今、一番注目しているスマートフォンメーカーにXiaomiというメーカーがあります。
ご存じない方もいると思うので、Xiaomiについて少し説明しますね。Xiaomiは中国のスマートフォンメーカーで、中国のスティーブ・ジョブズと言われている雷軍によって2010年に設立されました。Androidをカスタマイズして操作性を高くするとともに、本家よりプライバシー管理を徹底して高いセキュリティーに仕上げたスマートフォンです。UIにしてもiOSそっくりで、他のAndroidとは一線を画しています。
オンライン販売だけという独特な販売手法によって急成長を遂げました。現在なんと世界第3位のスマートフォンメーカーなのです。
Xiaomiのスマートフォン
ラインナップはAppleの戦略に似ています。フラッグシップモデルと廉価版をうまいバランスで展開しています。
「Mi Note」
最新機種です。iPhone6 Plusと同スペックで、液晶サイズは5.7インチと少し大きいです。解像度はフルHD(1980×1080)。
CPUはSnapdragon 801Processor、メモリは3GBを搭載。デュアルSIM対応です。
16GBモデルが2,299人民元(約4万3千円)、64GBモデルが2,799人民元(約5万3千円)なのでコスパ高し。
マレーシアやシンガポールでは、Uberと提携していてUberアプリで注文すると、指定の場所に届けてくれるようです。
Uber、マレーシアとシンガポールでXiaomiスマホを配達
「Mi Note Pro」
フラッグシップモデルです。液晶サイズは「Mi Note」と同じ5.7インチですが、解像度がWQHD(2560×1440)、メモリが4GBと凄いスペックです。
これで僅か3,300人民元(約6万2千円)。
「Mi4i」
Nexus5より3割以上安いにもかかわらず、スペックは同等以上です。iPhone6にも劣りません。液晶サイズは5インチと少しだけ大きいですね。解像度はフルHD(1980×1080)。
Mi 4iの対応LTEバンドはB3/7/38/39/40/41となっており、LTE高速通信はdocomo・ソフトバンク・ワイモバイルで使えます。デュアルSIM対応で、マイクロSIMカードのスロットが2つあります。リアカメラは1300万画素、フロントカメラは500万画素を用意。
CPUはSnapdragon615、メモリーも2GBを搭載しています。
16GBモデルで香港での価格は1599HKD(約2万6000円)。
「Redmi Note 4G」
2015年8月16日に登場した、2万円以下でハイエンド機を凌駕する、激安大画面スマートフォンです。液晶は5.5インチで解像度はフルHD(1980×1080)なので、iPhone6 Plusと全く一緒なのです。4Gという名の通りLTEに対応しています。
メモリ2GB、ストレージは16GBと32GBを用意しています。リアカメラは1300万画素、フロントカメラは500万画素を用意。
「Redmi Note 2 Prime」
プライバシー管理
本家Androidと大きく違うのがプライバシー管理です。中国製のスマートフォンというとセキュリティーなど無いに等しい感じがしますが、Xiaomiは違います。
iOSのプライバシー管理と同等だと思っていただければいいです。通常Androidでは、アプリをインストールする際、ユーザーはインストールするならアプリのアクセス権を一括で許可するしか無いのです。拒否すればインストール出来ません・・
Xiaomiでは、iOSと同様、アプリのアクセス権を個別に設定できるのです。
XiaomiはAndroidを徹底的にチューニングしており、カスタマイズしたUIを「MIUI」と呼びます。端末のスペックも高いので、サクサク感・スピードも言うことないですね。
中国政府によるIT企業の保護政策
中国ではGoogleのサービスが利用できないという中国の独特なエコシステムがあります。FacebookもTwitterも利用できません。これは中国政府による国内IT産業の保護政策で、中国では国内産業の保護と育成が非常にうまくいきました。
GooglePlayも中国にはないので、サードパーティーのアプリストアも乱立しています。
Googleのサービスを使わないので、XiaomiではGoogleに代替するサービスの提供を行っております。例えば、XiaomiではiCloudを代替するMiCloudがあり、写真・音楽・連絡先・SMSのメッセージなどがバックアップされます。紛失した際にトラッキングができる「iPhoneを探す」や「Androidデバイスマネージャー」と同じようなサービスも提供しています。
Googleの手が及びませんので、中国市場のAndroidは独自の進化を遂げています。まさにガラパゴスです。
今後のXiaomi
シャオミ、薄さ9.9mmの48型テレビを発表。4K解像度、Android搭載、お値段約5.9万円から
IoTの分野で存在感を出そうとしています。
スマートテレビ、家電、スマートフォンで操作できる白物家電などに進出してくるでしょう。
コスパの高いハイスペックな端末、Androidを独自にチューニングしたMIUI、独自アプリマーケットなどでユーザーを囲い込んでいく戦略に注目ですね。
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