Apple Music、Spotify、Google Play Music、Prime Music、LINE Music、AWAの利用規約を見ると、商用利用はできず、個人での使用しか認めておりません。
この状況は、飲食店や美容室などの実店舗を経営しているオーナーにとって不便極まりないですよね?
定額制音楽配信サービスを提供している各社が、なぜ個人利用しか認めず、商用利用を認めないのかは分かりません。僕の推測では、大人の事情が働いているようにしか思えないんだけどね。
でもね、docomoが提供している「dマガジン for Biz」では、雑誌のサブスクリプションが商用利用できることをご存知でしょうか?
このような仕組みを、定額制音楽配信サービスを提供する各社は導入するべきです。今の時点では誰もやってないのだから、利用者数を確保できない定額制音楽配信サービスは、すぐにでも導入するべきだと思うけど。
今日のエントリーは、「dマガジン for Biz」がどのような仕組みで商用利用を認めているかを確認して、定額制音楽配信サービスは利用規約を改正して商用利用を導入するべきというお話をしていきます。
「dマガジン for Biz」とは?
電子雑誌定額制読み放題サービス「dマガジン」の法人向けのプランです。
事前に登録してあるWi-Fiスポットに接続してサービスを利用する仕組みなので、お客さんの端末でも利用できるし、店舗が用意した端末でも利用できるのが大きな特徴です。
これはめちゃ便利ですよね。今どきスマホを持っていないお客さんはまずいないので、店舗が端末を用意する必要はありませんから。店舗の規模にもよるけど、用意するとしても1〜3台用意しておけば十分です。
1エリア同時接続可能な端末は10台までです。それ以上の接続台数は、5台単位で追加が可能です。
「dマガジン for Biz」の月額料金は?
月額料金を見てみましょう。
- 1エリア同時接続可能台数10台まで・・・5000円 (税抜き)
- 5台増える度に・・・2500円ずつ追加 (税抜き)
なぜ、「dマガジン for Biz」は商用利用を可能にしているのか?
「dマガジン for Biz」は不特定多数のユーザーが読むことを出版社が許可しているため、商用利用が可能なのです。
そのかわり、料金設定は月額5000円とかなり高く設定されています。個人向けの「dマガジン」は月額400円 (税抜き)なので、めちゃ高いですね。
「dマガジン for Biz」で読める雑誌の数は?
個人向けの「dマガジン」は200誌以上読めるのに対して、法人向け「dマガジン for Biz」は160誌以上しか読めません。雑誌の数は少ないんですよね。ちなみに、「dマガジン for Biz」は美容室をターゲットにしているので、個人向けの「dマガジン」では読むことができない「ヘアカタログ」の雑誌も含まれている模様です。
店舗側のメリットは?
紙の雑誌が1冊平均800円とすると、20冊用意すると16000円です。
「dマガジン for Biz」ならば5000円ですので、紙の雑誌を購入するよりも安く付きます。
また、雑誌を購入するために本屋に行く時間も必要なくなるので、一石二鳥ですね。
「定額制音楽配信サービス」は利用規約を改正して、商用利用できるようにすべし
「dマガジン for Biz」のように、月額料金を上げることで、定額制音楽配信サービスが商用利用できれば、店舗のオーナーにとっては嬉しいですよね。
「定額制音楽配信サービス」は利用規約を改正して、商用利用できるようにするべきです、
いくら位が妥当かといえば、Apple MusicやSpotifyの月額980円と、USENの月額5000円の中間くらいだと、店舗にとって納得がいく金額になるはず。
月額3000円ならば年間36000円なので、CDを購入したりする手間を考えれば、店舗側にもメリットがあると思いますよ。
AWA、LINE MUSICはすぐにでも導入すべし
定額制音楽配信サービスは、Apple Music、Spotify、Amazon Musicだけが盛り上がっています。Google Play Musicは周りで使っているユーザーがいないのでなんとも言えません。それ以外のサービスであるAWA、LINE MUSICなどは、死んだも同然のサービスです。そのうち消えて無くなりそう。
AWA、LINE MUSICはすぐにでも利用規約を改正して商用利用できるようにするべきだと思いますけどね。
音楽ジャンルを絞って値段を下げる工夫も
音楽ジャンルを絞れば、値段を下げる工夫をしてくれると、店舗側は嬉しいですね。
洋楽だけなら20%値引きするとかね。
商用利用できる定額制音楽配信サービスもある
商用利用できる定額制音楽配信サービスが1件あるので紹介します。
「OTORAKU」
日本国内の主要レーベルや海外のインディーズなどの楽曲を提供している「OTORAKU」というサービスがあります。USENが運営しています。ネット上での口コミは良さげです。
配信されている900万曲の中から、店舗に合ったプレイリストを作成することで、店舗のBGMとして利用することが可能です。また、プロが作った400以上のプレイリストを聞くことも可能です。
タブレットにアプリをインストールして音楽配信するので、ネット環境さえあれば、設置工事は不要です。タブレットを店舗のオーディオシステムに接続すれば、店舗のスピーカーから音楽を流すことができるのです。iPadとAppleのAirMac Expressを組み合わせれば、無線で音楽を飛ばすことも可能です。
料金は、月額2980円 (3年縛り)、月額3380円 (2年縛り)、月額3780円 (縛りなし) のプランが用意されています。
「OTORAKU」の最大のメリットは、USENが提供しているサービスなので、JASRACなどに支払う著作権料は料金に含まれていることです。
3年縛りとはいえ、月額2980円は安いですよね。
さいごに
すでに「OTORAKU」のような商用利用できる定額制音楽配信サービスがあるにも関わらず、なぜApple Music、Spotify、Google Play Music、Prime Musicのサービスが個人利用しか認めていないのかは謎です。
商用利用できるように利用規約を改正してくれると、店舗での利用は間違いなく増えるはずなんですよね。
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