Macを立ち上げる度に、「このMacをiCloudに接続できません」というエラーが出た時の対処方法を紹介します。
Mac OSX El Capitanでよく出る症状です。
当事務所で仕事用に使っているMacは、iMac 27インチ 2013・MacBook 13インチ 2013の2台があり、最新のmac OS Sierraをインストールしています。こちらには上記のエラーが出ません。
検証機としてMacBook Pro 13インチが2台あります。1台にはmac OS Sierraをインストールして、もう1台にはMac OSX El Capitanをインストールしています。
Mac OSX El CapitanをインストールしたMacBook Proに、「このMacをiCloudに接続できません」というエラーが頻繁に出てきます。
「このMacをiCloudに接続できません」とエラーが出ると不具合は出るのか?
「このMacをiCloudに接続できません」と表示されますので、iCloudに接続できないと思いますよね?
iCloudで同期する項目は、「iCloud Drive」「写真」「メール」「連絡先」「カレンダー」「リマインダー」「Safari」「メモ」「キーチェーン」「どこでも My Mac」「Macを探す」の11項目です。
でもね、iCloudには繋がるし、全ての項目が同期してるんですよね。
なので、「このMacをiCloudに接続できません」というエラーが出たとしても、Mac OSX El Capitanに不具合は出ないのです。
特に不具合がない言っても、Macを立ち上げる度に「このMacをiCloudに接続できません」というエラーが出るのは気持ち悪いですよね?
早速、Appleサポートに電話をして、スペシャリストの方に話を伺いながら修正方法を色々と試してみました。
Appleサポートのスペシャリストお墨付きの内容ですので、Mac OSX El Capitan で「このMacをiCloudに接続できません」とエラーが出た時の対処方法として活用してくださいww
「このMacをiCloudに接続できません」とエラーが表示した時の対処方法
以下の順番で、「このMacをiCloudに接続できません」というエラーへの対処方法は次の順番で行います。
- iCloudからのサインアウト
- ライブラリのファイルを削除
1. iCloudからのサインアウト
一番最初にやって欲しいのは、iCloudからのサインアウトです。
- システム環境設定 → iCloud → サインアウト
iCloudをサインアウトしたら、Macを再起動した後、再度iCloudへサインインします。しかし、この方法で解決すればラッキーくらいに考えておいて下さい。僕の環境では解決しませんでした。
2. ライブラリのファイルを削除
iCloudからのサインアウトでも問題が解決しない場合、ライブラリのファイルを削除します。
OSXのライブラリに残っているキャッシュファイルを削除すれば、「このMacをiCloudに接続できません」とエラーは出てこなくなるためです。
以下、やり方を紹介します。
ちなみにこの方法は、Appleサポートに電話して、一般のアドバイザーよりも詳しいスペシャリストに聞いた内容ですのでご安心ください。
「ライブラリ」フォルダへアクセスする
「ライブラリ」フォルダへアクセスします。
Mac OSX El Capitanでは、通常「ライブラリ」フォルダにアクセス出来ないようになっています。「ライブラリ」フォルダへアクセスするには、optionを押しながらFinderの「移動」をクリックすると、「ライブラリ」が登場します。
「ライブラリ」フォルダが出てきたら、以下6つのファイルを探して、削除します。
「ライブラリ」の中にあるファイルを削除して大丈夫なのと不安に思う方もいると思いますが、Macを再起動すれば、ファイルは再構築されますので、ご安心下さい。
で、ファイルが再構築されれば、iCloudにログインする際のApple IDなどの情報のキャッシュが入れ替わるので、エラーが出なくなるのです。
com.apple.icloud.fmfd を削除
com.apple.icloud.fmfd を削除します。
- 「ライブラリ」フォルダーへアクセス
- Caches → com.apple.icloud.fmfd を選択
- 右クリック → ゴミ箱へ入れる をクリックして削除します
Accounts を削除
Accounts を削除します。
- 「ライブラリ」フォルダーへアクセス
- Application Support → iCloud → Accounts を選択
- 右クリック → ゴミ箱へ入れる をクリックして削除します
com.apple.icloud.fmfd.notbackedup.plist を削除
com.apple.icloud.fmfd.notbackedup.plist を削除します。
- 「ライブラリ」フォルダーへアクセス
- Preferences → com.apple.icloud.fmfd.notbackedup.plist を選択
- 右クリック → ゴミ箱へ入れる をクリックして削除します
MobileMeAccounts.plist を削除
MobileMeAccounts.plist を削除します。
- 「ライブラリ」フォルダーへアクセス
- Preferences → MobileMeAccounts.plist を選択
- 右クリック → ゴミ箱へ入れる をクリックして削除します
com.apple.iCloudHelper を削除
com.apple.iCloudHelper を削除します。
- 「ライブラリ」フォルダーへアクセス
- Caches → com.apple.iCloudHelper を選択
- 右クリック → ゴミ箱へ入れる をクリックして削除します
com.apple.icloud.fmfd.plist を削除
com.apple.icloud.fmfd.plist を削除します。
- 「ライブラリ」フォルダーへアクセス
- Preferences → com.apple.icloud.fmfd.plist を選択
- 右クリック → ゴミ箱へ入れる をクリックして削除します
ライブラリにある6つのファイルを削除してMacを再起動すると、「このMacをiCloudに接続できません」エラーは出なくなります。
iCloudとの接続を確認する
「このMacをiCloudに接続できません」というエラーは出なくなりましたが、念のためiCloudとの接続を確認しましょう。
お手元にある別のMac・iPhone・iPadどれでもいいので、同じApple IDでiCloudにログインしている端末を見ます。
で、「写真のマイフォトストリーム」「iCloudメール」「連絡先」「カレンダー」「リマインダー」「Safaroのブックマーク」「メモ」「キーチェーン」「」どこでもMy Mac」「Macを探す」が同期されているか確認してください。
ちゃんと同期されていることが確認できるはずです。
まとめ
以上が、Macで「このMacをiCloudに接続できません」とエラーが出た時の対処方法です。
最新のmacOS Sierraをインストールしている人には関係ないエラーですが、Mac OSX El Capitanを使っている人も、たくさんいるはず。
だって、Macの端末によっては、最新のmacOS Sierraがインストールできないモデルもありますからね。
でも、Appleは古いOSのサポートはすぐに切り捨てますので、セキュリティを考えたら、最新OSのMacを使うことを強くオススメします。
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