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中古車屋の集客を考えてみた!

集客

中古車屋の衰退が始まっています。

今日のエントリーは中古車屋の集客を考えてみようと思います。

国道沿いに中古車屋ってたくさんありますが、閑古鳥鳴いてるところが多いですよね?全然売れないので、今後、潰れる中古車屋も増えていくはず。

多くの人は車に興味がなくなっているんですよね。

今後、マイカーは所有しなくなるね、絶対!
今後、マイカーを所有するという考えが、どんどんなくなっていきます。 だって、自動車って、ほとんどの時間は車庫に駐車されたままですから・・・ すでに自動車に全く興味を示さない若者が多いし、東京の都心部に住んでる30代〜40代は車を持たない人が...

昭和の価値観に縛られてる人は、小金を持つと、ポルシェ・メルセデス・BMWってことになるんだろうけど、まあこういうのは時代に逆行しています。多くの人は、車なんて走れば何でもいいって人が増えてきてるのは間違いないです。

では、何で中古車が売れなくなってきているのか、中古車業界の現状分析をしていきましょう。

都会では自動車を所有する必要がない

都心に住んでる人は、車を持たない人が圧倒的に増えています。都会では、自動車を所有する必要がなくなっているのです。

普段の買い物はAmazonで、必要な時にシェアリングカーやレンタカーを借りるという人が、圧倒的に増えています。

公共交通機関が便利

都会は公共交通機関が便利なので、そもそも自動車がなくても生活できます。

更に、駐車場がバカ高いし、どこへ行っても道路は渋滞してるし、自分で運転するメリットなんてないですから。

マイカーはほとんどの時間が駐車場に止まっています。都会に住んでる人は、みんなこの事実に気が付いちゃったんだよね。

特にサラリーマン家庭で、共働きだったら、平日運転すると言っても、近所のスーパーくらいでしょ?

シェアリングカーが普及してきた

シェアリングカーが普及してきたことも、マイカー離れの原因の一つです。

近距離を車がいる場合、近くのTimesでシェアリングカーを借りるというのがお手軽になりましたからね。

レンタカーも安くなってきた

遠出するときだったら、7人乗りのワゴンをレンタカーというのもありです。
レンタカーはだいぶ安くなりましたからね。

沖縄や北海道に旅行に行くなら、飛行機で移動して、現地でレンタカーを借りるってのが、最もコストが掛からず効率的です。

日用品はAmazonで購入

今の時代、日用品だってAmazonで購入できるし、ネットスーパーもあります。都会に住んでたら、日用品の買い物に車は不要です。

Amazon Prime Nowを利用すれば、都心部なら2時間以内で届くんだもん。

公共交通機関に自動運転が導入されたら、地方でもマイカーは不要になる

公共交通機関に自動運転が導入される場合、まずは自動運転バスからスタートします。
定期ルートを自動運転するというのは、技術的にそんなに難しくないからね。すでに日本でも実験が始まっています。

公共交通機関から始まる「自動運転」
世界中の公共交通機関で「自動運転」の実験がスタートしています。 自動運転は、個人が所有するプライベートカーよりも、公共交通機関である「タクシー」や「バス」が先に導入することになります。 日本政府も2020年の東京オリンピックまでに、自動運転...

そして、次の段階になると、自動運転タクシーが導入されます。
自動運転タクシーが、普通に走るようになったら、地方でもマイカーを持つ必要は全くなくなりますね。だって、必要な時にスマホで呼べばいいんだもん。

日本政府は、2020年の東京オリンピックまでに自動運転タクシーを実現するプロジェクトを立ち上げています。

2020年の東京オリンピックまでに、自動運転は実現できるのか?
政府主導の自動運転の実験が始まります。 2020年のオリンピックを視野に入れているのは間違いないです。 首都高で政府主導の自動走行実験 来年度から 内閣府は15日、車の自動走行システムの大規模な実証実験を来年9月ごろから2019年3月にかけ...

時代に取り残されつつある中古車業界

多くの中古車屋は時代に取り残されつつあります。

これはね、中古車業界がネットリテラシーが低いこととも関係しています。

中古車屋にとって中古車の販売は儲かる

前提として、中古車販売の利益率は高いです。

自動車は、税法上の減価償却が6年なので、6年で価値は0円になります。6年で減価償却されることもあって、新車で購入して10年乗ったら、中古車屋に持っていっても、ほとんどタダ同然で下取りされるでしょ?

でも、タダ同然で下取りした中古車だって、業者の中古車オークションに持っていけば10万円くらいになるのです。
中古車屋の店頭で販売するなら、車検整備して30万円くらいになるんじゃないでしょうか。

タダ同然の下取りが30万円って・・・

こういうことが中古車業界では、今でも日常的に行われているのです。

昔はこういうことはみんな知らなかったんだけど、今はインターネットで可視化されちゃったから、みんな気がついちゃいました。

中古車業界って、ネットリテラシーが低いところが多い

中古車業界って、ネットリテラシーが低いところが多いです。なぜかというと、今までは中古車1台売れば十分な利益が出ていたので、中古車業界はインターネットに最適化する必要がなかったんですよね。

先ほど紹介したように、タダ同然の下取りの車が30万で売れるわけだし、高級車の中古車は更に儲かります。例えば、300万円で下取りをした中古車なら、点検整備付けて400万円〜500万円くらいで販売しますから。

中古車業界がネットを使う場合、自社のウェブサイトに力を入れず、カーセンサーなどの広告を出すだけって中古車屋が多いのは、このためなのです。

5年後の中古車業界はどうなる?

