Evernoteを止めて他のサービスに移行することにしました。
無料ユーザーが同期できる端末が2台って、いつの時代だよって感じしません?ユーザーの事を全く考えてないですよね?
本日より、新規に「プラス」または「プレミアム」にお申し込みいただいた際の価格が改定され、また Evernote ベーシックで利用可能な端末数が 2 台までとなります。
2010年に登場した時は、Evernote以外にこういうサービスなかったから、すぐ飛びつきました。メモ帳を同期して使うって、今となってはもう当たり前ですけど、当時は画期的でした。
その後、事務所の母艦であるiMac、外出用のMacBook Pro、iPhone、iPadで使ってました。これに最近Chromebook FlipとAndroidでも使ってたから、6台の端末で使ってたことになりますね。
ただしここ2年は、Evernoteの利用頻度はかなり減っていて、Appleのメモ帳、Google Keepのようなシンプルなメモ帳をよく使うようになっていました。
フリーミアムモデルの限界
EvernoteだけじゃなくてDropboxもそうなんだけど、単独のサービスでフリーミアムの事業を継続するのって、無理ゲーなんですよね。
最初はものすごく革新的なサービスでも、今はテクノロジーの陳腐化の速度がものすごく速いので、大手プラットフォームがすぐに参加してきますから。例えばGoogleとかAppleとかスマホのOSを持ってるプラットフォームが、OSにメモ機能を入れた時点でもう終わりです。
Evernoteの正しい戦略は、プラットフォームが参入してくる前に、GoogleかAppleに事業を売却するのが正解で、それができなかった時点でこうなることはわかりきってたはずなんだけどね。
「自社を今後100年続く企業にしたい」とか言ってる時点でもうだめですわ。
Evernoteが初の開発者イベント – 出口戦略を否定、目標は”100年企業”
顧客目線が決定的になくなっていたEvernote
Evernoteの利用頻度が下がった理由1つとして、機能を詰め込みすぎてすごく複雑になってしまったことがあげられます。
メモアプリなんだから、ノートブックとメモ帳だけに機能を絞ってシンプルする。で、ユーザーにとって使いやすいUIにするという、顧客目線がどこかにいってしまってましたから。
スマホのUIとか最悪でしたもん。機能を詰め込めばつめ込むほど、使いにくくなってユーザーが離れていくという悪循環でした。
アナログな商品とか要らなくね?
スタイラスペンや手帳を発売してたけど、正直迷走してるなという感じでした。
Evernoteの顧客層って無料ユーザーばかりなので、マネタイズできなかったんですよね。で、プレミアムプランへ移行してもらうためのツールとしてデジタルとアナログを繋ぐ商品を出したのですが、こんなの誰が欲しいのって感じでしたからね。
顧客目線がなくなるとウェブサービスは終わる
機能詰め込み過ぎて使いにくいだけなら、使用頻度が減ってたとしても、まだ使い続けるユーザーもいたと思うんだけど、今回の2台の端末でしか同期して使えなくなるという発表で、Evernoteは完全に終わりました。
だって技術的に、何台の端末で同期して使おうが、Evernoteのコストはそんなに変わらないはず。ユーザーの利便性を全く無視して、収益を優先し始めたらもうダメです。
Evernoteの代替サービスは何がいいの?
Evernoteを使ってる人は、自分のまわりを見渡してもかなり少なくなってましたが、まだ使ってる人は早く他のサービスを探した方がいいです。代替サービスとしてどんなものがあるのか見ていきましょう。
- iPhoneとMacなどApple製品で固めてる人は、Appleのメモ。
- AndroidやWindowsもあるよという方は、Google Keepが使いやすい。OSのプラットフォームは問わないです
- MicrosoftのOneNoteも、OSのプラットフォームを問わずに使えます。AppleやGoogleのメモアプリと較べると、機能満載で、使いにくいです。
個人的には、Micrsoftのアプリって使いづらいの多いんだよね。以前OSXで、One Drive使ってましたが、起動時に自動ログインしなくて、毎回ログインしなきゃ使えないんで、もう使うの止めました。One Driveでボーナス容量200GBもらったから、使い勝手良ければ使ったんだけどね。全然ダメでした。
AppleのメモとGoogle Keepを比較
わたくしは、単純なメモはGoogle Keep。画像以外のファイルなどを保存するのはAppleのメモを使っています。
それぞれ一長一短あります。まだまだ発展段階なので、まだまだ進化していくはず。
メモの機能面だけを見ると、Google Keepがシンプルで使いやすいです。メモを取るだけなら断然使いやすいです。
昔のメモをまとめてノートブックに保存する的な使い方をしたいのなら、Appleのメモが使いやすいです。
共通の機能
- テキストのメモ
- 手書きメモ
- 音声入力でメモ
- メモから直接カメラ撮影
- チェックボックスでメモ
Appleのメモの特徴
PCもスマホもApple製品の人はAppleのメモがオススメ。
iCloud.comでブラウザからも使えるようになってるので、ChromebookやWindowsでも使えますが、iPhoneやMacで使った方が使い勝手がいいです。Appleのエコシステムを使っている人向け。
以前と較べると機能はどんどん追加されてて、もうこれ以上は要らないんじゃないというところまできてるかも。OSに組み込んでるから、使い勝手はいいです。
Google keepにはない便利な機能は2つあります。
- メモにファイルを直接保存(ファイル形式は何でも)
- フォルダーで分類
逆に使いにくい点は、Google Keepのようなラベルの分類はできないこと。検索機能もイマイチ。その代わりにフォルダーで分類することが可能。
Google Keepの特徴
AndroidやChromebookやWindowsも使ってる人は、Google Keepが使い勝手いいですよ。
ダメな点は、メモに保存できるのは画像ファイルだけという点。
Appleメモにはない便利な機能は、
- ラベルが付けられるので、メモの分類は便利。検索機能も優れています。
- 音声メモが録音できる。
メモの管理方法の違い
メモの管理方法にはGoogleとAppleの特徴が出ています。Googleはラベルでソートするという考え方。検索もテキスト以外に、リスト・画像・音声・図形描画・URLが利用できます。
これに対してAppleは、ラベルの管理もないし、検索は貧弱です。フォルダで分類するというのは少し古い感じします。
EvernoteをAppleメモで取り込む
最後にAppleメモで取り込む方法を紹介します。
1. Evernoteの「ファイル」→「全ノートをエクスポート」をクリック
2. Evernoteファイルのフォーマットを「Evernote XMLフォーマット(.enex)」で保存をクリック
3. メモの「ファイル」→「メモを読み込む」をクリック
4. インポート完了
「メモを読み込む」をクリックすると、インポート完了です。
Apple製品を使ってる方は、早くメモへ移行した方がいいですよ。
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