書籍「いちばんやさしいGoogleビジネスプロフィールの教本」

Google日本語入力の便利な使い方を教えます

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パソコンのIMEは何を使っていますか?

文字を書く機会が多いユーザーにとって、日本語の変換精度は重要な問題です。
Macのことえり、Windows IMEなどOSに標準で搭載されているIMEは、日本語変換の精度が低いので、使い勝手が悪いですよね?

IMEは有料のものだとATOKが有名です。ジャストシステムが開発しているIMEで、30年以上の歴史を持っているので変換も優秀です。
ATOKのプランは、月額476円のプレミアム、月額286円のベーシックのサブスクリプション方式となっており、10台までインストール可能です。

でも、IMEにお金を払いたくないユーザーもいると思います。僕もその1人です。
そんな方にオススメなのが、無料で使えるGoogle日本語入力です。

Google日本語入力は、変換精度が高い部分と低い部分があります。日本語の変換精度が低い部分をどう補うかについても紹介します。

今日のエントリーは、Google日本語入力の便利な使い方を紹介します。

Google日本語入力とは

Google日本語入力は、Googleが開発しているIME (Input Method Editor) です。ウェブの集合知を活用した予測変換や、サジェスト機能が優秀なのが大きな特徴です。
Macのことえりと比較すると、Google日本語入力の日本語変換の精度は非常に高いです。

無料で使えるアプリケーションというのも素晴らしいですよね。

Google日本語入力のメリット

Google日本語入力のメリットを見ていきましょう。

  • 無料のアプリケーション
  • Windows IME、ことえりと比較すると賢い
  • OSに関係なく使える (Windows、Mac、Android、iOS)

Google日本語入力のデメリット

Google日本語入力のデメリットも見ていきます。

  • 同じ単語でも、違う文脈で入力すると変換されないことがよくある
  • ユーザー登録した辞書を複数の端末で共有できない

上記のデメリットは解消方法があります。詳しくは後述します。

Google日本語入力のサジェストは賢い

Google日本語入力の予測変換のサジェストは賢いです。

  • 固有名詞への変換が強力
  • 平仮名から英語に変換
  • 日付の入力
  • 西暦から元号へ変換
  • 曜日から日付へ変換
  • 郵便番号から住所へ変換
  • プレゼンテーションモードで学習したサジェスト機能を無効にできる
  • Zコマンドで変換

固有名詞への変換が強力

Googleには検索のビッグデータがありますので、固有名詞への変換は強力です。

平仮名から英語に変換

平仮名を入力すれば、英語に変換できます。

平仮名を入力すれば、英語に変換できる

  • 例:「イメージ」と入力すると「image」も変換候補に出てきます。

日付の入力

日付の入力も優秀です。

「いま」「きょう」「ことし」と入力すると、今日を基準にした相対的な時間に変換してくれます。

「いま」と入力すれば、現在の時刻が変換予測に

  • いま:現在の時刻
  • きょう:今日の日付
  • ことし:今年
  • あす:明日の日付
  • あさって:明後日の日付
  • しあさって:明々後日の日付
  • きのう:昨日の日付
  • おととい:2日前の日付
  • さきおととい:3日前の日付

西暦から元号へ変換

西暦を入力すると、元号のサジェストが表示されます。

  • 例:2019年→平成31年

西暦を入力すると、元号のサジェストが表示される

曜日から日付へ変換

曜日を入力すると、直近の日付がサジェストされます。

  • 例:木曜日→2019年1月24日

曜日を入力すると、直近の日付がサジェストされる

郵便番号から住所へ変換

郵便番号を入力すれば、住所がサジェストされます。

  • 例:251-0025→神奈川県藤沢市鵠沼石上

郵便番号を入力すれば、住所がサジェストされる

プレゼンテーションモードを有効にすれば、学習したサジェスト機能を無効にできる

プレゼンテーションモードを有効にすれば、学習したサジェスト機能を無効にできます。プレゼンをするときに便利な機能ですね。

プレゼンテーションモードを有効にすれば、学習したサジェスト機能を無効にできる

Zコマンドで変換

Zコマンドで、矢印や記号を簡単に入力できます。
半角ではなく、全角で入力してください。

  • Z + H:←(左矢印)
  • Z + J:↓(下矢印)
  • Z + K:↑(上矢印)
  • Z + L:→(右矢印)
  • Z + 、:‥(二点リーダ)
  • Z + 。:…(三点リーダ)
  • Z + [:『(始め二重かぎ括弧)
  • Z + ]:』(終わり二重かぎ括弧)
  • Z + -:~(波ダッシュ)

うまく変換できない単語は、単語登録すべし

先程Google日本語入力のデメリットで、「同じ単語でも、違う文脈で入力すると変換されないことがよくある」と紹介しました。
僕の環境では次のように入力すると、「お願いします」の部分が、「よろしくおねがいします」と平仮名になってしまい、漢字に変換できないことがよくありました。以下のようになってしまうのです。

  • よろしくお願いします→よろしくおねがいします
  • 今後ともどうぞよろしくお願いします→今後ともどうぞよろしくおねがいします
  • 次回もどうぞよろしくお願いします→次回もどうぞよろしくおねがいします

あとは「なのか」も変換精度は低かったです。

  • 〇〇なのかどうか分かりません→〇〇7日どうか分かりません

このように、うまく変換できない単語は、単語登録することをオススメします。

単語登録を充実させていけば、「同じ単語でも、違う文脈で入力すると変換されないことがよくある」ということにはなりません。
要するに、よく使う文脈のフレーズをすべて登録します。

単語登録する手順

単語登録する手順を紹介します。

①単語登録を立ち上げる

単語登録を立ち上げます。

  • Windows・・・デスクトップの右下のIMEマークの上で右クリックして「単語登録」をクリック
  • Mac・・・デスクトップの右上の入力メニューの上でクリックして「単語登録」をクリック

Macで単語登録を立ち上げる

②「よみ」「単語」「品詞」を入力

「よみ」「単語」「品詞」を入力してください。

僕の環境では、「よろしくお願いします」がうまく変換できず、「よろしくおねがいします」となることが多かったです。以下のように登録しました。

「よみ」「単語」「品詞」を入力

  • 「よみ」・・・よろ
  • 「単語」・・・よろしくお願いします。
  • 「品詞」・・・サジェストのみ

「よろ」と入力すれば、「よろしくお願いします。」のサジェストが表示されるようになりました。

変換予測が間違っているのに、何度も予測変換に出てくるときは?

変換予測が間違っているのに、何度も予測変換に出てくることがあります。
その場合、変換予測に出てきて欲しくない単語やフレーズを「抑制単語」に指定すれば解決します。以下の手順で行います。

  1. 変換予測に出てきて欲しくない単語やフレーズを選択して、単語登録を開く
  2. 品詞を「抑制単語」に指定してOKをクリック

変換予測に出てきて欲しくない単語やフレーズを「抑制単語」に指定する

僕の環境では、「もくようび」と入力すると「木羊日」が何度も変換予測に出てきました。なので、「木羊日」を「抑制単語」にしたところ、一切、変換予測に出てこなくなりました。

Google日本語入力で、変換予測が違うときの対処方法
Google日本語入力を使っていると、変換予測が違うことがありませんか? ATOKでは考えられないような「そんな変換は日本語にあるの?」と言いたくなるような変換予測が表示されることがあります。 Google日本語入力を使っていると、次のよう...

さいごに

以上、Google日本語入力の便利な使い方を紹介しました。

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