Google Homeの出荷台数がAmazon Echoを抜いた模様です。
Googleのスマートスピーカの出荷台数がついに「Amazon Echo」に追いついた。
「Google Home」はEchoから約2年遅れて登場し、性能や顧客の認知度、販売台数で大幅にリードされていた。しかし、Google Homeは性能面で次第に差を縮め、Google HomeとEchoはどちらが優れているのかという議論が多くのオフィスで交わされるまでになった。そして2018年第1四半期、ついにGoogleがAmazonを超えた。
「Google Home」や「Google Home Mini」などGoogleのスマートスピーカ製品は、2018年第1四半期の世界出荷台数で首位となり、初めてAmazonのEcho製品を抜いた。出荷台数はGoogleが320万台、Amazonは250万台だった。
Google Homeは2016年にリリース、Amazon Echoは2014年にリリースされています。後発のGoogle HomeがAmazon Echoの出荷台数を抜くってGoogleさすがですね。
僕は両方持っていますが、英語・日本語どちらも音声認識に関しては、Google Homeのほうが圧倒的に上ですね。音声入力に対する答えも、Google Homeの方が優秀です。
この記事では、Google HomeがAmazon Echoからスマートスピーカーのシェアを奪った理由についてお伝えします。
なぜ、Google HomeがAmazon Echoからスマートスピーカーのシェアを奪えたのか?
理由は簡単で、Google Homeに搭載された音声アシスタントが優秀だからです。
皆さんご存知だと思いますが、それぞれ音声アシスタントを搭載しています。GoogleがGoogleアシスタント、AmazonがAmazon Alexaを搭載しています。
2016年まではAmazon Alexaの独壇場でしたが、2017年以降はGoogleアシスタントが巻き返しを行いました。
2018年の現在では、英語・日本語どちらも、圧倒的にGoogleアシスタントの方が性能が優秀です。
2016年まではAmazon Alexaの独壇場だった
音声アシスタントに関して、2016年まではAmazon Alexaの独壇場でした。
Amazon AlexaとAmazon Echoがローンチされたのが2014年なのに対して、GoogleアシスタントとGoogle Homeがローンチされたのは2016年10月です。2年近くAmazon Alexaが先行しておりアドバンテージがあったのです。
毎年ラスベガスで行われているCES (Consumer Electronics Show) という世界最大の国際家電見本市のイベントがあります。2017年1月に開催されたCES 2017では、圧倒的にAlexaを搭載したプロダクトばかりが目立っていました。家電、自動車などのプロダクトにAmazon Alexaが搭載されていましたからね。
当時、このままAlexaが家電に搭載されてIoTが進むという予想しているニュースをよく見ました。ちょうどIoTが盛り上がっているタイミングで家電などのデバイスがインターネットに接続され始めた時期でしたからね。
Amazon Alexaがトップのシェアを取る勢いでしたが、待ったをかけたのがGoogleアシスタントです。
2017年以降はGoogleアシスタントが巻き返す
GoogleアシスタントとGoogle Homeは2016年5月のGoogle I/Oで発表されました。
2016年10月にローンチされた時点で、GoogleアシスタントはPixelやGoogle Homeでしか利用できず、言語は英語のみ対応してました。日本語に対応したのは2017年5月です。
2017年以降、GoogleアシスタントやGoogle Homeの性能が上がり、音声入力に対する答えも、かなり正確に回答できるようになりました。
やはり検索エンジンのビックデータを持っているGoogleは強いですね。Googleは検索エンジンのデータベースを持っているので、クエリに対して最適な答えを返すことは得意中の得意です。「テキストの検索クエリ」から「音声クエリ」に変わっても、ユーザーの問いに答えるということは、検索エンジンの最も得意とすることですからね。
Amazonは日本市場でAmazon Echoの販売方法に失敗
Amazonは日本市場でAmazon Echoの販売方法に失敗しています。
日本では2017年8月にLINEからClova WAVEが発売され、10月にGoogle Homeが発売されました。このタイミングで、Amazon Echoも日本でリリースされるアナウンスがありました。
でもね、日本市場でのAmazon Echoは招待制での販売でした。これ大失敗ですよ。招待リクエストをAmazonに送っても、なかなか招待されませんでした。
ちなみに僕は、2017年11月16日に、Amazon Echo Dot、Amazon Echo、Amazon Echo Plusの3台の招待リクエストをしました。で、招待リクエストが来た時期はこんな感じです。
- 2017年12月4日、Amazon Echo Dotの招待者に選ばれる
- 2018年1月19日、Amazon Echoの招待者に選ばれる
- 2018年3月8日、Amazon Echo Plusの招待者に選ばれる
遅すぎですよね。すでにアメリカでは販売しているわけだし、招待制にして、もったいぶる必要は全くないんだけど・・
同じ時期にGoogle Homeが日本の家電量販店の棚に積み上がっているタイミングで、Amazon Echoシリーズの発売は招待制で日本人の手に届かないというのは、完全にAmazonの販売方法のミスです。
2017年10月にGoogle Homeの販売に成功したGoogle
Amazonが招待制でAmazon Echoが全く日本人の手に届かない間に、GoogleはGoogle HomeやGoogle Homeを売りまくります。
ビックカメラの店舗でもGoogle Homeは棚に積み上がって売られてました。Google Homeは1台14800円でしたが、2台同時購入すると20000円で2台購入できるキャンペーンを発売当初やっていましたね。
あと、Google Home Miniも半額キャンペーンを行っていたので、3240円で手に入れた方も多いと思います。
テレビCMもガンガンしてたので、日本ではAmazon EchoシリーズよりもGoogle Homeシリーズが圧倒的にシェアを伸ばしました。
11ヶ月前のエントリーで、Google HomeがAmazon Echoに勝てると予測しましたが、予想通りになりました。
これに対して、Google Homeは、スマートスピーカー市場で先行する「Amazon Echo」に勝てる存在だと思っています。
理由は3つあって、GoogleはGoogleアカウントに紐付いた個人情報を持っていること、検索エンジンで膨大なデータを持っていること、Googleアシスタントは日本語に対応しているからです。
さいごに
以上、Google HomeがAmazon Echoからスマートスピーカーのシェアを奪った理由についてでした。
スマートスピーカーが普及し始めたのは、2016年にアメリカでGoogle Homeが発売されてからです。この2年間におけるスマートスピーカーの勝負は、ひとまずGoogle Homeが勝者となりました。
ちなみに、Google Homeはめちゃ売れて、Amazon Echoもそれなりに売れている中で、HomePodは全然売れてない模様です。完全に蚊帳の外ですね。音質がいい、スタイリッシュ、Apple製品との相性の良さなどのメリットがあるとはいえ、349ドルは高すぎです。
この先どうなるか分かりませんが、今度はGoogleをAmazonが追いかけていくことになるんだろうね。
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