Googleが利益に直結しない事業をスピンアウトしてる件

今までのGoogleは、莫大な広告収入が入ってくるので、直接利益につながらない事業や開発に対しても、湯水のように資金を注入してきました。

ところが、2015年にGoogleがAlphabetに再編してからは、利益に直結しない実験的なプロジェクトをスピンアウトしています。

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Googleはスピンアウトしている事業はどんなの?

最近スピンアウトしたのは、「Waymo」と「Terra Bella」です。

Waymoのスピンアウト

元々、自動運転車「グーグルカー」の開発は、Googleの社内プロジェクトである「Google X」が行っていました。

2016年12月に方針が代わって、Waymoという別会社にスピンアウトして独立しました。

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Googleは、莫大な広告収入が入ってくるので、直接利益にならない開発ができる体力を持っています。自動運転車の開発に関しても、2010年から6年以上に渡って、テクノロジーの未来に対して投資してましたからね。

Terra Bellaのスピンアウト

元々、2014年に5億ドル(560億円)で、Skybox Imagingという人工衛星を制作して打ち上げるスタートアップをGoogleが買収しました。
その後、Terra Bellaへ名称を変更して、打ち上げた衛生からの画像分析に、Googleは力を入れてきたのです。

衛星からの画像は、自動運転にも使えるので、Googleが独占的に所有するのかと思っていましたが、Terra Bellaもスピンアウトしてしまいました。

Googleが衛星画像事業Terra BellaをPlanet Labsに売却、Earthの画像はライセンスにより継続

Googleは、SkySat Earthの画像衛星群を含むTerra Bellaの事業をPlanet Labsに売却することを、金曜日(米国時間2/3)に確認した。しかし売却の条件に複数年のライセンス条項が含まれているので、Google Earthなどの宇宙から地表を見た画像は、従来どおり提供される。

Planet LabsのWill MarshallInが、買収を発表するブログ記事で、SkySatの高解像度の画像衛星を7基入手できたことは“たいへんありがたい”、と言っている。中解像度の画像衛星を、同社は60基保有している。中解像度というのは3〜5メートルの精度、という意味で、Googleの衛星なら1メートル弱の精度を提供できる。だからGoogle EarthやGoogle Mapsの画像は、上図のように非常にくっきりしている。

PlanetはTerra Bellaの能力を宣伝して顧客層を広げたい。今でも同社の事業は順調だが、高解像度の画像を提供できれば、顧客企業が抱える消費者製品の増客にも貢献するだろう。そういう新市場開拓の形はまさに今、Googleへのライセンス提供、という形ですでに一つ実現している。

Titanは事業を断念

ドローンインターネット計画「Titan」は断念した模様です。

グーグル親会社、ドローンインターネット計画「Titan」断念か 従業員は気球インターネット「Loon」へ

フェイスブックも飛行実験を開始するなど、最近注目を集める「ドローンによる空中インターネットサービス」。これについてはグーグル親会社のアルファベットも「Titan」として同様のプロジェクトを進めていたのですが、9to5GoogleによればこのTitanがなんと計画を終了し、技術者は別部門への異動を命じられていたことが判明しました。

利益を追求する姿勢を鮮明にしたAlphabet

Googleの売上に対する広告収入の割合はなんと90%以上です。

今年7月、Alphabetの財務報告によると、総収益213.15億ドル(2.4兆円)のうち、広告収入は191.45億ドル(2.2兆円)となっている。

いくら広告収入が莫大とは言え、Alphabetは利益を追求するフェーズに入ったようです。利益の出ない事業はスピンオフしていますからね。

それ以外にも、非正規社員も半数いるようです。効率化は徹底していますね。

会社から正社員が消える時:変わる米企業

グーグルの親会社アルファベットは、関係者によると、正規社員と非正規社員がほぼ同数だという。

同社で働く約7万人の派遣・臨時・契約社員は自動運転車の試験や、製品の改良、マーケティング、データ関連プロジェクトなど数多くの業務を担当している。正社員は白いバッジをつけているが、非正規社員は赤いバッジをつけている。

Alphabetの会社構造はどうなってるの?

Alphabetと今までのGoogleがどのような関係になっているのかは、Wikipediaが詳しいので引用します。

Alphabetにおける最大の子会社はGoogle Inc.であるが、AlphabetはCalico、GV、Google Capital、X、Google Fiber、Jigsaw、Nest Labs、Sidewalk Labs、Verilyの親会社でもある。以前Googleの一部であった会社や部門の多くはAlphabetの子会社になったが、Googleは依然として、Alphabetのインターネット関係の事業を抱えている。これには、モバイル用オペレーティングシステム Android、YouTube、Google 検索といった、長い間Googleに関連付けられてきた最も象徴的な製品やサービスの多くが含まれており、これらはGoogle Inc.の直接の構成要素のままとされ、Alphabetの子会社にはならなかった。

2016年第4四半期(10~12月)の決算を見てみると、Googleの売上は258億200万ドルとなっており、Alphabet全体のおよそ99%を占めています。

Alphabetが親会社とは言え、売上の99%は子会社のGoogleが占めるというのは、面白いですね。

Alphabet

再編のプロセス

Alphabetへの再編が完了したのは2015年10月2日です。

どのようなプロセスで再編されたか見ていきましょう。

最初AlphabetはGoogle Inc.の子会社だったという、要するに今の関係と逆だったというのは、非常に面白いです。かなり複雑な手法が取られていますね。Wikipediaを引用します。

初めに、AlphabetはGoogle Inc.が直接保有する子会社として設立された。そして、一方が子会社で他方がその持ち主であるというこれら2つの会社の役割を、次のような2つの段階を経て交換した。まず第1に、Alphabetのダミーの子会社を作った。そして第2に、Googleはそのダミー子会社を併合しつつ、Googleの株式をAlphabetの株式に変換した。併合後の子会社は、もはやダミーではなくなったので、その名前を”Alphabet Inc.”に変更した。Delaware法の下では、このような方法で行われる持ち会社の再編は、株主の投票を経ずに行うことができるため、この再編方法が採用された。

まとめ

今後も、Alphabetは、積極的に利益に直結しないプロジェクトを、独立したりスピンアウトしていくはず。

「Waymo」のように、社内にある「次世代技術の開発を担うプロジェクト」のGoogle Xからスピンアウトした企業もあります。

それに対して、「Terra Bella」のように、元々スタートアップだった企業をGoogleが買収して、莫大な資金を投入した後に、再びスピンアウトするというケースもあります。

技術力を持った小さなスタートアップにとってはチャンスです。研究資金が潤沢にあるGoogleに買収されることで、プロダクトの完成度のレベルはどんどん上がっていきますからね。

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