外出先でMacを使う時、もう1画面あったら便利だと思ったことはありませんか?
メイン画面とは別にサブディスプレイがあると、もう1つの画面に資料などを表示できるので便利です。
特にメインのMacをマルチディスプレイで使っている方にとって、ノートパソコンの1画面の使い勝手は悪く感じます。
実は、Fireタブレットは、Macのサブディスプレイとして利用できることをご存知でしょうか?Fireタブレットだけでなく、Fire HD 8タブレットやFire HD 10タブレットでも同様のことは可能です。
↓動画が分かりやすのでご覧ください。
今日のエントリーは、FireタブレットをMacでサブディスプレイ化する方法を紹介します。AmazonのセールでFireタブレットを買ったけど、自宅で眠ってる方も多いと思います。そんな方に朗報です。
サブディスプレイのメリット
普段デスクトップでサブディスプレイを使っている方にとっては当たり前のことですが、サブディスプレイがあると仕事の効率が上がります。
- 勉強会で、サブにPDF資料を表示しておいて、メインで作業 (個人的によくやります)
- サブとメインにそれぞれChromeを表示して、メインの空きスペースでブログを書く
- サブにYouTubeを表示しておき、メインで作業
- サブにTwitterを表示しておき、メインで作業
- サブにメールを表示しておき、メインで作業
Fireタブレットならば、AirPlayで画面出力できるので、ケーブルは不要
外出先にパソコンを使う場合、狭いテーブルで使うことが多いはずです。そんな時に、FireタブレットとMacBookの接続にケーブルが不要なのは、大きなメリットです。
ケーブルを引っ掛ける心配もありませんからね。
必要なもの
次の3つが必要です。
Fireタブレット
Fireタブレットを用意します。Fire HD 8タブレットでも大丈夫です。
AirReceiver
FireタブレットにAirReceiverというアプリが必要になります。
Amazonアプリストアからダウンロードしてください。
値段は305円しますが、一度購入すれば複数のFireタブレットやFire TV Stickにインストール可能です。
例えば、Fire TV Stickにインストールすると、テレビにMacをミラーリングできますので、個人的には購入しても損はないアプリかなと思います。
有料アプリということもあり、表示の遅延も最小限に抑えられています。
タブレットスタンド
どんなものでも大丈夫です。
僕は100円ショップのものを使っています。底にゴムを付けておくと滑らないのでオススメです。
FireタブレットをMacでサブディスプレイ化する手順
FireタブレットをMacでサブディスプレイ化する手順を紹介します。
- FireタブレットにAirReceiverをインストール
- MacBookのAirPlay出力先にFireタブレットが登場するので選択
- AirPlayの設定は、「個別のディスプレイとして使用」にチェックを入れる
- Macの「システム環境設定」→「ディスプレイ」より、サブディスプレイの場所を配置
- MacのサブディスプレイにFireタブレットが利用できる
1. FireタブレットにAirReceiverをインストール
FireタブレットにAirReceiverをインストールします。
AirReceiverをタップして立ち上げてください。
2. MacBookのAirPlay出力先にFireタブレットが登場するので選択
MacBookのAirPlay出力先にFireタブレットが登場するので選択してください。
3. AirPlayの設定は、「個別のディスプレイとして使用」にチェックを入れる
AirPlayの設定は、「個別のディスプレイとして使用」にチェックを入れておいてください。
これで、Fireタブレットが、MacBookのサブディスプレイになります。
- 「個別のディスプレイとして使用」にチェックを入れる・・・MacBookの拡張ディスプレイ
- 「MacBookをミラーリング」にチェックを入れる・・・MacBookをミラーリング
4. Macの「システム環境設定」→「ディスプレイ」より、サブディスプレイの場所を配置
Macの「システム環境設定」→「ディスプレイ」より、サブディスプレイの場所を配置します。お好きな場所に配置してください。
5. MacのサブディスプレイにFireタブレットが利用できる
お疲れさまでした。
これで、FireタブレットをMacでサブディスプレイとして利用できるようになります。
AirReceiverの設定
Fireタブレットの拡張ディスプレイを快適に使うために、AirReceiverの設定を次のように設定しておくことをオススメします。
サブディスプレイとして使わないときは、「設定」→「AirPlay」をオフに
拡張ディスプレイとして使わないときは、「設定」→「AirPlay」をオフにします。これをしないと、いつでもMac側からAirPlayで接続できる状態となり、Fireタブレットの電池はすぐに消耗しますのでご注意ください。
デフォルトでは「AirPlay」以外の「AirTubes Audio」や「Google Cast」もオンなので、すべてオフにしておきましょう。
- 「設定」→「AirPlay」をオフ
「AirPlay Security」を有効に
デフォルトで「AirPlay Security」は無効です。この状態だと、どのMacからでもAirPlayでFireタブレットに接続が可能です。
これを防ぐには、「AirPlay Security」を有効にします。で、「On Screen PIN」にチェックを入れてください。
- 「設定」→「AirPlay Security」を有効
これで、MacからAirPlayで接続する際、Fireタブレットにピンコードが登場します。
MacBookでピンコードを入力しなければ、AirPlayで画面を出力できなくなります。
「Block New Session」を有効に
デフォルトの設定だと、自分のMacとFireタブレットを接続している状態でも、別のMacからAirPlayで接続することが可能です。この場合、別のMacのAirPlayが有効になってしまい、最初に繋がっていたMacとFireタブレットの接続が切れてしまいます。
これを防ぐことが可能です。
「Block New Session」を有効にすると、すでにAirPlayに接続しているときは、他のMacからのAirPlayを拒否することができます。
- 「設定」→「Advances Setting」→「Block New Session」を有効に
Fireタブレットをサブディスプレイ化した際の使い勝手
実際にFireタブレットをサブディスプレイ化した際の使い勝手を紹介します。
使い勝手は?
FireタブレットをMacBookでサブディスプレイとして利用する使い勝手は最高です。やはり2画面あるとめちゃ便利です。
例えば勉強会などで、PDF資料をFIreタブレットに表示させておけば、MacBookの画面は作業領域として利用できます。
バッテリーの減りは早いの?
MacBookのバッテリーの減りはほとんど変わりません。
Fireタブレットはバッテリーをフル充電しておくと僕の環境では3時間以上問題なく使えます。それ以上使うならば、モバイルバッテリーかMacBookから給電するか、USBケーブルで給電してください。
Fireタブレットを縦画面で使えるのか?
残念ながら、Fireタブレットを縦画面で使うことはできません。
Fireタブレットの解像度は高くないので、MacBookからAirPlayで横画面で出力すると文字は小さめです。Fireタブレットが縦画面で使えたら便利なんですけどね。
HDMIやMini DisplayPortで外部モニターに出力していると画面の回転ができますが、AirPlayで画面出力する場合、画面を回転して出力することはできません。AirPlayの仕様なので、どうすることもできません。
画面表示の遅延は?
Fireタブレットの画面領域にマウスを持ってくると、少しだけ画面表示の遅延が発生します。我慢できないほど遅いというものではありません。
Mac側での遅延は一切ありませんのでご安心ください。
音はどこから出るのか?
YouTubeなどの動画を見る場合、何も設定しなければFireタブレットから音が出ます。
Macから音を出すのであれば、Mac側の設定を変更します。
- システム環境設定→サウンド→内蔵スピーカー
さいごに
以上、FireタブレットをMacでサブディスプレイ化する方法を紹介しました。
Fireタブレットを持っている方は、ぜひ試してみてください。外出先でのMacBookの作業効率が上がりますよ。
FireタブレットにAirReceiverをインストールすれば簡単にできます。
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