LINEから「お年玉つきスタンプ」が発売されます。
今までも年賀状を送るウェブサービスはいくらでもありましたが、お年玉が当たるというのは、LINEはいいところに目をつけました!
LINEは15日、無料対話アプリ「LINE(ライン)」を使ったお年玉キャンペーンを実施すると発表した。お年玉袋が付いた「年賀スタンプ」を1種類当たり120円(税込み)で販売。お年玉袋を受け取った相手が画面をタップすると、抽選で1等100万円~4等10円の現金が当たる。
年賀スタンプは全23種類で、27日に発売する。お年玉が当たるのは来年1月1日午前0時30分から3日午後11時59分までに送信されたものが対象。お年玉の総額は5億円で、2等と3等はそれぞれ1000円と100円。1等の本数は3本という。お年玉を受け取るには、決済機能「LINE Pay(ライン ペイ)」を導入する必要がある。
12月31日と1月1日に、ベッキーがナレーションを担当するTVCMがオンエアされる模様。ベッキーを使うとはww
「お年玉つきスタンプ」の仕組み
「お年玉つきスタンプ」を1セット120円で購入すると、1セットに付き10枚の「お年玉袋」を受け取ることが可能です。
受け取った「お年玉袋」は、2017年1月1日(日)~1月3日(火)の間に、LINEの友だちに送ることができます。「お年玉袋」を受け取った友達は、お年玉くじの抽選に参加できるのです。
↓お年玉くじは、総額5億円が用意されています。
- 1等 1,000,000円・・・3本
- 2等 1,000円・・・20万本
- 3等 1,000円・・・200万本
- 4等 100円・・・970万本
「お年玉つきスタンプ」は全部で23種類
「お年玉つきスタンプ」は全部で23種類用意されています。
LINEキャラクターズ、ディズニー、ジブリ、ワンピースなど、子供に人気のキャラクターから、大人に人気のカナヘイまで用意されているのです。
「お年玉つきスタンプ」はどんな層が利用するの?
LINEは国内利用者数6800万人を超えてるし、アクティブ率も70.8%です。日々欠かせないツールになっているので、これ絶対に流行りますって。
↓LINEの挨拶風習に関する調査を見てみましょう。まあLINEがやってる調査なので、バイアスはかかってますけどね。
【LINE】<新年の挨拶風習に関する調査> 10~20代は年賀状よりもLINEで新年挨拶
■「紙の年賀状だけ」は、わずか11%。89%は「年賀状とLINEの併用」もしくは「LINEのみ」で新年の挨拶
■10~20代は、年賀状よりもLINEが主流
■年賀状・LINEともに、送る相手の1位は友達。目上の人には年賀状、気軽な間柄はLINEで挨拶。使い分けの傾向も
■LINEでの新年の挨拶がマナー違反と感じる人はわずか30%に留まる。上位は「取引先」「部下」「上司」「後輩」
- 10〜20代の若い層は圧倒的にLINEで年賀状ですね。
- 30代〜40代だと年賀状とLINEと併用ってところでしょう。この年代は周りの環境によってLINEと年賀状の割合が変わってきますね。
- 50代以上だと、LINEも使うけど、圧倒的に年賀状での挨拶が主流になります。
50代以上の上司には「年賀状」、それ以外は「お年玉つきスタンプ」というところでしょう。
「お年玉付きスタンプ」をもらって喜ぶ層
子供は「年賀状」よりも「お年玉付きスタンプ」の方が絶対に嬉しいですって。運が良ければお年玉もらえますから。
「年賀状」は当たっても切手でしょ?子供にとっては、切手なんて全然嬉しくないもんね。
「お年玉つきスタンプ」のマネタイズは?
LINEの「お年玉つきスタンプ」は、マネタイズが非常にうまいです。
総額5億円のお年玉をプレゼントということになっていますが、お年玉はLINE Payの残高にチャージされるっていうんだから、LINEにとっては痛くも痒くもないからね。
- 100万人が1セット購入すると、LINEのスタンプの売上は「1億2千万円」
- 1000万人が1セット購入すると、LINEのスタンプの売上は「12億円」
約417万人が1セット購入すれば、LINEのスタンプの売上は「5億円」を超えますから、お年玉を5億円プレゼントしても黒字ということになります。LINEスタンプの原価は度外視してますが・・・
1人が1セットなんてことはないだろうから、LINEのスタンプの売上「5億円」なんて余裕で行くだろうね。
年賀状はどうなる?
年賀状は2003年の44億5936万枚をピークに、毎年数が減っており、2015年には30億2285万枚、2016年には28億5329.6万枚と毎年減少しています。
日本郵便にとっては、年賀状はドル箱の1つです。2015年の年賀状は30億2285万枚なので、1枚52円とすると1571億8820万円の売上となります。
2015年の日本郵便の売上は1兆3552億円なので、年賀状の売上が占める割合は、なんと11.6%です。
このままいくと、どんどん衰退していくのは目に見えてますね。
スパム年賀状
結構な数の会社から毎年スパム年賀状が届きます。
こういうのマジで辞めたほうがいいと思うけどね。日本郵便は、こういう貰っても嬉しくないスパム年賀状について、送るべきではないという見解を積極的にPRする場を作った方が年賀状のブランドが上がりますって。
手書き年賀状の価値
日本郵便は、もっと手書き年賀状の価値をPRした方がいいですね。デジタルネイティブの時代で、みんなが新年の挨拶をLINEに移行するのであれば、あえて手書き年賀状を書くというのもありだと思いませんか?
年賀状を貰う方の立場になれば、数が少ないレアな手書き年賀状を貰ったら、めちゃ嬉しいですから。
「お年玉付きスタンプ」と「年賀状」もらって嬉しいのはどっち?
「お年玉付きスタンプ」と「年賀状」はどっちを送ればいいのか迷っている方もいると思います。これはね、もらった側の気持ちを理解することが重要です。マーケティングと一緒。
- 「お年玉付きスタンプ」をもらったら嬉しい層である子供や若者へはLINEで。
- 「年賀状」をもらって嬉しい層の60代以降の方には「年賀状」で。
おじいちゃんやおばあちゃんから、小さい子供が「お年玉付きスタンプ」貰ったら嬉しいですもん。