トヨタが「モビリティサービス・プラットフォーム」の構築を着実に進めています。
トヨタはJapanTaxiに75億円の出資をすることで話がまとまった模様ですので、今後、トヨタがタクシーやカーシェアなどのプラットフォームの主要なプレイヤーになることは間違いなさそうですね。
モビリティサービス・プラットフォームとは?
トヨタが主導しているカーシェアリングやライドシェアの事業者を取りまとめるプラットフォームです。
「モビリティサービス・プラットフォーム」には、ライドシェア事業者、カーシェア事業者、保険会社、レンタカー会社、タクシー会社などが参加することを想定しています。参加した企業は、トヨタの車両管理システムやリースプログラムを利用することできるのです。
MSPFは、トヨタがこれまでライドシェアなどのモビリティサービス事業者と提携する際、開発、提供していた車両管理システムやリースプログラムといった個別の機能を包括したプラットフォームであり、今後、提携する事業者は、このプラットフォーム内の機能をサービス内容に応じて利用することで、より便利で細やかなサービスをお客様に提供していくことが可能になる。トヨタは今後、このMSPFをカーシェアやライドシェアといったモビリティサービスのほか、テレマティクス保険など、様々なサービス事業者との連携に活用していく。
トヨタが75億円出資したJapanTaxiとは?
JapanTaxiとは、日本交通の子会社で、ITを活用してタクシーのプラットフォームを目指している会社です。
Google検索でJapanTaxiを検索した時のスニペット↓
タクシーを中心とした、交通・モビリティ分野の革新をITで。
身近なところでは、タクシー配車アプリ「全国タクシー」を作っています。→あまり評判は良くないけど・・
日本交通、50分タクシーの配車できなくてようやく来たと思ったら違うところに停めてて、探してもどこにいるのかわからないから電話で問い合わせたら電話も20分つながらなくて、さすがにユーザー体験悪すぎて悲しくなるわ…
— けんすう (@kensuu) 2017年11月15日
トヨタはUberにも出資している
2016年5月にトヨタはUberに出資し、提携を発表しています。
先ほど紹介した「モビリティサービス・プラットフォーム」と同じように、Uberと連携してリースプログラムを提供しています。
リースプログラムの概要を説明します。例えば、レクサスを購入したユーザーが、トヨタ・ファイナンシャル・サービスから車両を借りて、Uberのドライバーとなって収益を上げたりすることが出来るのです。
トヨタが開発するJPN TAXIを日本交通へ投入
トヨタはJPN TAXIというタクシーを開発しています。JapanTaxiと発音は一緒なので紛らわしいですw
といっても独自の車両ではなく、トヨタ「シエンタ」という車両を流用しています。
国土交通省が定める「ユニバーサルデザインタクシー」の設定要件を満たしているとのことで、天井の高いスタイルが特徴です。身長の高い訪日外国人でも乗り降りしやすいだろうね。
今回、トヨタがJapanTaxiに出資したことで、日本交通のタクシーにJPN TAXIが増えていくことは間違いなさそう。
トヨタがモビリティサービス・プラットフォームを立ち上げた理由
トヨタがモビリティサービス・プラットフォームを立ち上げて、JapanTaxiやUberと提携しているのはなぜでしょうか?
次のようなことを考えているはずです。
- JapanTaxiには、タクシー車両として、トヨタのJPN TAXIを提供
- Uber Xのドライバにリースで車両を提供
近い将来、日本で規制緩和が行われて、JapanTaxiがUber Xのようなサービスを始める可能性もありますからね。
さいごに
今後、カーシェアリングが普及することで、マイカー需要は確実に減っていきます。そのときに備えて、トヨタは約しーやカーシェアのプラットフォームを目指しているということなのでしょう。まあそういう流れになるよね。
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