書籍「いちばんやさしいGoogleビジネスプロフィールの教本」

ウェブマスターオフィスアワー (2018年12月13日)

Google検索オフィスアワーSEO

2018年12月13日に放送されたウェブマスター オフィスアワーのまとめです。
質問ごとにYouTubeの再生、文字起こしをしているので合わせてご覧ください。

ブログ記事

2018年10月31日のウェブマスターオフィスアワー以降のブログ記事です。今回は日本語の記事が4記事、重複している英語記事は割愛しました。

最新情報

回答方針の変更について

今後、回答方針を変更するとのこと。

基本的に全てのご質問に対して、Googleとして答えにくい質問であってもコメントしていたが、それについて不満の声もお見かけするようになった。

ウェブマスターオフィスアワーをやっている最大の目的は、検索マーケティングの取り組みを改善するためのお手伝いをすること。

今後、建設的なアドバイスができるような場合にコメントをしていく。

Q&A

Flexible Samplingの実装について

【質問】

現在、登録制のサイトで登録前 (ログイン認証前) のユーザーには、コンテンツのサマリーを表示している。サマリーはログインユーザーには表示されない。
Flexible Samplingを実装するに当たり、次の3つで悩んでいる。

  1. ログイン認証前のユーザーには、サマリーを今まで通り表示
  2. ログイン認証後のユーザーには、サマリーを除くコンテンツ本体を表示
  3. Googlebotには、サマリーを冒頭に加えたコンテンツ本体を表示

ガイドラインに沿ってユーザーに情報を届けたいので、ご意見を伺いたい。

【回答】

まさにFlexible Samplingが適用される典型的な状況ではないか。

Flexible Sampling とは、検索結果のスニペットなどにテキストを載せたいが記事自体は有料コンテンツというものに対して、構造化データを使って検索から来た人は1ヶ月に数ページまで記事を無料で見れるような仕組みを提供すること。

通常、有料コンテンツだと検索結果に表示できず、そうなるとユーザーはどんなコンテンツか分からないので、アクセスしてくれないといった状況がある。

検索エンジンの立場からすると良いコンテンツが、有料のペイウォールの中にあるのであれば、そのようなコンテンツも何とか検索結果に表示させたい。しかし有料コンテンツだとユーザーはがっかりしてしまうので、そのバランスを取るためのやり方として、Flexible Sampling を提供している。無料で見れるページを0ページと設定することもできる。

公式 Flexible Sampling に関する一般的なガイダンス
公式 より良質のコンテンツをユーザーに

今回の件は、記事の一部を見せるリードインで提供できる。
ご質問頂いたやり方でいいかどうかは、少し考える必要がある。というのも、サマリーが本文を大幅に超えて、いわゆる釣りのようなタイトルを作ってしまうことが可能。

なので、「2.ログイン認証後のユーザー」にも、サマリーをコンテンツの頭につけて公開すると良い。次のように実装すると、リードインの典型的な感じになります。

  1. ログイン認証前のユーザーには、サマリーを今まで通り表示
  2. ログイン認証後のユーザーには、サマリーとコンテンツ本体を表示
  3. Googlebotには、サマリーを冒頭に加えたコンテンツ本体を表示
YouTubeでみる→16分25秒から再生

Dynamic Renderingについて

【質問】

2つ質問があります。

①システムの都合により、既存サーバでSSRソースを生成できない。そのため、Googlebot用にSSRソースをキャッシュしておくサーバを立てて、ユーザー用サーバ (CSR) とGooglebot用サーバ (SSR) を分けようと考えている。
この場合、CSRをSSRソースに変換してキャッシュ反映するまでに時間がかかると、CSRコンテンツの相違が生じるので、クローキングとならないか心配している。

②Dynamic Renderingを実施した場合、ページ速度の評価対象は、ユーザー用サーバ (CSR) とGooglebot用サーバ (SSR) のどちらになるのか?

【回答】

①CSRをSSRソースに変換してキャッシュ反映をどのように実装するかによる。
普通に考えると、Googlebotが回ってきた時に、SSRソースがなければユーザーと同じものを見せているのでクローキングにならないが、インデックスがすごく遅れるので、Dynamic Renderingを実装する意味が失われてしまう。その点を考えて実装していただくとよいのでは。
クローキングに関しては、実装部分が分からないが、金谷さんが想像している範囲であれば、おそらくクロークングにならないと思われる。

公式 ダイナミック レンダリングを実装する

②スピードアップデートの表示判断については公開していないのでお答えできない。
Googlebotに速い、ユーザーには遅いということならば、ユーザーに見せているコンテンツの表示速度を改善した方が良い。Googleがどうかというよりも、ユーザー基準で考えてくださいとのこと。

