この記事では、macOS Catalinaへアップデートする前にやっておくべきことについてお伝えします。
macOS Catalinaへアップデートして「写真が消えた」「データが消えた」といった不具合が出る可能性もありますので、ぜひこの記事を読んでいただければと思います。
macOS CatalinaへアップデートできるMac
お使いのMacが、macOS CatalinaへアップデートできるMacかどうか確認してください。
- MacBook Early 2015以降
- MacBook Air Mid 2012以降
- MacBook Pro Mid 2012以降
- Mac mini Late 2012以降
- iMac Late 2012以降
- iMac Pro 2017
- Mac Pro Late 2013以降
お使いのMacがアップデート可能な場合、App StoreでmacOS Catalinaへのアップデートが表示されます。
Time Machineでバックアップを作成
Time Machineを使っている方は、macOS Catalinaへアップデートする前にバックアップを作成します。
OSとデータを丸ごとバックアップできるので、アップデートに失敗しても元に戻すことが可能です。
Time Capsuleでも同様のことができます。
バックアップは2重に作成
写真・動画・データについては、2重にバックアップを作成してください。
Time Machineは復元に失敗することがあるので、バックアップは2重に作成することをオススメします。
写真のバックアップ
写真と動画のバックアップを作成します。
Macユーザーの多くは、写真や動画を写真ライブラリで管理していますので、バックアップの方法を紹介します。
外付けハードディスクでバックアップ
写真ライブラリを外付けハードディスクでバックアップします。
写真ライブラリは以下のフォルダーにあります。
- Finder→ユーザー名→ピクチャー→写真ライブラリ
外付けハードディスクの注意点
外付けハードディスクだけに写真ライブラリをバックアップするのは危険です。理由は、Mac本体のデータと外付けハードディスクのバックアップデータに差分がある状態で突然Macが壊れてしまうと、差分の写真や動画が消えてしまうからです。
また、ハードディスクは寿命があるので、定期的に買い換える必要があります。2~3年で外付けハードディスクが壊れる可能性は少ないですが、落下などの衝撃に弱いので、突然、外付けハードディスクが壊れてしまい、データを取り出せない可能性もあります。
Googleフォトにバックアップ
不安な方は、外付けハードディスクだけでなく、Googleフォトにもバックアップを取ることをオススメします。
Googleフォトには、「高画質」と「元の画像」の2つのバックアップモードがあります。「高画質」のバックアップはGoogleドライブの容量を消費しませんので、無料かつ容量無制限で写真と動画をバックアップできます。
1600万画素より大きい写真、動画の解像度が1080pを超える場合は圧縮されますが、写真は約 61.0 cm x 40.6 cm まで高画質で印刷できますし、動画もほとんど違いは分からないと思います。
iCloud写真
iCloud写真で管理しているのであれば、写真と動画はiCloudに保存されますので、バックアップは不要です。
iCloud写真は、iCloudストレージを消費します。無料で使えるのは5GBまでなので、iCloudストレージに課金しないと、現実的には使えません。
- 50GB:130円/月額
- 200GB:400円/月額
- 2TB:1300円/月額
音楽のバックアップ
音楽はiTunesで管理していると思いますので、iTunesライブラリのバックアップを作成します。
以下の「iTunes」フォルダを外付けのハードディスクにバックアップしてください。
- Finder→ユーザー名→ミュージック→iTunes
「写真ライブラリ」と「iTunesライブラリ」は、クラウドに置くとデータが消える
「写真ライブラリ」と「iTunesライブラリ」は、クラウドに置くとデータが消えるのでご注意ください。
iCloudやGoogleドライブやDropboxにファイルに置くと、ライブラリが壊れることがあります。
複数のデバイスで音楽ファイルを共有したいなら、iTunes MatchやGoogle Play Musicを使ってクラウドで同期しましょう。
以前、自宅にある複数のMacでiTunesの音楽ライブラリを共有したいニーズが我が家にもあって、Time CapsuleやNASにiTunesの「Music」フォルダーを置いて、各Macから参照しておりました。でもこれ、やめたほうがいいです。ミュージックライブラリが壊れました。AppleStoreの方も同じこと言ってました・・
同じことをやりたいのなら、Mac miniでiTunes専用マシンを作るといいです。同じネットワーク内のMacのiTunesからMac miniのiTunesライブラリが参照できます。
Apple Music
Apple Musicをお使いの方は、iCloud ミュージックライブラリを有効にすれば、iTunesライブラリがiCloud上で同期するので、バックアップは不要です。
書類のバックアップ
書類のバックアップは、Googleドライブを使えば15GBまで無料でバックアップできます。15GBにはGmailの容量も含みますが、書類のファイルサイズは小さいので、書類の数が少なければ、無料でバックアップできると思います。
15GB以上のデータがあるのであれば、オンラインストレージに課金するか、外付けハードディスクに保存することになります。
iCloudストレージで管理するのがオススメ
iCloud写真を使っている方は、iCloudストレージに課金していると思いますので、iCloudに書類をバックアップしてください。
ホームフォルダのデータ
macOSのホームフォルダには、写真や音楽以外のデータも保存されています。
例えば、iMovieで作成したビデオは「ムービー」フォルダにデータがあります。ホームフォルダのデータも、クラウドや外付けハードディスクに保存しておきましょう。
バックアップが不要なもの
次のデータは、クラウドにデータが保存されているので、バックアップは不要です。
連絡先・カレンダー・Safariのブックマーク・iCloudドライブ・リマインダー・メモ・キーチェーン
iCloudで同期しているので、バックアップは不要です。
システム環境設定から、iCloudでの同期が有効かどうか確認しておいてください。
- システム環境設定→iCloud
Googleドライブ、Dropboxのデータ
GoogleドライブやDropboxのデータもクラウドに保存されているので、バックアップは不要です。
インストールしているアプリをチェックしておく
インストールしているアプリもチェックしておいてください。
必要なアプリを書き出しておくことをオススメします。
- App Storeからインストールしたアプリ
- App Store以外でインストールしたアプリ
バックアップを作成したら、macOS Catalinaへアップデート
バックアップを作成したら、macOS Catalinaへアップデートします。
1. App StoreでmacOS Catalinaをダウンロード
①App StoreでmacOS Catalinaを開いて「入手」をクリックします。
②「ダウンロード」をクリック
③ダウンロードが始まる
ダウンロードが始まります。ファイルのサイズは8.09GBと大きいので、混んでいる時間帯だとダウンロードに2時間程度かかるのでご注意ください。
2. macOS Catalinaへアップデート
macOS Catalinaへアップデートします。
さいごに
以上、macOS Catalinaへアップデートする前にやっておくべきことについてお伝えしました。
macOS Catalinaへアップデートして「写真が消えた」「データが消えた」といった不具合が出ると困りますので、必ずバックアップを作成してからアップデートすることをオススメします。
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