2017年は、SNSで「360° 動画のライブ配信」が普及する予感がします。
というのも、2016年12月より「Twitter Periscope」は、「360° 動画のライブ配信」をサポートしています。
Twitter、Periscopeを360度ライブ動画対応に
「YouTube」も、「360° ビデオストリーミング」をサポートしています。
で、先日、Facebookに「360° 動画のライブ配信」の機能が追加されました。
米国時間3月29日、Facebookは360度動画のライブ配信について、このツールの利用範囲を拡大し、世界中の全ユーザーが利用できるようにしたことを明らかにした。
29日の発表で、同社はこの機能に対応した全天球カメラを持っていれば、誰でもFacebook上でライブ動画の配信ができると述べた。対応機種には、サムスンの「Gear 360」(2017年モデル)や「Giroptic IO」「Insta360」「ALLie Camera」のほか、プロ向け機材の「Z CAM S1」「Nokia OZO」も含まれる。
「360° 動画のライブ配信」のメリット
「360° 動画のライブ配信」のメリットは、自分がいる場所を、その場にいない友人に向けてSNS経由でビデオをストリーミングできることです。自分が今見ている世界を、SNS経由でリアルに共有することが可能です。
「360° 動画のライブ配信」には、どんなカメラが必要なの?
「360° 動画のライブ配信」を行うには、LIVEストリーミングが可能な360°カメラが必要になります。
代表的な360°カメラを紹介します。
Gear 360(2017年モデル)
Gear 360は、スマホとWi-Fiで接続して使用します。
「360° 動画のライブ配信」も可能です。撮影する際は、スマホとWi-Fiで連動するので、プレビューを見ることも可能。
Galaxy以外のスマホでも利用できます。Galaxy S8が使えるのはもちろん、iPhone 6s、iPhone SE以降、Macにも対応してるのがポイント。
旧型のGear 360は、サムスン以外のスマホに対応していなかったので、この点は使い勝手が良くなりました。
価格は230ドルと言われていますので、そんなに高くないですね。
- 静止画:15MP (5472 x 2736)
- 動画:24fpsのリアル4K動画 (4096 x 2048)、スマホ経由で2Kライブ配信
- microSDが必要
- 防水・防塵
- サイズ:100.6 x 46.3 x 45.1mm
- 重さ:130g
Gear 360(2017年モデル)のメリット
- 解像度が高い
- 防水・防塵
Gear 360(2017年モデル)のデメリット
- 本体にはストレージはないので、別途microSDカードを用意する必要あり。
Insta360 Nano
iPhone用の360°カメラです。
「360° 動画のライブ配信」に対応しています。
すでにTwitterのPeriscopeやYouTubeで動画のライブ配信が可能です。
- 解像度:3040×1520
- 動画:24fps
- microSDが必要
- サイズ:33 × 110 × 21mm
- 重さ:73g
- 税込み23,999円
Insta360 Nano のメリット
- Insta360 Nanoは、Lightningコネクタに差し込むだけなので、すぐに360°カメラとして使えます。
- Wi-Fi経由でスマホと繋ぐといった設定をする必要がない点は、女子にもオススメ。
Insta360 Nano のデメリット
- Insta360 Nano のデメリットは、Lightningコネクタ経由で電源が供給されないこと。なので、Insta360 Nanoのバッテリーが切れると、USBケーブルでモバイルバッテリーから充電しないと使えません。
- 本体にはストレージがないので、別途microSDカードを用意しなければなりません。
- 解像度が低い
Insta360 Air
Android用の360°カメラです。「360° 動画のライブ配信」が可能です。
Insta360 Airをカメラとして使うには、USBでスマホと接続して使います。有線接続ってしょぼくね?Wi-Fiで接続できるようにすればいいのにね。
有線接続は、「マイクロUSB」と「USB Type-C」があります。
- 解像度:3008×1504
- 動画:30fps
- サイズ:直径38mm、高さ39.5mm
- 重さ:26.5g
- 税込み20,000円
Insta360 Air のメリット
- カメラの機能しかないので、非常にコンパクト。
Insta360 Air のデメリット
- スマホとの接続はUSBによる有線接続。
- 本体にはストレージがないので、撮影した写真や動画を本体に保存できない。スマホに保存することになります。
- Androidでしか使えません。
- 解像度が低い
Theta S
Theta Sは、2015年10月に発売された、360°カメラの元祖です。
スマホにアプリを入れて、スマホとTheta SをWi-Fi接続します。
なので、スマホで360°画像をプレビューできるし、シャッターのリモコンとしてスマホが使えます。
「360° ビデオストリーミング」をする場合は、有線接続になります。
廉価版のTheta SCというモデルは、カメラの解像度は同じですが、ライブストリーミング機能が省略されています。
↓Theta Sを使って、江ノ島で撮影した360°画像です。
- 解像度:5376×2688
- 動画:30fps
- 8GBメモリ内蔵
- サイズ:44 × 130 × 22.9mm
- 重さ:125g
- 価格.comで35000円くらい
Theta Sのメリット
- PCと有線接続になりますが、ライブストリーミング動画を配信できます。
- 解像度が高い。
- 8GBの内部ストレージがあるので、Theta S 本体に360°画像を保存できる。
Theta Sのデメリット
- Gear 360、Insta360シリーズと比較すると高画質ですが、Googleストリートビューのきれいな画像と比較すると、画像が粗い。
まとめ
2017年は、SNSでの「360° 動画のライブ配信」が流行りそうですね。
旅先から、珍しい世界の秘境をストリーミングしたら、楽しいですからね。
Facebookが「360° 動画のライブ配信」をサポートしたら、ほとんどすべてのSNSで360°ビデオが配信できるようになることは間違いないね。
現在発売されている360°カメラは、まだまだ発展途上なので、今後、大幅に進化して、使い勝手が良くなることでしょう。
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