とうとうiOS10.1がリリースされました。
一番の目玉は、Apple Payが日本で利用できるようになったこと。iPhone7やiPhone7 Plusをお持ちの方なら、Suicaが使えるようになります。
OTAでアップデートして大丈夫?
iOS9からiOS10へのメジャーアップデートでは、OTAで文鎮化するというトラブルがありました。OTAとは、「Over The Air」の略で、PC経由ではなく、iPhone本体のWi-Fi経由でアップデートすることです。文鎮化の原因は、メジャーアップデートのダウンロードデータが大きいので、iOSの一部が欠損するためです。
通常、iOS10.0.2からiOS10.1といったマイナーアップデートでは、ダウンロードデータも小さいので、文鎮化は起こらないと言われています。
でも、今回のアップデートは、新機能も盛り沢山で、ダウンロードデータは201.2MBと非常に大きいです(iPhone7だと204.1MB)。さらに、マイナーアップデートにも関わらず、アップデート後に、iCloudの再設定が必要だったりしますので、不安な方はPCに繋いでアップデートを行ってください。
文鎮化してしまったら
文鎮化してしまった場合、iPhoneをリカバリーモードで立ち上げて「アップデート」すれば、データが消去されることなくアップデートが可能です。以下のリンクに詳しいやり方が載っています。
iPhone、iPad、iPod touch をアップデートまたは復元できない場合
iOS10.1の新機能
たくさんの新機能が追加されました。
- Apple Pay
- マップアプリで交通機関乗り換えに対応
- iPhone7 Plusでのポートレートモード対応(ベータ版)
- メッセージアプリの吹き出し、スクリーンエフェクトに新オプションが追加
iOS10.1でスクリーンショット・カメラの無音化は?
iOS10.0.2までは、バグがあって、カメラの無音化が可能でしたが、iOS10.1からは無音で撮影することはできなくなりました。残念ですね。
iOS10.1でMVNOは使えるのか?
IIJmioは不具合なく使えております。
本日リリースされましたiOS 10.1に対応したiPhone/iPadを検証しましたので動作確認済み端末を更新しました。タイプD/Aとも今までと同様に問題なくご利用いただけます。https://t.co/jnZNsZHK4T
— IIJmio (@iijmio) 2016年10月25日
iOS10.1へアップデートして不具合がでたら
iPhone6より古い端末を使っている方は、iOS10.1へアップデートしたら動きが重くなってしまったという方も多いはず。
対処方法を紹介します。
クリーンインストール
1年以上クリーンインストールをしていない方は、間違いなくiOSの動きが重いです。クリーンインストールを行えば、サクサク動くようになります。
クリーンインストールは面倒くさいと思っているあなた、PCを持っているなら、iTunesを使ってバックアップを取って、復元してください。iCloudバックアップと比べて、復元して使えるようになる時間が圧倒的に早いです。アプリの設定も残りますので、復元後すぐに使うことが可能です。
iCloudバックアップだと、復元後にアプリの再ダウンロードが始まり、その後、アプリの再設定が必要なので、かなり面倒くさいです。
以前のエントリーからiTunesバックアップとiCloudバックアップの違いを引用します。
iTunesでバックアップを取ると、iPhoneやiPadの中をまるごとバックアップしますので、復元後にサードパーティーのアプリや設定は、そのままで復元されます。この場合、クリーンインストールにかかる時間は、慣れれば30分くらいで完了します。
iCloudでバックアップを取ると、サードパーティーのアプリは、復元後に再度ダウンロードしてインストールするため、元の状態に戻るには数時間かかってしまいます。
↓クリーンインストールのやり方は、以前のブログに詳しく書きました。
クリーンインストールをした後、以下の方法も併用するとさらに効果的です。
クリーンインストールをする時間がないという方は、以下の方法だけでも実行すれば、重くなったOSがサクサク動くようになるのでオススメです。
「Siriの検索候補」をオフ
全然賢くないので、サクサク動かしたいのならオフにしましょう。