でもね、カーセンサー頼みの中古車販売しかしてないと、5年後はやばいと思います。特に都会の中古車屋は絶望的です。

インターネットは最安値の検索ができるから、カーセンサーでの集客に頼っていると、もれなく価格の叩き合いというレッドオーシャンへの片道切符がプレゼントされるのです。

5年後には地方でも中古車は売れなくなる

自動運転の技術は、恐ろしいほどの進化を遂げており、あと5年もすれば、多くの自動車に自動運転システムが実装されることでしょう。

そうなると、地方でも中古車は売れなくなるだろうね。

中古車業界はガリバーに寡占化していく

わたくしは、中古車はガリバーに寡占化していくと予測します。

理由は、ガリバーは在庫を持たないシステムで、中古車販売を運営しているからです。

一般の中古車販売店のようにお客さまから買い取った車両を広い敷地で長期間保管して販売するシステムでは、自動車の整備・保管・管理に膨大なコストがかかってしまいます。
そこでガリバーでは、全国で買い取った車両全てに販売期間を設け、その期間内(2週間)にお客さまからの注文がなければ自動的に中古車オークションに売却してしまう「期間限定販売」という仕組みをとっています。
そうすることで自動車の管理コストを削減でき、 最長10年のオプション保証、100日の返品受付、納車前点検、整備、外装クリーニングなど、お客さまの安心にこだわったサービスを提供できるのです。

街の中古車屋では、このようなシステムを導入することはなかなか難しいよね。逆に言うと、街の中古車屋でも、機動力を付けて、ガリバーの真似をすれば、ある程度下取りがを回していけるノウハウさえあれば、利益を出すことが可能なのです。

なぜこれほど充実したサービスが提供できるのですか?

中古車業界で生き残る方法は?

中古車業界で生き残るには、ガリバーと戦いながらやっていく必要があるということを肝に銘じる必要があります。

同じ土俵に上がったら、資本力で絶対に負けますから。

カーセンサーに広告を出しているだけの中古車屋は、未来は絶望的かもしれません。

ネットショップに例えるなら、Amazonや楽天市場に出品するようなものです。ユーザーがAmazonや楽天市場でものを買う時、店舗の個性とか全く見ないですよね?同じ商品を購入するなら最安値を探します。

中古車屋が、中古車の販売にカーセンサーを使って集客するということは、ネットショップがAmazonと楽天に集客を依存することと全く同じことなのです。

更に、カーセンサーに集客を依存するのは、カーセンサーを発行しているリクルートの鵜飼の鶏になるようなものです。プラットフォームのさじ加減ひとつで、利益が増減しますからね・・・

今のAmazonや楽天のマーチャントの置かれている状況を考えれば、数年後に同じような状況になるということを頭に入れておきましょう。

中古車屋は新しいことにチャレンジすべし

中古車業界全体に言えることなんだけど、自動車業界って国土交通省とトヨタ自動車を頂点にした、非常に古臭い体質の業界なので、10年も業界にいると、中古車屋の人はみんな頭コチコチになってしまいます。

自分の頭でものを考えても、国土交通省とトヨタ自動車のルールの下で仕事をしないと行けないので、必然的に、何も考えなくなっちゃうんだよね。

なかなか、中古車屋のオーナーで、新しいシステムを構築して、自分の頭で、自社の利益とお客さんのメリットの相乗効果を図ることができるビジネスモデルを考えられる人は非常に少ないです。

これができる人は、例えばガリバーの社長とか、大成功しちゃうんだけどね。

中古車屋はウェブサイトとソーシャル運用で集客すべし

中古車業界で生き残ろうと思ったら、ウェブサイトとソーシャル運用で、固定のファンを付けて行くというのが正しい戦略です。

ウェブサイトとソーシャルで集客できれば、価格競争に巻き込まれる心配は減りますからね。

ソーシャルを運用して集客する!
飲食店などの実店舗を運営している方が、売上を上げるためのアプローチとなると、ネットやソーシャルを活用するということになりますよね? 売上をアップするには、既存の顧客の来店頻度を上げるか、新規顧客を獲得するのが一番の近道です。 オンラインとオ...

iSchool合同会社は、カーディーラーと、中古車屋のコンサルをやっているので、中古車をネットで販売する上でのノウハウが、かなり溜まってきました。

飯の種なのでブログでこれ以上は紹介できませんが、以前のエントリーに、中古車販売をネットで集客する方法を書きましたので、良かったら読んで下さい。

今後の中古車業界どうなる?サイトで集客できるのか?
車が売れなくなっております。 自家用車って、乗ってる時間と乗ってない時間を比べたら、圧倒的に乗ってない時間が多い。 都心ではシェアリングカーも普及してきたし、車の所有がどんだけ無駄かってことにみんな気づき始めてきました。 自動車の未来は、3...