2015年12月にGoogleより HTTPS化のサイトを優先的にインデックスするというアナウンスがあり、2016年3月末に当サイトもHTTPS化を行いました。
企業や店舗などの新規サイトを当社で構築する場合、クライアントには必ずHTTPS化のメリットを伝え、HTTPSでサイトを作ることにしています。
最初からHTTPSでサイト構築をすれば、エラーに悩まされることもありませんからね。また一時的に順位が落ちるといった心配もありません。
ところが、アフィリエイトサイトとなると話は変わってくるのです。
なぜなら、ASPのリンクがHTTPSに対応していないケースが多いためです。
ASPのリンクがHTTPSに対応していないと、せっかくHTTPS化をしたにも関わらず、「このページには安全でない他のリソースが含まれています」といったエラーに悩まされます。こうなると、何のためにHTTPS化をするのか分からなくなってしまいますよね。
このページには安全でない他のリソースが含まれています。このリソースは送信中に他のユーザーから見られる可能性があります。また、悪意のあるユーザーによって改変されページの見た目が変わる可能性もあります。
Mixed Content(混在コンテンツ) とは
ウェブサイトが完全にHTTPSに対応すると、Chromeのアドレスバーの左に「緑色の鍵マーク」が表示されます。Safariでもアドレスバーに「鍵マーク」が出てきます。「鍵マーク」が出ているサイトであれば、認証を受けて暗号化されているため、盗聴や中間者攻撃から守られています。
ところが、「鍵マーク」が出ていない場合、Chrome デベロッパーツールを表示すると、Mixed Content のエラーが表示されます。HTTPSのサイトにHTTPで配信されたコンテンツが含まれている時にエラーが出るのです。
いくらサイトがHTTPSで配信されていても、HTTPのコンテンツが含まれていると攻撃者から盗聴や攻撃されるリスクがあります。
わたくしもHTTPS化を行う過程で、Mixed Content がいくつもあり、Chrome デベロッパーツールを利用して原因を突き止めました。
外部から読み込む画像がHTTPの場合、Mixed Contentとしてエラーがでて、「緑色の鍵マーク」が表示されないのです。
HTTPS化をするにあたり様々なサイトをチェックしましたが、HTTPSのサイトで Mixed Contentのエラーが出ているサイトはよく見かけます。これは本当にもったいないです。
アフィリエイトサイトのHTTPS化
ところが、アフィリエイトサイトの場合、ASPがHTTPSに対応していない事が多く、サイトをHTTPSにしても、Mixed Contentのエラーが出てしまいます。外部のコンテンツがHTTPとなるためです。
アフィリエイトタグは改変して貼ることは許されていないので、リンクを貼っているASPがHTTPSに対応しない限り、アフィリエイトのサイトはHTTPSにしない方が稼げるのです。
とはいえ、GoogleがHTTPSのサイトを優先的にインデックスするということなので、アフィリエイトサイトもどこかのタイミングで、HTTPS化を導入しなければなりません。
アフィリエイトサイトの運営者はこのようなジレンマがあるのです。
最近いくつかのASPがHTTPSに対応してきましたので、対応状況を紹介します。
HTTPSに対応したASP
HTTPSに対応しているASPを見てみましょう。
Google AdSense
GoogleではAdSense用広告コードはHTTPSに対応しています。
ただし、HTTPS化のサイトには、SSL 非準拠の広告が除外されますので、広告の絶対数は少なくなります。オークションの競争率が下がるので、HTTPページに広告を掲載する場合と較べると、収益が低くなるとGoogleのサイトでアナウンスがあります。
アクセストレード
HTTPSに対応しています。
とはいえ、一部広告素材はHTTPSに対応していないようです。
Moba8.net
HTTPSに対応しています。
2016年2月9日、提供するアフィリエイトプログラムの広告タグをHTTPSに対応しました。
2017年8月31日 追記
Moba8.netは、2017年8月31日にてサービスを終了しました。
nend
nendも、HTTPSに対応しています。
JANet(ジャネット)
JANetも、HTTPSに対応しています。
felma(フェルマ)
felmaも、HTTPSに対応しています。
アフィリエイトB
アフィリエイトBも、HTTPSに対応しています。
Amazonアソシエイト
Amazonアソシエイトは、対応しておりませんが、Amazon APIを取って広告を貼ればHTTPSに対応できます。
2017年8月31日 追記
Amazonアソシエイトは、HTTPSに対応しています。
HTTPSに対応していないASP
A8
A8は、対応せず。
2017年8月31日 追記
A8は、HTTPSに対応しています。
もしもアフィリエイト
もしもアフィリエイトも、対応せず。
2017年8月31日 追記
もしもアフィリエイトも、HTTPSに対応しています。
バリューコマース
バリューコマースも、対応せず。
2017年8月31日 追記
バリューコマースも、HTTPSに対応しています。
楽天アフィリエイト
楽天アフィリエイトも、対応せず。
2017年8月31日 追記
楽天アフィリエイトも、HTTPSに対応しています。
リンクシェア
リンクシェアも、対応せず。
2017年8月31日 追記
リンクシェアは、広告によってHTTPSに対応しているものと、HTTPが混在しています。
レントラックス
レントラックスも、対応せず。
2017年8月31日 追記
レントラックスも、HTTPSに対応しています。
チャレンジング・ジャパン
チャレンジング・ジャパンは、対応せず。
メディパートナー
メディパートナーも、対応せず。
2017年8月31日 追記
メディパートナーも、HTTPSに対応しています。
GMO アフィタウン
GMO アフィタウンも、対応せず。
AFRo
AFRoも、対応せず。
2017年8月31日 追記
AFRoは、HTTPSも対応しています。
infotop
infotopも、対応せず。
2017年8月31日 追記
infotopは、広告によってHTTPSに対応しているものと、HTTPが混在しています。
i-mobile
i-mobileも、対応せず。
TCSアフィリエイト
TCSアフィリエイトも、対応せず。
TGアフィリエイト
TGアフィリエイトも、対応せず。
2017年8月31日 追記
TGアフィリエイトも、HTTPSに対応しています。
xmax
xmaxも、対応せず。
2017年8月31日 追記
xmaxも、HTTPSに対応しています。
アフィリエイトサイトはHTTPSを導入するべきか?
Google AdSenseもHTTPSに対応しているとはいえHTTPSの広告の絶対数が少ないので、HTTP ページに広告を掲載するよりも収益が下がると言われています。なので今すぐにHTTPS化をするメリットはないです。
しかし今後、大手ASPがHTTPS化することは間違いないので、アフィリエイトサイトもHTTPSを導入する準備を進めておいた方がいいですよ。
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