2017年4月3日から、軽自動車に白いナンバーが取り付けられることをご存知ですか?
2019年に開催されるラグビーワールドカップを記念して、「ラグビーナンバープレート」が発行されています。
ちなみに、今年の10月頃から東京オリンピックを記念した、「東京オリンピックナンバープレート」も発行される予定です。
「ラグビーナンバープレート」や「東京オリンピックナンバープレート」は、軽自動車でも白いナンバープレートが交付されるので人気の模様。街中に白いナンバーを付けた軽自動車が走っているのを、何度も見たことがありますからね。
実は、わたくしの軽自動車にも、白いナンバープレートを付けてみようと思っていたのです!
で、早速、詳細を確認するために陸運局に電話したところ、驚くべき事実が発覚しました。
「ラグビーナンバープレート」は、通常のナンバープレートとは異なり、ラッピング式のナンバープレートなので、耐久性がめちゃ低いんだってさ。この事実を知って、申し込むのを止めました。
だって陸運局の人、数年でラッピングシートがボロボロになって、再交付に7020円かかりますよって脅すんだもん・・
軽自動車に取り付けられる白いナンバーってどんなの?
軽自動車は税金が安いかったり、高速道路の料金が安かったりと、普通車と比べると車の維持費がかからないメリットがあります。その代わり、黄色ナンバーなんですよね・・・
軽自動車の黄色ナンバーが嫌という人は多いようです。実際、軽自動車に白いナンバーを付けたいというニーズはかなりあるようですからね。
今回登場した「ラグビーナンバープレート」は、軽自動車でも白いナンバープレートが交付されます。既存ナンバーからの交換もできるし、新規登録の際に交付を受けることも可能です。
金額は、管轄の陸運局によって異なります。東京は7000円、神奈川県は7020円。国土交通省に確認したところ、7000円〜9000円くらいの幅があるようです。
耐久性の低い「ラグビーナンバープレート」
「ラグビーナンバープレート」は、図柄入りナンバープレートともいわれていて、ラグビーの図柄が入ったナンバープレートです。
ラグビーの図柄だけラッピングシートにすればいいと思いますが、白いナンバー部分まで全部ラッピングシートになっているので耐久性が低いのです。詳しくは後述します。
「ラグビーナンバープレート」の交付はいつまで?
2019年(平成31年)11月までに申し込めば、ラグビーナンバープレートは交付されます。
東京オリンピックナンバープレートは、おそらく半年くらい長いと思います。
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最終審査にあたり、みなさまの意見を募集します。
7月3日から12日まで。専用サイトはこちらhttps://t.co/N5rjnZUavE pic.twitter.com/ARGRYhRTjV— 国土交通省 (@MLIT_JAPAN) 2017年6月27日
なんで軽自動車なのに白いナンバープレートがOKなのか?
軽自動車のナンバーが黄色なのは、「道路運送車両法施行規則」によって決まっています。
でも、なぜ「ラグビーナンバープレート」は白でOKなのか疑問ですよね?
この点については、国土交通省に電話して確認しました。
結論を先にいうと、2016年12月28日に「道路運送車両法施行規則」を改正したので、軽自動車でも白いナンバーを交付できるようになったとのことです。
ネットに情報がなかったので、国土交通省からFAXを送ってもらいました。「道路運送車両法施行規則」の改正前と改正後を見てみましょう。
改正前
車両番号標の塗料は、事業用自動車にあつては黒字に黄文字とし、自家用自動車にあつては黄地に黒文字とすること。
改正後
車両番号標の塗料は、事業用自動車にあつては黒字に黄文字とし、自家用自動車にあつては黄地に黒文字とするほか、国土交通大臣の定めるところによる。
軽自動車のナンバーが白くなると、高速道路の料金はどうなるの?
ETC利用時も、そうでないときも、高速道路の料金は軽自動車のままですのでご安心ください。
なぜ、「ラグビーナンバープレート」の耐久性は低いのか?
なぜ、「ラグビーナンバープレート」の耐久性が低いのかというと、ラッピングシートをナンバープレートに貼っているからです。
既存のナンバープレートだったら、白い部分はアルミの上に塗料が塗装してあるんだけど、「ラグビーナンバープレート」の白い部分はラッピングシートだからね。
なので、引っ掻いたり、飛び石で傷がつきやすいのです。洗車の際のコンパウンドやブラシにも弱いようです。
また、ナンバープレートを交付される際、洗車機には入れないでくださいという注意書きがある模様。
「既存のナンバープレート」と「ラグビーナンバープレート」の製造工程の違い
軽自動車のナンバープレートを例に取ります。
「既存のナンバープレート」
- アルミの板に黄色い塗料を塗る → ナンバー部分に凹凸をつける → 凹凸の部分に塗料を塗ると、ナンバーに色がつく
アルミ板にきちんと塗装しますので、飛び石や洗車機の傷にも強いのが特徴です。
「ラグビーナンバープレート」
- アルミの板に図柄の入ったラッピングシートを焼き付ける → ナンバー部分に凹凸をつける → ラッピングシートの上から、凹凸の部分に塗料を塗って、ナンバーに色をつける
要するに、アルミ板にラッピングシートを焼き付けた上に、ナンバーの塗料を塗っているので、ラッピングシートがボロボロになると、ナンバーの塗料も落ちてくるということになります。
一応耐用年数は5年となっていますが、そこまで持たないんじゃないというのが、陸運局の人から聞いた話です。
白いナンバーに変更して、ボロボロになったら交換できるの?
「ラグビーナンバープレート」の交付が可能な、2019年(平成31年)11月までまでならば、再交付が可能です。費用は、神奈川県だったら7080円かかります。
それ以降になると、ラグビーナンバープレートの再交付はできません。
「東京オリンピックナンバープレート」は半年くらい交付期限が長いはずなので、その期間であれば、「東京オリンピックナンバープレート」に交換するという方法もあります。
あとは、黄色ナンバーへは4100円でいつでも交換が可能です。
まとめ
以上が、「ラグビーナンバープレート」に採用された「ラッピング式ナンバープレート」の耐久性が低い理由です。
経年劣化によってボロボロになってくると、ラッピングシートのカスも出てくるだろうし、地のシルバーも出てきます。
既存の普通自動車の白いナンバーと同じ製造方法で、軽自動車の白いナンバープレートも作ればいいのにね。で、ラグビーの図柄部分だけラッピングシートにすれば、耐久性も上がると思いませんか?
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