YouTubeでみる→22分15秒から再生

ビッグワードの検索順位が圏外になった

【質問】

2018年8月上旬にビッグワードの検索順位がいきなり圏外になり、丸2ヶ月経過しても状況は変わらない。
大きな修正を行ってないので、原因が分からない。

【回答】

今回のご質問は、URLや検索クエリを頂いている。
特定できないように少しぼかすと、例えばゲーム会社で「製品名」で上位に表示されているが、「ゲームソフト 新作」「ゲームソフト 買取」のような検索クエリで圏外になったというようなケース。

このような状況の時に考えていただきたいのは、この検索クエリに対して、そのサイトが上位に表示されるべきなのかということ。

そんなことはどうでも良くて、上位になることで多くの人に知られたい、たくさん売りたいと考え方もいると思いますが、マーケティングとして何を目指すのかを考えることは重要だと思われる。

Google検索は、ユーザーが探しているものと思われるものを検索結果の上位に表示しようとしているので、実際にその検索クエリで上位に表示されるべきものになっていることは重要だし、長い目で見た時に良いSEOになるのでは。

YouTubeでみる→27分26秒から再生

AMPページ計測の参照元について

【質問】

Googleアナリティクスを確認したところ、d-(19桁の数字).ampproject.net の参照元を経由しているページがあった。どのような経路でのアクセス流入になるのか?

【回答】

詳細はGoogleアナリティクスのフォーラムで聞いて欲しい。
ampproject.net は、サードパーティ製のアドを配信する時に使われているドメインになるとのこと。

YouTubeでみる→32分18秒から再生

AMPページのインデックスが突然消えました

【質問】

商品情報AMPページ911、レシピAMPページ2763のインデックスがゼロになった。原因が分からないので教えて欲しい。

【回答】

URLを頂いているが、まだ調査中とのこと。
今回のサイトは、サイトの構成が別々のURL。

分かる範囲でお答えすると、デスクトップ版ページに rel=”amphtml” の記述があったが、モバイル版ページに rel=”amphtml” の記述がなかったので、両方に設定してくださいとのこと。
別々のURLに必要なアノテーションの設定もなかったので、こちらも設定が必要。

  • デスクトップ版ページ・・・rel=”alternate”
  • モバイル版ページ・・・rel=”canonical”

リダイレクトがおかしいところがいくつかあったので、サイトの設定を見直してみては。
別々のURLのサイトの構成ということもあり、複雑になっているような気がする。

公式 別々の URL

YouTubeでみる→33分26秒から再生

検索結果の上部に弊社コンテンツが引用された

【質問】

あるキーワードの検索結果に弊社コンテンツが引用されたので、そのロジックを知りたい。

【回答】

強調スニペットが表示されている。
ロジックについてお伝えできないが、検索クエリに対する回答と判断されたものが表示される。

公式 検索結果での強調スニペット

YouTubeでみる→37分05秒から再生

イベント構造化データのエラー

【質問】

出演者がいなく、チケットも必要ないイベントなので、「offers」「performer」を記述せずに構造化データを実装した。
Search Consoleに警告が表示されているが、リッチスニペットに表示されなくなるのか?エラーではないので放置してもいいか?

【回答】

出演者がいない、チケットも必要ないイベントならば記述のしようがないですし、必須のプロパティでもないので、放置しても大丈夫とのこと。実際に表示されるかどうかは条件にもよるが、表示される可能性はあるのでは。

公式 イベント

YouTubeでみる→41分22秒から再生

フィードバックの意味について

【質問】

フィードバックを送ることで何が変わるのか知りたい。

フィードバックを送信しても、何かが劇的に変わるものでもなければ、短期的に変わることがないのも理解している。

しかし、過去に何度も報告しているにも関わらず、一向に改善する気配がなく順位が上がり続けているスパムサイトがあるのはいかがなものか。

1日に数千件以上の意見が寄せられているのも理解できますが、フィードバックをした結果どうなったのか報告者に伝達できないものか?

フィードバックを送っても改善されているとは思えず、フィードバックの重要性や必要性に疑問を感じている。

【回答】

Googleはフィードバックを大事にしている。重要ですので引き続き行っていただけると嬉しいし、ぜひ送信してください。

改善される実感がないというところにお答えする。

スパムがあったときは、検索結果下の「フィードバックを送信」ではなく、スパムレポートを送って欲しい。

ただし、スパムレポートから送っているのに改善されないという声もある。
スパムレポートならば効果があるのかと言うとまた別の話で、莫大なスパムレポートの中から優先度の高い順に対処している。手動で1つ1つ対応すると言うよりは、アルゴリズムに落とし込んで、スケーラブルに大規模に適用できるやり方を模索している。

その大規模なやり方を実装した結果、レポートいただいたサイトは対象にならなかったが、類似するほとんど全てのサイトに対応することができたということも理論上起こりうる。

レポートしていただいたサイトが必ずしも対応されるとは思えないことを理解して欲しい。

「何かが劇的に変わるものでもなければ、短期的に変わることがない」というのはポイントで、必要なものであれば劇的に変わる可能性はあるが、何かが必ず変わるわけではないと思ってください。

様々な言語の多くの検索についてフィードバックが来ている中で優先順位を付けているので、フィードバックした結果どうなったかについてお伝えすることも現実的に難しい。

YouTubeでみる→42分45秒から再生

古いイベント情報の取扱い

【質問】

週末のイベントをまとめているが、イベントが終わるとmetaタグをnoindexで再更新をかけている。そのため、noindexのページ数が、indexのページ数を上回り、10倍ほどnoindexのページがある。
noindexではなく、ページを削除したほうがいいのか?
また、年号をタイトルに含めている場合、2017の部分を2018に書き換えて、同一URLでページ全体を書き直す方がいいのか?