- 「設定」→「一般」→「Spotlight検索」を開く
- 「Siriの検索候補」をオフに
「検索の候補」をオフ
iOS10で追加された機能ですが、使い勝手はイマイチ。オフにします。
- 「設定」→「一般」→「Spotlight検索」を開く
- 「検索の候補」をオフに
「”調べる”の候補」をオフ
Googleに対抗してるのはよくわかりますが、Googleほど賢くないので、オフでいいと思います。
機能については、以前のエントリーに詳しく書きました。
どんな時に使うのかというと、Safari検索で知らない単語を調べる際、単語を長押しすると「調べる」とでてきますよね?で、調べるをタップすると、Appleの辞書が表示されます。
「”調べる”の候補」がオンの状態だと、Appleの辞書以外に「候補のWEBサイト」がでます。
でも、「”調べる”の候補」がオフでも、Appleの辞書は表示されるし、その下に表示される「Webを検索」をタップすれば、Google検索の結果がでます。
↓左の画像が「”調べる”の候補」がオン、右の画像が「”調べる”の候補」がオフ
- 「設定」→「一般」→「Spotlight検索」を開く
- 「”調べる”の候補」をオフに
「視差効果を減らす」をオン
ホーム画面に奥行きを出すというビジュアル効果です。iOSが重い方は、迷わずオフにします。
iOS では、視差 (パララックス) 効果を利用して、デバイスのホーム画面とその他の領域に奥行き感を演出しています。
- 「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」を開く
- 「視差効果を減らす」をオンに
「Appのバックグラウンド更新」をオフ
バックグラウンドで動作するアプリを個別にオフにします。本当に必要な物以外はオフでいいと思います。
- 「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド」を開く
- 「Appのバックグラウンド」に表示されるアプリを個別にオフにする
iOS10のシェア率
iOS10のシェア率は、10月7日で54%という状況です。
1年前にリリースされたiOS9は、2015年10月7日に57%のシェア率でしたので、同じような推移で進んでいます。
毎年9月に新しいiOSがリリースされますが、ユーザーが一斉に新しいOSへアップデートするという点が、iOSの特徴です。Appleが魅力的な新機能をiOSに搭載するからなんですよね。
このことは、Appleにとってもユーザーにとってもメリットが大きいです。だってAppleは新iOSのセキュリティや不具合の解消にリソースを注げます。また、ユーザーにとっても、不具合が少ないOSを使えることになります。
Appleはユーザーが欲しいであろう機能をiOSに組み込んでいくのは本当に上手いよね。そうじゃなきゃ、ユーザーはアップデートしないもん。
Androidのシェア率
ようやくAndroid 6.0 Marshmallow の数字が上がってきました。最新OSのAndroid 7.0 Nougatのシェア率はまだ出てきてないということは、低いんだろうね・・
Android5.0 Lolipopが35%でトップ。2位がAndroid4.4 Kitkatで27.7%。3位がAndroid 6.0 Marshmallowで18.7%。4位がAndroid4.1以降のJelly Beanで15.6%。
Androidの弱点は、最新OSがリリースされても、全然インストールされない点ですね。
iOSのように一斉にアップデートが降りてこないのが、最大の原因です。だって、Nexusシリーズですら、なかなかアップデートが降りてこない状況だからね。iOSのように一斉にアップデートする仕組みに変えたほうが良いよ。
この部分はWindowsに非常に似てますね。Windowsのアップデートも、ユーザーによって、降りてきたり、降りてこなかったりですから・・
まとめ
今回のiOS10.1は大幅な機能のアップデートがあるので、iPhone6より古い端末だと、動きは遅くなります。
iOSをサクサク動かすには、クリーンインストールを行った後、今回紹介した設定を行えば、かなり快適にiOSが動きますよ。
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