LINEのスマートスピーカー「Clova WAVE」は完全な失敗作です。
性能面はイマイチな感じがします。
実は7月に先行予約版「Clova WAVE」の購入予約をしました。LINEの人工知能Clovaの性能は未知数でしたが、Amazon Echo、Google Homeに少しでも対抗できる勢力になるという期待を込めていたのです。
「Clova WAVE」の応答性の悪さ、LINEのマーケティングの微妙な感じを見て、LINEのスマートスピーカー「Clova WAVE」は完全な失敗作だと確信しました。
「Clova WAVE」の性能面は?
一言で言えばポンコツ。
何がダメなのかというと、ほぼ全て。音声認識・応答性・回答の内容、どれも低レベルです。
Echo dotならば、片言の英語で話しても、正確に回答してくれます。ところが、「Clova WAVE」は、流暢な日本語で話しかけても、認識しないことがあります。日本語をわざと単語に区切って発音すれば、なんとか認識できるという感じです。AIに合わせて発声しているにも関わらず、頓珍漢な答えが返ってくることも、よくありました。
LINEのスマートスピーカー「WAVE」が到着したので、Echo Dotと比較してみた!
「Clova WAVE」のマーケティングは?
「Clova WAVE」のマーケティングに共感できるものはありません。
「Clova WAVE」の販売価格の付け方がイマイチ。
- 先行予約版 10000円
- 正式版 2018/1/31まで 12800円
- 正式版 2018/2/1以降 14000円
10月5日に12ヶ月のLINE MUSICチケット付きで12800円で発売されるのならば、10000円払って先行予約版なんて購入しませんでしたので。
当初、先行予約版の到着は、7月末の予定でしたが、延期に延期を重ねて実際に届いたのは8月30日でした。以前のエントリーを参照します。
- 当初、7月下旬から8月上旬に到着するという予定だったんだよね。
- 8月上旬〜中旬に遅れるという連絡があり。この時点で、希望の方には返品を受け付けますという話でした。
- その後、開発中のソフトウェアに一部不具合が生じたため、再度延期のお知らせがありました。8/23より順次発送するということで、わたくしの手元に届いたのは8/30。
先行予約版の到着から、1ヶ月しか経ってないのに、値引きするのは、少し納得がいかなかったかもしれません。
こういう微妙なマーケティングをやられると、もう2度とLINEで新製品が出ても買いたいといったモチベーションは生まれてこないかもしれません。
では、時系列でLINEのマーケティングを見ていきましょう。
先行予約版 10000円
先行予約版は、7月下旬に発送予定ということで、7月中旬に予約を開始しました。
先行予約の特典として、正式版15000円から5000円引きの10000円で購入できるのと、LINE MUSICが6ヶ月間利用可能なチケットがついてきました。
正式版 2018/1/31まで 12800円
10月5日に正式版がリリースされました。
2018/1/31までの期間限定ですが、12800円で12ヶ月利用可能なLINE MUSICチケット付きです。この価格設定は、先行予約したユーザーにとっては嬉しいものではありません。
日本でもGoogle Homeが10月に発売され、Amazon Echoも年内に発売されることになったので、LINEは焦ったという懐事情があるのだと思いますが…。
「Google Home」が10月にリリースされます。
いよいよ、Amazon Echo が年内に日本でリリースされます。
正式版 2/1以降 14000円
2018/2/1以降は14000円だそうです。
LINE MUSICのチケットが付くかどうかの発表はありませんが、12800円でも売れない可能性もあるので、LINE MUSICの特典は付けるかもしれません。
先行予約版をリリースした時の15000円というのはどこへ行ってしまったのか?
なお、「WAVE」正式版の販売開始は今秋、価格15,000円(税込)にて予定しております。
スマートスピーカーの本命は?
スマートスピーカーの本命は、Google HomeとAmazon Echoです。
搭載している人工知能は、Google HomeがGoogleアシスタント、AmazonがAmazon Alexaです。LINEの人工知能Clovaと比較すると、桁違いに優秀です。
Google検索に紐づく音声検索ならば、Google Homeの圧勝です。
Amazon Alexaが得意な領域は、ECですね。Amazonでのショッピングの履歴に基づく嗜好性や、購入したKindleに基づく、オススメの書籍などのデータはAmazon Alexaが強いはずです。
まとめ
「Clova WAVE」は失敗作だと確信した件についてお伝えしました。
「Clova WAVE」は、性能面でもマーケティング面でも、先行販売で購入したユーザーを裏切ってしまいました。
今後、LINEの「Clova WAVE」は、厳しい戦いになるだろと予想されます。
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