本日iOS10.1.1がリリースされました。
10月25日に登場したiOS10.1のアップデートは、Suicaの機能が追加されたこともあり、大規模なアップデートでした。それと比べると、今回のアップデートは、バグ修正のみという比較的ライトなものになります。
どんなバグ修正?
iOS10.1.1で修正されたバグは以下のとおりです。
このアップデートには、ヘルスケアデータが見られない問題などの修正が含まれています。
About the security content of iOS 10.1.1
MVNOの対応状況
iOS10.1.1とIIJmioの組み合わせで使っていますが、通信に関して何の不具合もありません。
iOS10.1.1へアップデートしてカクカクした時の対処方法
iOS10.1.1へアップデートした後、iPhone5sなどの少し前の端末を使っていると、動作が鈍くなった方もいると思います。
サクサク動かす方法を紹介します。
クリーンインストール
iPhoneの動作が鈍くなった場合、一番効果が高いのはクリーンインストールです。
PCをお持ちの方はiTunesでバックアップを取ってから、初期化して復元しましょう。
「iTuneのバックアップ」と「iCloudバックアップ」の違いは以前のエントリーに詳しく書きました。↓
iTunesでバックアップを取ると、iPhoneやiPadの中をまるごとバックアップしますので、復元後にサードパーティーのアプリや設定は、そのままで復元されます。この場合、クリーンインストールにかかる時間は、慣れれば30分くらいで完了します。
iCloudでバックアップを取ると、サードパーティーのアプリは、復元後に再度ダウンロードしてインストールするため、元の状態に戻るには数時間かかってしまいます。
同じ端末で、iTunesバックアップを取って復元する場合、アプリの設定は、そのままで復元されます。
2段階認証には注意すべし
Google Authenticator を使って、2段階認証を設定している方は、バックアップを取る前に「2段階認証をオフに」もしくは「2段階認証をSMSへ変更」をオススメします。
わたくしは、GoogleアカウントやDropboxに2段階認証をかけています。iPhone7、iPhone6s、iPad AirにGoogle Authenticatorをインストールしていて、どの端末でも2段階認証ができるようにしています。
今回、2段階認証をオフにすることなく、iPhone6sをiTunesバックアップを取って復元したところ、Google Authenticatorの中身は完全に復元できました。
もし、iPhone6sにGoogle Authenticatorが復元できなかったとしても、他の端末で2段階認証すればいいので、このへんは少し雑かも。
でも、環境によっては、Google Authenticatorの中身が復元できないこともあります。もし1台のiPhoneでGoogle Authenticatorを使っている方は、Google Authenticatorの中身が復元できないと、完全に詰んでしまいます。ログインできなくなりますからね・・
なので、複数の端末にGoogle Authenticatorをインストールしていない方は、2段階認証を一度オフにした方がいいですよ。
以前のエントリーに詳しく書いていますので、良かったら参考にして下さい。
「視差効果を減らす」をオン
ホーム画面に奥行きを出す機能です。この機能をオンにするだけで、iOSの動きはかなり改善されます。迷わずオンにします。
iOS では、視差 (パララックス) 効果を利用して、デバイスのホーム画面とその他の領域に奥行き感を演出しています。
- 「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」を開く
- 「視差効果を減らす」をオンに
「Siriの検索候補」をオフ
全然使い勝手が良くないので、サクサク動かしたいのなら、オフにしましょう。この機能もオフにするとかなり動きが改善されます。
- 「設定」→「一般」→「Spotlight検索」を開く
- 「Siriの検索候補」をオフに
「検索の候補」をオフ
賢くないのでオフにします。
- 「設定」→「一般」→「Spotlight検索」を開く
- 「検索の候補」をオフに
「”調べる”の候補」をオフ
動きが重いiPhoneならば、この機能もオフにします。
- 「設定」→「一般」→「Spotlight検索」を開く
- 「”調べる”の候補」をオフに
「Appのバックグラウンド更新」をオフ
バックグラウンドで動作するアプリは、個別にオフにします。よく使うアプリ以外はオフでいいです。
- 「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド」を開く
- 「Appのバックグラウンド」に表示されるアプリを個別にオフにする
iOS10のシェア率
iOS10のシェア率を見ていくと、
2016年10月25日のデータによれば、iOS10が60%、iOS9が32%、その他が8%です。
昨年のデータを見ると、12月に入るとiOS9.2が登場してiOSのシェア率は70%になりました。おそらく12月に入ってiOS10.2が登場すると、iOS10のシェア率は70%を超えるはず。
ユーザーが一斉に最新OSへアップデートするiOS
新しいiOSが毎年9月に登場しますが、ユーザーが一斉に新しいOSを使うという点がAndroidと大きく違う点です。このことは、Appleにとってもユーザーにとっても双方にメリットがあります。
Appleの開発リソースは最新OSに力を入れることができるし、ユーザーはセキュリティの高いOSを使うことができますからね。
Androidのシェア率
2016年9月5日と少し古いデータですが、Androidのシェア率を見てみます。
シェア率が一番高いのはAndroid5.0 Lolipopで35%。2位がAndroid4.4 Kitkatで27.7%。3位がAndroid 6.0 Marshmallowで18.7%。4位がAndroid4.1以降のJelly Beanで15.6%です。
最新OSのAndroid 7.0 Nougatのシェア率は、まだまだ全然低いと思いますよ。
Android 7.0 Nougatは、Nexusシリーズならばアップデートが降りてきていますが、それ以外の端末だとメーカーによってアップデートが降りてきてることろもあれば、降りてきていないところもありますからね。
まとめ
iPhone5sなどの少し前の端末を使っている方の中には、最新のiOSにアップデートすると動作が鈍くなるので、アップデートを控えている方もいるかもしれません。
でも、スマホは個人情報の塊なので、セキュリティのことを考えて、iOS10.1.1へアップデートすることをオススメします。バグもある程度修正されていますし、高いセキュリティで使うことができますからね。
万が一アップデートして重くなっても、今回紹介した設定で、かなり改善されます!
ナレッジ