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今後、LINE離れが加速していくと、LINE@を使った集客も効果なくなる?

LINE

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最近、めっきりLINEを使わなくなってしまいました。

LINEでやり取りするのは、ほとんどが家族です。あとは、LINEしか連絡手段のない友人です。

と思っていたら、どうやら僕だけではないようです。

「気が付けば、LINEを使わなくなった。前は未読も既読も溜めなかったけど。LINEはすぐ返す方が少ない。友人には未読が30〜40件溜まっている人もいる。未読スルーを嫌がる人もいると思うけど、今は当たり前になっている」と話す。

清水さんの周囲の同世代は、「ミレニアル」と「ミレニアル脱落組」でSNSが違う。脱落組とは、「ミレニアル世代と言われる1980年代以降に生まれたが、年配の人々に囲まれ、デジタルネイティブな感覚を失いつつある属性」のこと。
脱落組はLINEを使い、かつ日常的にメッセージが長い。連絡事項でもバナーに収まらず、数行にわたり、スタンプや「w」を使わず、顔文字や「(笑)」を用いて、「ガラケー時代」を彷彿とさせるそうだ。

「LINE未読200件」高校生がLINE離れしてインスタに向かう理由

LINE離れが加速している現状を見ると、どうしてもmixiを思い出してしまいます。

思い返せば、国産のSNSで一時は破竹の勢いがあったmixiの全盛期も2005〜2009年で、それ以降ブームは去ってしまいました。

日本人が飽きっぽいのか、それともmixiのサービスが消費者のニーズを捉えることができなかったのか、mixiからユーザーが離れてしまった理由は様々あるはずです。

僕には、LINEもmixiと同じような運命を辿るような気がしてなりません。

今日は、LINE離れが加速していくと、LINE@を使った集客の効果について考察してみます。

飲食店・美容室といった店舗型ビジネスを展開している経営者の方は、ユーザーのLINE離れが、LINE@を使った集客にどのような影響を与えるのか真剣に考えていく必要が出てきたのです。

LINEを使わなくなった理由

最初に、なぜ若者がLINEを使わなくなっていったのか、理由を考えてみましょう。

LINEアプリや提供するサービスに満足できない

LINEアプリやサービスに満足できなくなったということはありませんか?例えば、LINEを使っていて、次に述べるようなことで不満に思ったことはありませんか?

  • アプリが重くてサクサク動かない
  • アプリのUIの使い勝手が悪い
  • LINE関連のサービスがウザい

2012〜2013年頃のLINEは、アプリはサクサク動くようにチューニングされていました。

ところが今のLINEは、アプリを立ち上げるだけでもかなり時間がかかります。LINEアプリの中にLINEの提供する別のサービスが登場するようになってから、LINEのアプリのサクサク感はなくなってきてしまいました。
LINEを立ち上げれば、ゲーム関連のアプリだけでなく、LINE Out、LINE PayやLINE TAXIもLINEに表示します。

LINEアプリが重い

LINEの使い勝手が悪かったことに気がついた

元々使い勝手が悪かったことに、みんなが気が付き始めたこともあります。例えば次のようなことで、LINEは面倒くさいなと思ったこととはありませんか?

  • 機種変更の際の引き継ぎが面倒
  • クラウドで管理していないので複数端末で使えない

どちらもLINEがクラウド対応できていないことが原因です。GoogleやFacebookでも似たようなサービスがありますが、クラウドサービスのため、機種変更の際もログインするだけですし、複数の端末で利用することも可能です。

一人で何台もスマホやタブレットやPCを持つ時代にも関わらず、LINEはマルチデバイスのニーズを捉えきれていないのです。この使い勝手の悪さに、ユーザーが気がついてしまったということでしょう。

LINEに飽きた

ITのサービスは栄枯盛衰が激しいです。常に新しいサービスが登場します。
同じサービスを展開するにしても、ユーザーが求めているニーズを把握して、飽きさせない工夫を提供していかないと、ユーザーは離れてしまいます。

  • LINEのスタンプに飽きてきた
  • 既読がウザい

LINE@は集客に使えなくなる

LINE離れが加速すると、当然LINE@は店舗の集客に使えなくなります。

僕は、1年半前のエントリーで、飲食店や美容室などの実店舗の集客にLINE@が有効だということを書きました。当時、LINEの利用者数は6800万人以上で、DAUが70.8%あり、国民の半分近くが利用しているという状況は、とても魅力的だったのです。

飲食店の集客にはLINE@を活用すべし!

特にメインの顧客層が若年層や20代ならば、LINEを使っている比率が高かったこともあり、僕のクライアントにもLINE@の導入をオススメしていました。

LINE@の最大のメリットは、プッシュ型のツールだということです。店舗側から、好きなタイミングで、ユーザーに情報を届けることが可能です。また、開封率が高い点も魅力の一つでした。

ただし、これはターゲットとなるユーザーがLINEを使っているという前提の話です。

ユーザーがLINEを使わなくなっているのであれば、店舗でLINE@を使うメリットは全くありません。

今の段階では、LINEを使わなくなっている層は、限定的かもしれません。まだまだ多くの日本人がLINEを使っているのが現状かもしれませんが、mixiのように下火になると、ユーザー離れはあっという間に加速していきます。

実店舗を経営している方は、LINE離れが進んでいる現状と、今後LINE@が集客に使えなくなるということを頭に入れておいてください。

あなたが思っているよりも早く、ユーザーのLINE離れが加速することが十分に考えられるのです。