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なぜ、米AmazonはAlexaを搭載した「Dash Wand」を実質無料でばら撒くのか?

Amazonテクノロジー

米Amazonの快進撃が止まりません。

音声アシスタントAlexaを搭載したキッチンに設置する端末「Dash Wand」が登場しました。

Dash Wandとは

Dash Wand
「音声アシスタントAlexa」と「バーコードリーダー」を搭載した高さ14cmのスティック型デバイスです。
キッチンに最適化されたデバイスなので、冷蔵庫に取り付けるマグネットがついていたり、防水仕様になっていたりします。

食料品や調味料が切れそうになったら、音声で注文してもいいし、バーコードで読み取って注文してもOK。

米Amaznoのプライム会員ならば、なんと実質無料でこの端末が手に入るっていうんだから、Amazon恐るべし。実質無料というのは、Dash Wandは20ドルで発売されていますが、初回注文時に20ドル分の値引きがあるからです。

Amazonにとってのハードウェアとは?

Amazonは何種類ものハードウェアをリリースしていますよね?

  • Amazon Echo、Echo Dot、Fireタブレット、Fire HD 8、Kindle端末、Fire TV Stick

Appleのようなハードウェアで利益を出そうというビジネスモデルではなく、Amazonはハードウェアを安価でばらまいて、Amazonのサービスやコンテンツを使ってもらうという戦略なんだよね。

Amazon Alexaを搭載した端末の戦略

Amazon Alexaを搭載した端末は、Amazon Echo、Echo Dotがあります。

Amazon Echo、Echo Dotは日本では購入することはできませんが、米Amazonでチェックすると、Amazon Echoは179.99ドルが139.99ドルに値引き、Echo Dotは49.99ドルが39.99ドルに値引きしています。

元々安い価格設定なのに、値引きするって凄いよね。

今回登場したDash Wandだって、「音声アシスタントAlexa」と「バーコードリーダー」を搭載していて実質無料ですからね。

Amazonは、各家庭にAlexaを浸透させたいんだろうね。

Fireタブレット、Fire HD 8、Kindle端末、Fire TV Stickの戦略

Fireタブレットなどの端末は、プライム会員には大幅な割引をしています。

プライム会員ならば、Fireタブレットは実質4980円だし、Fire HD 8は7980円です。Kindle端末は今なら、父の日キャンペーンをやってて3980円で購入できます。
Amazonの端末は、プライム会員のサービスに最適化されています。

プライム会員向けに提供されている「月1冊無料で電子書籍が読めるKindleオーナーライブラリー 」「プライムビデオ見放題」「Prime Music聴き放題」などのサービスを利用するには、Fireタブレットの使い勝手はめちゃいいからね。

Amazonがタブレットをタダ同然で配るということは、プライム会員を獲得するための販促ツールになっていることは間違いないよね。

最近リリースされたBLUという格安スマホだって、Amazonの販促ツールなのは言うまでもありません。

日本のAmazonで発売される格安スマホ「BLU」が、Amazonプライムの販促ツールになりそうな件
日本のAmazonから格安スマホ「BLU」が発売されます。 米Amazonでショッピングをしている方は、「BLU」の名前は知っている方もいると思います。「BLU」は、アメリカ・コロラドに本社があり、全米No.1のシェアを誇っているSIMフリ...

実質無料でばら撒くAmazonの戦略とは?

今回登場した「Dash Wand」も実質無料でばら撒かれます。

Amazonの戦略は、音声アシスタントAlexaを普及させて、各家庭のリビングにAlexaを設置するということなのでしょう。

リビングにAlexaが設置されれば、様々な音声データや音声入力データをAmazonは入手できるし、音声データを機械学習させることで、Amazonのユーザーに最適な広告やレコメンドができるようになることは間違いない。

リビングからの音声データって、Amazonのようなプラットフォームにとっては、喉から手が出るほど欲しいデータです。端末を無料で配ってでも手に入れる価値はあるのかもしれません。