Facebookの「Marketplace」で中古車の個人売買が始まります。
Marketplaceの米国版で、中古車情報が拡充されることになった。Facebookによると、中古車は取り引きが特に活発なカテゴリだという。
Facebookは米国時間10月26日、今後数週間以内に、製造年、メーカー、モデル、走行距離、車種、トランスミッションで検索できるフィルタをMarketplaceに追加すると述べた。また、FacebookがEdmundsやCars.comのほか、いくつかの自動車販売会社と結んでいるパートナーシップを通じて、自動車ディーラーから提供される情報も追加される。
今日のエントリーは、Facebookの「Marketplace」による中古車の個人売買は流行るのかについてです。
「Marketplace」による個人間の中古車売買は流行るのか?
元々、ドイツ、アメリカ、オーストラリアでは、中古車の流通は、個人売買が主流なのはご存知ですか?
理由は消費税の高さです。ドイツは19%だし、アメリカは州によって違うけど、平均10%くらいです。
アメリカ映画で「For Sale」の張り紙が貼ってる中古車が登場するの見たことあるでしょ?
個人的には、「Marketplace」による個人間の中古車売買は流行ると予想します。
- 中古車を売るユーザーの場合、張り紙だと同じ地域の人にしか購入してもらえませんよね。でも、「Marketplace」ならば、広域のユーザーに購入してもらうことができます。
- 中古車を探しているユーザーならば、複数の地域で中古車を検索することができるので、より多くの中古車の中から選択することが可能です。
Marketplaceとは?
「Marketplace」は個人売買のプラットフォームです。
1年前のエントリーで、「Marketplace」について紹介しました。
「Marketplace」とは、Facebookのプラットフォームを使って、売り手と買い手を結びつけるサービスです。
このサービスを利用すれば、近隣に住んでいるユーザーに、ユーザーが所有している商品を売ることが可能です。
言ってみれば、フリマアプリのようなもの。
まずは、アメリカ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドの4ヶ国でサービスの提供が始まります。
「Marketplace」は2016年にアメリカ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドの4ヶ国でサービスが始まり、現在24ヶ国で利用可能です。今後増えていく予定です。
- アメリカ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・オーストリア・ベルギー・カナダ・チリ・チェコ・デンマーク・フィンランド・フランス・ドイツ・ハンガリー・アイルランド・イタリア・ルクセンブルク・メキシコ・オランダ・ノルウェー・ポルトガル・スペイン・スウェーデン・スイス
Marketplaceで取り扱えないもの
Facebookのヘルプページに詳しく掲載されています。
- 違法薬物、処方薬、娯楽のための麻薬などの薬物
- タバコ製品や関連する製品
- 危険な栄養補助食品
- 武器、弾薬、爆発物
- 動物
- 成人向け製品やサービス
- アルコール
- 成人用健康食品
- リアルマネー賭博サービス
- 詐欺、誤解を招くもの、虚偽、人に不快感を与えるもの
- 明らかに性的な製品として販売されている商品
- Facebookマーケットで禁止されている無形製品(サービス、サブスクリプションまたはデジタルプロダクトなどが該当しますがこれに限定されません)
- デジタルメディアへの不正アクセスを促進する商品やアイテム。
手数料は?
今の段階では、「Marketplace」に手数料はありません。
でもね、今後、手数料を取っていくことになるはずです。だって、中古車や不動産のような売買金額が大きなものも取引されるようになるからね。
「Marketplace」は、個人売買だから消費税がかからないのがポイントです。
今後、Facebookは、各国の消費税より低い手数料を取るのではないでしょうか?「Marketplace」が、安全に売買できるプラットフォームであるならば、売る側にとっても買う側にとっても、消費税よりも安い手数料は、メリットありますからね。
Marketplaceのユーザー数は?
Facebookの発表によれば、毎月5億5000万人のユーザーが「Marketplace」を利用している模様です。
2017年6月時点で、Facebookの月間利用者数は20億人を越えているので、4分の1近くのユーザーが「Marketplace」を利用していることになりますね。
今後、「Marketplace」のユーザー数は増えていきそうです。
個人売買のユーザー情報を持っているのは強み
「Marketplace」を運営するFacebookが、個人売買のユーザー情報を持っているのは強みです。
だって、Facebookは精度の高い広告が打てるようになるでしょ?
例えば、Facebookは売買された中古車の年式を抑えているので、中古車を購入したユーザーの買い替え時期を予測できます。
新車の自動車ディーラーだけでなく、自動車を売るユーザーにとっても、買い替え時期のユーザーには広告出したいでしょ?
さいごに
以上、「Facebookの「Marketplace」による中古車の個人売買は流行るのか」についてでした。
元々、アメリカやドイツでは中古車の個人売買が盛んなので、「Marketplace」を利用した中古車の売買は増えていくはずです。日本でもサービス展開して欲しいですね。
ナレッジ