が来ることは起こりえないのでは。
何か設定のミスがあるのではと思われます。
どんな設定をすればいいのかというと、アノテーションの設定をしてください。
- パソコン用ページ:対応するモバイル用 URL を指す
rel="alternate"
タグを追加 - モバイル用ページ:対応するパソコン用 URL を指す
rel="canonical"
タグを追加
詳しくは以下のリファレンスをご覧ください。
公式 別々の URL
サービス終了したブログからの移転
【質問】
別のブログサービスに移転したいが、移転元でリダイレクトの設定ができない。
旧ブログから記事をコピーして、新ブログへ移す場合、Googleにコピーコンテンツとして判断されないか?
もしくは新ブログへ移行したら旧ブログから新ブログへのリンクを設定する、または旧ブログを削除するのがいいのでしょうか?
【回答】
コピーコンテンツがネガティブな評価があるわけではない。
Googleはヘルプ記事に記載の方法を推奨しているが、リダイレクトできない場合、特にお伝えすることは難しい。
オフィスアワーを見ている方で何かノウハウがあるのであれば、共有して欲しい。
Search Consoleで旧ブログのリンクを確認し、新ブログのURLに張り替えるように依頼すれば、大きくトラフィックを落とさずに移行できるのでは。
複数のイベント情報のマークアップ
【質問】
イベント詳細ページの構造化データはEventでマークアップするが、複数のイベント概要を掲載したイベント一覧ページも同様でいいのか?
それともItemListを使用するのが良いのか?
【回答】
1つのイベントを1つのページにマークアップしてください。
複数のイベントページをマークアップするべきではない。
Dynamic Rendering のスピードへの影響
【質問】
Rendertronについて質問します。
Rendertronは検索エンジンに正しいサイトの情報をインデックスさせるために有効だと思っているが、JavaScriptの実行後までhtmlを返さないので、実際のユーザーとは異なるサイトのレスポンス速度体験になるのではと思っている。
すべての通信が終わるまでRendertronからhtmlが返ってこないため、レスポンス速度が非常に遅いサイトと思われるのではないかと考えている。
どのように評価されるのか教えて欲しい。
【回答】
このような懸念は理解できるが、Dynamic Rendering を実装することでスピードアップデートの影響を受けることを考えなくてよいのでは。
その点は気にせず、実装を考えてくださいとのこと。
ウェブマスターオフィスアワーに質問するには?
質問フォームから質問できます。
質問が多い場合は、翌月に持ち越されることもあります。
URLを非公開で質問したい場合、その旨記載すると、URLは公開されません。
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