【回答】

古いイベント情報の取扱いについては、明確な答えがあるというよりは、それぞれ様々なメリットやデメリットがあるので、どうするかはサイトの戦略や優先事項による。

noindexのページがたくさんあることで不具合が発生することはないので、それを理由に改善する必要はない。

毎年新しいURLを作るのか、それとも同じURLでタイトルの年号だけ書き換えた方がいいのかについては、例えば2016のイベントについてリンクが張られていた場合、そのリンクから訪問したユーザーは2016のイベントの内容を見たいのに、実際にサイトを訪問したら違うというケースも想定される。

そのような方がどのくらいいるのか?またそのような人に対して、新しい情報に書き換えてしまうデメリットを考えながらサイト構成を考えてください。

このような内容についてはフォーラムにご質問いただくと、多くのアイデアや回答がつくと思われる。

YouTubeでみる→50分41秒から再生

Googleからの電話番号

【質問】

Googleから電話がかかってくる場合の電話番号を知りたい。

【回答】

基本的に、Googleから電話がかかってくることはない。

YouTubeでみる→54分12秒から再生

MFI後もPCページがインデックス

【質問】

別々のURLで構成されているサイトにMFIの通知が届いた。「info:PCサイトのURL」で確認するとインデックスされているが、MFI後もPCサイトのインデックスは残るのか?それともいずれ消えるのか?

【回答】

頂いたURLを確認したところ、MFIに移行しているが、PCサイトとモバイルサイトが同じページだと認識されていなかった。
アノテーションの設定をしていないので設定してくださいとのこと。

  • デスクトップ版ページ・・・rel=”alternate”
  • モバイル版ページ・・・rel=”canonical”

公式 別々の URL

YouTubeでみる→54分42秒から再生

ウェブマスターオフィスアワーの開催情報

【質問】

開催情報をキャッチアップするにはどうすればいいか?

【回答】

直前にアナウンスすることが多いので、金谷さんのTwitterを見てくださいとのこと。

YouTubeでみる→56分16秒から再生

ビッグワードでの上位表示のヒント

【質問】

「ホームページ作成」というビッグワードで上位を目指したい。具体的な方法があればアドバイスが欲しい。

【回答】

「ホームページ作成」と検索するユーザーが何を期待して検索しているのか、その期待にご自身のサイトが答えられているのかという視点でサイトを見直してみては。

「ホームページ作成」ならここだよねとユーザーに思ってもらえるようになれば、自然に評判も高まって実際にリンクされたり、その他の要素で上位に表示される可能性がある。

YouTubeでみる→56分49秒から再生

MFIがまだ来ない

【質問】

MFIの通知が来ない場合、準備が不十分ということか?どんな優先順位で対策を行えばいいか?

【回答】

まだMFIの通知が来ていないサイトは、たくさんある。
別々のURLで運用している場合、モバイルページに画像のalt、構造化データなどがモバイルページにあるかどうか見直してください。

公式 モバイル ファースト インデックス登録に関するおすすめの方法

YouTubeでみる→59分00秒から再生

速度を上げると画質が悪くなる

【質問】

PageSpeed Insightsで「Low」と表示されるので、画像のリサイズや圧縮を行うと「Medium」に上がるが、画像が粗くなってしまう。
スピードを取るか、画像を取るかで悩んでいる。

【回答】

モバイルのページについてのご質問かどうか気になったとのこと。
通常、画像の最適化を行って、目に見えて画像が荒くなるということをあまり聞かない。

その他にも、例えばヒーローイメージを先読みして、その後のコンテンツを遅延読み込みを行う方法もある。詳しくは以下のページをご覧ください。

Images Guide

サイトマップ送信の頻度

【質問】

サイトマップ送信は頻繁に行った方がいいのか?

【回答】

良いか悪いかということであれば頻繁に行っても構わないが、通常は新しいページが更新された時に送っていただくと良い。

サイトが巨大サイトで何百万ページURLがあるような場合、全て送り直す必要があるのかと言うと全然ない。新しく追加した分のページを送ってください。

サイトマップは必ずしも送らなければならないものではなく、サイトマップを更新しておけば、Googleは定期的に中身を見に行くとのこと。

ウェブマスターオフィスアワーに質問するには?

質問フォームから質問できます。

質問が多い場合は、翌月に持ち越されることもあります。
URLを非公開で質問したい場合、その旨記載すると、URLは公開されません。