Microsoftが新しいチャットボットのプラットフォームを手に入れました。Microsoftによれば、知的会話技術の強化を目指しているとのこと。
「プラットフォームとしての会話」ビジョンを掲げるMicrosoftが、チャットbot技術を手掛ける新興企業Wand Labsを買収した。「Google Now」開発者だったシャルマCEO率いるWandのチームは、BingやCortanaのコグニティブサービス開発に参加する。
Wand Labsは2013年創業のカリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置く非公開企業。創業者でCEOのビシャル・シャルマ氏は、LinkedInによると、米Googleでパーソナルアシスタント「Google Now」の開発に携わった経験を持つ。主要サービスはアプリ開発者向けの、アプリの機能をチャットアプリ「Wand」上の会話で操作できるようにするプラグインAPIで、まだテスト段階だった。Wandは、例えば会話中にレストランを探して予約したり、YouTubeの映画のトレーラーを共有した後で映画のチケットを購入したり、Nestのサーモスタットを操作したりできるようになるはずだった。完成していれば、米GoogleのAlloの競合になっていたかもしれない。
MicrosoftのTay
Wand Labsの買収がTayの開発にどう影響するのか楽しみです。
だってTayは全然上手く運用できていませんよね?今年の3月大暴言を吐いてましたから・・
Microsoftの人工知能(AI)チャットボット「Tay」は、若者のくだけた会話を模倣するよう作られたが、Twitter上で扇動的で人種差別的な発言を繰り返した後、先週いったん「寝かしつけられて」いた。だが、短い仮眠を終えたTayは30日に目を覚まし、数時間にわたって無意味なたわごとを吐き出した末に、再び眠りについた。
チャットボットの用途
サポート業務、ECサイトで効果的に利用できます。
サポート業務
サポート業務もチャットボットを使うことによって、かなりの部分を人間と代替可能です。有名なのは、LOHACOのマナミさん。
アスクルは、同社が運営する日用品のECサイト「LOHACO(ロハコ)」において、人工知能チャットボットの「マナミさん」が、2016年3月の全問い合わせ対応の3分の1をカバーしたと5月19日に発表した。
ECサイト
注文をとったり、商品を発送したりということに活用できます。
ITプラットフォームによるチャットボットの開発
最近チャットボットに関するニュースを良く見ますよね?
チャットボットは人工知能との相性が良いので、GoogleやFacebookなどの資金のあるプラットフォームは、相次いで参入をしています。
SNSを持っているところは、だいたいチャットボットが導入できる環境を整えています。詳しく見ていきましょう。
Facebook のチャットボット
Facebook Messenger 上で動作するチャットボットを公開できます。
Facebookが、LINEやMicrosoftに続き、Facebookメッセンジャーでユーザーと会話するボットの開発ツールを無償で公開した。企業はボットでプロモーションしたり、商品を販売できる。ユーザーはボットの広告メッセージをブロックすることもできる。
米Facebookは4月12日(現地時間)、サンフランシスコで開催の年次開発者会議「f8」で、Facebookメッセンジャー(以下、メッセンジャー)でユーザーと会話するボット「bots for the Messenger Platform」を発表した。同日公開された「Messenger Platform(Beta)」で、誰でも作成できる(公開前に審査がある)。
ビジネスSNSのWantedlyでは、転職についてのチャットボットをリリースしています。
LINEのチャットボット
LINE BOT API を使えば、チャットボットを開発できます。
↓先日のエントリーをご覧ください。
Google Assistant
Googleの人工知能を搭載したチャットボットです。
Googleは、テキスト検索だけでなく音声検索のデータも膨大に収集しているので、チャットボットの性能は期待大です。人工知能を使ってどんどん賢くなりますからね。
Google Assistantは、Googleの提供する様々なサービスを横断して利用できます。例えば、Google I/O 2016で発表されたメッセージアプリのAllo、ビデオチャットアプリのDuo、Google Homeなどで利用可能。
Googleでは、ユーザー1人1人に最適化した情報を提供できるようなサービスを目指しているということなので、バドラーサービス(執事)になっていくはずです。
Apple Siri
GoogleやFacebookと較べるとだいぶ遅れている感があります。
先日のWWDC2016でようやく、Siriを外部の開発者に開放するという発表がありました。
様々あるチャットボットの種類
LOHACOのマナミさんのようなウェブサービスに組み込むもの、FacebookやLINEが開発する SNS メッセンジャーに組み込むもの、GoogleやAppleのようにOSに組み込むものなど、様々あります。
OSに組み込むものは、ユーザーに最適化したバトラーサービスのようになっていくでしょう。Amazon Echo も同様のサービスです。
AmazonのECのチャットボットは?
近いうちに絶対に出てくるはず。
購入、支払い、配送、リコメンド機能などを組み込んでくることは間違いないです。Amazon Echoやスマホで使えるようになってくるでしょうね。楽しみです!
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