「アマゾンフレッシュ」が、日本のAmazonで4月21日から始まります。
アマゾンジャパンが21日から、最短で即日で届ける生鮮食品販売「アマゾンフレッシュ」を開始することが17日分かった。システムトラブルや宅配事業者との調整などで当初の予定からずれ込み、4月下旬のサービス開始となった。
アマゾンフレッシュは、毎月の会費を支払った会員向けに魚や野菜など日持ちのしない生鮮食品を注文した当日や翌日に配送するサービスで、すでに米国や英国の一部で始まっている。
日本でもこれまで何度も開始が取り沙汰され、3月以降は、商品を提供する事業者や配達業者が開始の準備を進めていたが、システムトラブルのほか、人手不足が社会問題化している配達業者とアマゾンの間で交渉が長引いたとみられる。
「アマゾンフレッシュ」とは
「アマゾンフレッシュ」の会員向けに、生鮮食品を即日配送するサービスです。
当日配送も可能なので、めちゃ便利だよね。
取り扱う生鮮食品は、野菜・肉などの生鮮食品を中心に、スーパーマーケットに売っている商品なら、何でも配送してくれます。
米Amazonでは、すでに先行してサービスが開始されています。プライム会員向けのサービスです。「Amazon Fresh」のサービスを受けるには、プライム会費とは別に、月額14.99ドルの「Amazon Fresh」の会費が必要です。
50ドル以上購入すると送料無料になります。
日本での「アマゾンフレッシュ」の料金体系はまだ未定です。どんな料金体系になるんだろうね?
「アマゾンフレッシュ」の品質や価格は?
今の時点では「アマゾンフレッシュ」の品質や価格に関して、Amazonからの公式発表はありません。
といっても21日よりは「アマゾンフレッシュ」はスタートするので、間もなくは発表があるはず。
戦々恐々としているネットスーパー
「アマゾンフレッシュ」の登場で、ネットスーパーは戦々恐々としているはず。
イトーヨーカドーなどのネットスーパーも、ネットで注文してお届けするサービスはやっています。でも、スーパーの店舗で購入できる商品の一部がネットで買えるだけのサービスなんだよね。
鮮度の高い生鮮食品が、地元のスーパーと同じ金額で販売されるのであれば、ネットスーパーの存在意義はなくなりますからね。
フルフィルメントセンター(FC)から生鮮食品を配送
「アマゾンフレッシュ」の配送は、フルフィルメントセンター(FC)から生鮮食品を配送します。
FCの最寄りの提携しているスーパから、生鮮食品やお惣菜などを取り寄せ、Amazonの物流に乗せてユーザーへ届けます。
提携しているスーパーはいくつもあるだろうから、複数のスーパーのお惣菜を取り寄せるなんてことも可能かもね。
生鮮食品は利益率が低いのですが、Amazonが取り扱う無数の商品と組み合わせるというビジネスモデルです。
フルフィルメントセンター(FC)とは
Amazonの配送センターです。
Amazonのサイトによれば、
FCは単なる「在庫が積まれた倉庫」ではありません。アマゾン独自の最先端のシステムと設備で自動化され、最先端のハード・ソフトを備えた物流拠点で、まさに製造現場のようになっています。
FCでは、商品が入荷して出荷するまでの管理を、人間だけでなく自動化された機械も使って効率的に行っています。
2017年4月時点では、日本に15ヶ所のFCがあります。
- 北海道 北広島FC
- 東京都 大田FC
- 神奈川県 川崎FC
- 神奈川県 小田原FC
- 千葉県 市川FC
- 千葉県 八千代FC
- 埼玉県 川越FC
- 埼玉県 川島FC
- 埼玉県 狭山FC
- 大阪府 堺FC
- 大阪府 大東FC
- 兵庫県 西宮FC
- 岡山県 岡山FC
- 佐賀県 鳥栖FC
- 岐阜県 多治見FC
Prime Now専用倉庫
今の段階では、Prime Now専用倉庫からの配送はない模様。
- アーバンFC世田谷(東京都)
- アーバンFC江東(東京都)
- アーバンFC豊島(東京都)
- アーバンFC横浜(神奈川県)
- アーバンFC大阪(大阪府)
Prime Now専用倉庫からも配送すればいいと思いますが、ヤマト運輸が、Prime Nowの当日配送からの撤退を発表しているので、当面は難しいだろうね。
宅配最大手のヤマト運輸は最大の取引先であるインターネット通販大手アマゾン・ドット・コムの当日配送サービスの受託から撤退する方針を固めた。夜に配達しなければならない荷物が増え、人手不足の中、従業員の負担が増しているため取引を見直す。
自社トラックなのかは未定
米Amazonが提供している「Amazon Fresh」では、自社のトラックで配送しています。
まとめ
「アマゾンフレッシュ」が日本でも導入されると、店舗で売ってる商品を、ネットスーパーで販売しているだけネットスーパーは新しい戦略を考えないと、間違いなく太刀打ちできなくなることでしょう。
既存のネットスーパーは、生鮮食品の鮮度を上げたり、地元の有機野菜を販売したりといった、きめ細かいサービスが提供していかないと、「アマゾンフレッシュ」に顧客を取られることになるだろうね。
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