東京オリンピックまでに、都心部における自動運転バスの実用化が現実味を帯びてきました。
SBドライブは、沖縄でも自動運転バスの実証実験を行っています。
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「自動走行システム」では、沖縄県宜野湾市及び北中城村においてバス自動運転実証実験を10月31日(火)から開始することとなりましたので、お知らせします。
SBドライブだけでなくDeNAも公道で自動運転バスの実験を行っています。いよいよ自動運転バスの走行が現実味を帯びてきたのです。
自動運転バスのハードルは高くない
バスの運行は、決まったルートを定期運行するので、自動運転を実現するためのハードルは高くありません。停留所の位置もあらかじめ決まっていますからね。
決まったルートを定期運行するならば、ある程度プログラミングされた自動運転システムを元に、LiDARを使って物体検知や対象物までの距離を計測することで、障害物や歩行者への対応ができるはずです。
1年以上前から日本でも自動運転バスの実験は始まっています。秋田県仙北市で公道での走行実験が行われています。
タクシーの自動運転のハードルは高い
自動運転バスと比べると、タクシーの自動運転のハードルは高いです。
タクシーは、自動運転バスのように定期ルートを走行するわけではありません。行き先は毎回違うので、事故なく安全に自動運転車を走行することは難しいのです。歩行者と自動車が混在する道路において、事故を起こさずに自動運転を実現することが求められますからね。
東京オリンピックで、自動運転タクシーは実現するのか?
東京オリンピックで、自動運転タクシーは実現するのでしょうか?
レベル3の自動運転タクシーなら実現する可能性は高いです。レベル3ならば、すでに市販車でもテスラやアウディで実現しています。
日本政府が2020年の東京オリンピックで目指す自動運転タクシーは、レベル3になるはずです。
以前のエントリーで自動運転のレベルについて書きました。
自動運転には段階に応じて4段階のレベルがあります。
レベル1
運転の3要素である加速・操舵・制動のどれかを自動運転システムが制御します。
日産セレナに搭載されている自動ブレーキがこれに該当します。レベル2
運転の3要素である加速・操舵・制動のうち、2つ以上の操作を自動運転システムが制御します。
テスラのオートパイロットがこれに該当します。その他、メルセデス、ボルボからもレベル2の自動運転車が市販されています。
テスラのオートパイロット始まる!いよいよ1月中に日本でもテスラの自動運転機能オートパイロットがスタートします。 2015年10月から、「Tesla Model S」で自動運転を実現する「ソフトウェア7.0」の提供が開始されています。 このソフトウェアを使用すれば、「Tes...レベル3
運転の3要素である加速・操舵・制動の全てを、自動運転システムが制御します。ただし、緊急時にシステムが、ドライバーの運転を要請することがあります。
レベル3の自動運転が実現すると、ドライバーは、普段の運転から開放されます。2016年の今の段階で、レベル3の自動運転システムを登載した市販車ありません。
レベル4
緊急時も含め、運転の3要素である加速・操舵・制動の全てを、自動運転システムが制御します。レベル4の自動運転車も2016年の現時点では市販化されておりません。
東京オリンピックで、自動運転バスは運行するのか?
僕は、東京オリンピックでレベル4の自動運転バスの運行が実現すると予測します。
理由は、自動運転バスは定期ルートを走行するので、自動運転の実装は比較的簡単の実現できるからです。
オリンピックは、日本が世界にテクノロジーを見せつける絶好の機会です。
例えば、来場者向けに、オリンピック会場と最寄り駅の交通手段を、無人の自動運転バスを走行させる可能性は高いですよね。
あと、会場と選手村との交通手段にも、自動運転バスが使われる可能性はありますね。金メダルを狙うような選手が、自動運転バスに乗ってくれるかという問題はありますけどw
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