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お賽銭の電子マネーは普及するのか? 神社本庁に聞いてみた!

よもやま話

今朝、テレビをつけたら、港区の愛宕神社で、お賽銭に電子マネー「楽天Edy」が使えるというニュースがやってました。

「楽天Edy」で、初詣のお賽銭を受け付けるのは、期間限定で1月4日のみ。テレビでは、愛宕神社には、楽天のスタッフが張り付いてました。

神社本庁に電話で聞いてみた!

お賽銭箱に電子マネーを導入するって、全国の神社を束ねている神社本庁が関与しているのかどうか、気になったので、電話で問い合わせしてみました。

神社本庁に電話したところ、広報の担当者が対応してくれました。

わたくしが疑問に思ったのは、以下の項目についてです。

  • Q1 愛宕神社がお賽銭箱に電子マネーを導入するにあたり、神社本庁が許可を出しているのか?
  • Q2 今後、他の神社で、電子マネーのお賽銭箱が導入されても、神社本庁は規制しないのか?
  • Q3 お賽銭に電子マネーはありなのか?
  • Q4 お賽銭に電子マネーってご利益あるの?
  • Q5 貨幣のチャリーンという音が、お祓いの効果があると聞いたが、実際のところはどうなのか?
  • Q6 今後、電子マネーのお賽銭は普及するのか?

Q1 愛宕神社がお賽銭箱に電子マネーを導入にあたって、神社本庁が許可を出しているのか?

お賽銭箱に電子マネーを導入することは、個別の神社で判断する話なので、神社本庁の許可は必要ないとのこと。

Q2 今後、他の神社で、電子マネーのお賽銭箱が導入されても、神社本庁は規制しないのか?

電子マネーのお賽銭箱の導入に関しては、個々の神社での判断となるので、神社本庁では規制しないとのこと。

Q3 お賽銭に電子マネーはありなのか?

神社本庁の担当者のお話では、良いか悪いかの議論は別にして、お金以外のものをお供えするという考えはあっても良いのではという見解でした。

お賽銭の中身については、時代の変化によって変化しますからね。

今後、日本で貨幣がなくなった場合は、それに代替するものがお賽銭になる可能性もあるとのこと。

元々、御神前には海の幸・山の幸が供えられていました。
稲作を始めるようになってからは、お米を「おひねり」として供えるようになったようです。
お賽銭が貨幣になったのは近代以降です。

↓以下、神社本庁のサイトを引用します。

そもそも米は、天照大御神がお授けになられた貴重なものとされ、人々はその大御恵(おおみめぐみ)を受け、豊かな生活を送ることができるよう祈ったのです。現在でも米をお供えする方もいますが、金銭をお供えすることも、この感謝の気持ちには変わりはありません。
お賽銭箱にお金を投げ入れるところをよく見かけますが、お供物を投げてお供えすることには、土地の神様に対するお供えや、祓いの意味があるともいわれています。しかし、自らの真心の表現としてお供えすることなので、箱に投げ入れる際には丁重な動作を心掛けたいものです。

お賽銭について

Q4 お賽銭に電子マネーってご利益あるの?

参拝する立場としては、電子マネーのお賽銭でも、ご利益があるのかどうか気になりますよね?

この件に関しては、神社本庁の方は、なんとも言えないとのこと。
お供えをするものの形が、実態のある「お金」から、実態のない「電子マネー」に変わっただけという認識のようです。

そもそもお賽銭をいれれば、必ずご利益があるということを神社は謳ってないですからね。

ご利益は信仰からくるもの

神社本庁の方のお話の中では、ご利益は信仰の中から生まれるとのことでした。

お賽銭箱にお金を入れなくても、「日々、お参りを欠かさない人」「神社のお掃除を毎日行う人」には、神様のご利益があってもおかしくないですからね。

Q5 貨幣のチャリーンという音が、お祓いの効果があると聞いたが、実際のところはどうなのか?

お祓いの効果については、様々な考えがあるということです。

人々は信仰するにあたって、実態のあるものを重視します。なので、「お金」という実態のあるものに対して、お祓いの効果があるという信仰もあるとのことです。

チャリーンという音だけにお祓いの効果があるのなら、紙幣はお祓いの効果がないって話になるけど、実際はそんなことないわけですからね。

Q6 今後、電子マネーのお賽銭は普及するのか?

現状、実態のある「お金」を、お賽銭箱に入れる行為を「ありがたい」と感じる人が多いです。

実態のない「電子マネー」を、お賽銭箱に入れることを「ありがたい」と感じる人が増えてくれば、電子マネーのお賽銭は普及してくるのではというお話でした。

神社の信仰は、古い信仰が色々と混じって離合集散しながら、現代に引き継がれているとのことでした。

愛宕神社がお賽銭箱に電子マネーを導入するまでの経緯

愛宕神社がお賽銭箱に「楽天Edy」の導入を始めたのは、2014年からです。

Edyの提供元・楽天からの提案で始まったようです。

広報担当者によれば、以前から楽天では毎年、愛宕神社で三木谷浩史社長ら役員の初詣を行っている。

「こうしたご縁から、現金以外のお賽銭の方法としてご提案しましたところ、ご快諾をいただきました」
端末自体は通常の店舗などで使っているものと同じだが、紹介したような賽銭箱風の外装を楽天で作成し、神社に提供している。

「参拝者の方にも都心部の方が多いので、電子マネーも抵抗なく使っていただけているようです」

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お賽銭を電子マネーにするメリット

神社側のメリットと参拝客側のメリットを考えてみます。

神社側のメリット

  • お賽銭泥棒の被害を回避できる
  • お賽銭の計算が楽

参拝客側のメリット

  • 好きな金額を入れられる(2017円とか)
  • 小銭を忘れてもスマホがあればOK

お賽銭を電子マネーにするデメリット

神社側のデメリットと参拝客側のデメリットを考えてみます。

神社側のデメリット

  • 楽天に支払う電子マネーの手数料

参拝客側のデメリット

  • ありがたみがない

お賽銭にテクノロジーを導入するべきかどうか?

お賽銭にテクノロジーを導入するべきかどうかについては、人それぞれ考え方も違うし、ポジショントークもあります。

わたくし個人的には、積極的に使おうとは思いませんね。

理由は、「ありがたい」と感じることができないからです。

電子マネーのお賽銭で「ありがたい」「ご利益がある」と感じることができる人にとっては、お賽銭に電子マネーが導入されると、便利で使い勝手いいと思います。

ちなみに、小切手をお賽銭箱に入れる人も結構いるようです。

Amazonお坊さん便

神様や仏様にような目に見えないものと、テクノロジーとの相性があまり良くないと思いますね。
Amazonお坊さん便も、都会で生活していて、菩提寺がないならば、すごく便利だと思います。

でも、わたくしは、Amazonお坊さん便を「ありがたい」と感じることはできないんですよね。

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まとめ

神社本庁としては、神社が電子マネーのお賽銭を導入することについて、寛容な立場でした。

今後、「楽天Edy」以外にも、「Suica」「nanaco」でも支払い可能な「お賽銭箱」を設置する寺社仏閣が登場するかもしれませんね。