少し前のニュースで恐縮ですが、Facebookから22歳以下限定のアプリ「Lifestage 」が登場しました。
今のところiOS版アプリのみで、Android版アプリのリリースは未定です。
Facebookが現地時間19日、ユーザーを21歳以下に限定したiOS用アプリ「Lifestage」をリリースしました。主要ターゲット層は高校生です。
LifestageはFacebookからは完全に独立したアプリのため、Facebookアカウントがなくても、自分の高校名を選択するだけで利用可能です。ただし同じ学校の登録者が20人に達しないと、自分以外の他のメンバーのプロフィールは閲覧できません。これはFacebook立ち上げ当時とよく似た「自分が使いたければ友人の参加を促す」という、ユーザー勧誘方式です。
「Snapchat」が人気を博していることは周知の事実であり、SnapchatがFacebookの買収提案を拒否して以来、Snapchatアプリは世界最大規模のソーシャルネットワークであるFacebookに取って代わる存在になりつつある。さらに、Snapchatの人気の高さは、Facebookが現在17億人のユーザーに提供している画一的なデザイン以上のものへと手を広げることを促している。Facebookの最高財務責任者(CFO)を務めるDavid Wehner氏は7月の電話会議で、若者もFacebookを利用するが、その利用方法は他のユーザーとは異なると述べた。若者は、「Instagram」「Messenger」「WhatsApp」など他のFacebookアプリを使用している。
「Lifestage 」を海外のApp Storeからインストールする
「Lifestage 」を試してみたい方は、海外のApp Storeからインストールが可能です。
早速海外のApp Storeからアプリをインストールしてみました。今回もアメリカのApp StoreのIDを作成してインストールします。手順は、以前のエントリーを見て下さい。
1.「Lifestage 」をセットアップ
アプリをインストールしたら、セットアップします。まずは、年齢と電話番号の入力から。
2. SMS認証
携帯電話に送られてくるSMSで認証します。日本の携帯電話でも問題ありませんでした。
3. 学校名を選択
アメリカの学校しか出てこないです・・・
4. 登録完了
学校名を入れると、登録は完了です。
なぜFacebookは「Lifestage 」をリリースしたのか?
「Lifestage 」の主なターゲットは高校生です。スナップチャット潰しの一環ということは間違いないですね。
Facebookがリーチできない層
10代や20代前半の若者にとって、Facebookをやるインセンティブって全く無いんですよね。だって、若者は自分の親世代とFacebookで繋がりたくないですからね。
「Lifestage 」は、Facebookとは完全に別アプリです。Instagramのように、Facebookアカウントと連動するということもありません。このあたりFacebookは、10代の親と繋がりたくないというニーズを上手くアプリに反映していますね。
「Lifestage」はスナップチャットを潰せるのか?
「Lifestage」単独のアプリで、スナップチャット潰しは難しそうです。
というのも、App Storeでの「Lifestage 」のレビューは低いですからね。
「Lifestage」はお世辞にも、今の時点ではうまくいっているとはいえませんね。
ですが、Facebookは、最近買収したサービスを使って、スナップチャット潰しの攻撃をかけてくることは間違いないです。Facebookはとにかく企業買収が上手いですからね。
スナップチャットに対抗する、どんなサービスがあるのか見てみましょう。
Eyegroove
こないだ買収したのは、動画にエフェクトが掛けられるEyegrooveというサービスです。この機能を、Instagramに追加すると言われています。
MSQRD
また、2016年3月に買収した、動画フィルターアプリ MSQRD もあります。
このアプリは、自撮りの動画にフィルターをかけて顔を加工できるというものです。
きっとこのアプリもInstagramかMessengerに機能を追加してくるだろうね。
Instagram Stories
また、最近Instagramのアップデートで追加された「Instagram Stories」は、24時間後に投稿が自動的に消えることろは、スナップチャットにそっくりです。
Secret Conversations
Messengerでは、「Secret Conversations」という自動消滅メッセージの機能をテストしています。
スナップチャットの買収に失敗したFacebook
2013年にFacebookのザッカーバーグは、スナップチャットを30億ドルで買収する提案を拒否されました。
それ以降、あの手この手で、スナップチャット潰しとなるサービスを買収しているのです。
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