ついにiMac Proがリリースされました。
久々に見たモンスター級のマシンです。クリエイターをターゲットに開発されており、Appleのサイトにも、しっかりと記載されています。
フォトグラファーからビデオ編集者、3Dアニメーター、ミュージシャン、ソフトウェアデベロッパ、科学者まで。あらゆるプロのために、あらゆることへの準備ができたiMac Pro。どんな大きなアイデアでも最高の作品に仕上げることができます。
iMac Pro のスペック
CPUにXeonを使うのは、iMacでは初めてです。今までXeonを搭載してたのはMac Proだけでしたからね。
普通の人が使うにはオーバースペックもいいところで、サクサク動くことは間違いないけど、ネットとSNSとメールしかやらないなら、宝の持ちぐされだね。
最低構成でも558,800円 (税別)、フルスペックだと1,460,800円(税別)です。価格もプロ仕様w
最低構成とフルスペックのスペックを見ていきましょう。
最低構成 | フルスペック | |
---|---|---|
CPU | 3.2GHz Intel Xeon W (8コア) | 2.3GHz Intel Xeon W (18コア) |
グラフィックス | Vega 56 (8GB) | Vega 64 (16GB) |
メモリ | 32GB | 128GB |
ストレージ | 1TB SSD | 4TB SSD |
価格 | 558,800円 (税別) | 1,460,800円(税別) |
以下は共通
- ディスプレイ:5K (5120 × 2880)
- Nbase-T Ethernet (10Gb Ethernetに対応)
- SDXCカードスロット
- USB 3.0 x 4
- Thunderbolt 3(USB-C) x 4
- DisplayPort 1.2
- Thunderbolt(最大40Gbps)
- USB 3.1 Gen 2(最大10Gbps)
- Wi-Fi 802.11ac
- Bluetooth 4.2
iMac Proの発売で、円筒形のMac Proは切り捨てられるはず
今後、円筒形のMac Proは切り捨てられるはず。円筒形のMac Proは、4年前の2013年12月に発売されて以来、一度もアップデートがありませんからね。唯一変更があったのは、2017年4月にCPUとグラフィック、メモリが増量されただけです。
iMac Proのスペックを見れば、Mac Proを遥かに凌ぐ性能を持っています。
このまま円筒形のMac Proの生産は廃止となることでしょう・・・
過去にMacのフラッグシップモデルが切り捨てられた事例
Appleはノートブックの開発やマーケティングはすごく上手だと思いますが、デスクトップは全然ダメ。特にProシリーズは、本体が高価格帯にも関わらず、必ずどこかのタイミングで切り捨てられます。
例を見てみましょう。
PowerMac G5
2003年6月に発表され、わずか2ヶ月間で10万件の予約が殺到しました。当時、Macの中のフラッグシックモデルで、圧倒的な性能を誇りました。
筐体がアルミニウム合金で高級感があることに加え、Mac初の64bitCPUを搭載していて、演算能力が大幅に向上したことから、動画編集や画像編集のクリエイターの間で人気でした。
- 発売期間・・・2003年9月から2006年8月
発売期間はおよそ3年間という短命に。2006年にAppleがMac製品全機種のCPUをIntelに変更したことで、外観は全く同じ筐体のMac Proへと引き継がれます。
Mac Pro 初代
初代モデルはデュアルコアのXeonを搭載しており、当時は圧倒的に速かったですね。まあフラッグシップモデルですからね。
PowerMac G5と同じ筐体を使っていますが、ハードウェアの構成はIntelです。
2006年8月から2013年まで発売されました。
- 2006年8月8日発売・・・1st Generation (Mid 2006)
- 2008年1月8日発売・・・Early 2008
- 2009年3月3日発売・・・Early 2009
- 2010年7月27日発売・・・Mid 2010
- 2012年6月11日発売・・・Mid 2012
Mac Proは毎年アップグレードされるわけじゃなかったので、2010年以降は、フラッグシップモデルであるMac Proよりも、毎年アップグレードされるiMacの方がサクサク動くという謎の現象もありましたね。
でも、iMacは各構成がまったくないのに対して、Mac Proは拡張性に優れているというメリットはあったけどね。CPU交換が出来ることに加え、メモリ増設、ハードディスクやSSDを追加スロットに追加したり、MOドライブを追加することは簡単にできましたから。
円筒形Mac Pro
Mac ProがiMacよりも遅いという現状を打破するために、2013年12月に円筒形Mac Proが発売されました。
円筒形Mac Proは、初めてアルミニウム筐体から、円筒形へ本体の形状が変更されます。本体のサイズは、高さ25.1cm × 直径16.7cmと、かなり小型化されました。そのかわり、光学ドライブ、3.5インチHDDスロット、PCI Expressスロット、FireWire 800が廃止されましたけどね。
従来モデルと同様に、CPUの交換、メモリの増設はユーザーが自由に行えるようになっていました。
どんなポートがあったのか?
- USB3.0 × 4
- thunderbolt 2端子 × 6
- HDMI 1.4端子 × 1
- PCIe 3.0ベースのSSDスロット× 1
合計6台の4Kモニターの出力が可能なのは素晴らしい。
でも、デスクトップのメリットである拡張性がほとんどなかったので、賛否両論ありました。
わたくし2014年2月にiMac 27 Late2013を購入しましたが、最後までMac Proにするか迷いました。でも、Mac Pro 初代のように何年もアップデートされず、気がついたら最新版のiMacよりも速度が遅くなる懸念があったので止めたのです。買わずに大正解でした。
さいごに
iMac Proの発売によって、円筒形のMac Proが切り捨てられることになりそうです。
円筒形のMac Proのようなフラッグシップモデルは、売上の台数が少ないので、なかなかアップデートしないんだよね。しかも円筒形の形状なので、独自の設計ですからね。
それに対して今回のiMac Proは、iMacをベースにしているので、iMacのアップデートに合わせて、ちょこちょこハードウェアも修正されると思います。
iMac Proは、最低構成でも558,800円 (税別) なので、なかなか普通のユーザーが購入することはありませんが、プロの方からは爆発的な支持を受けそうです。
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