新しいSearch consoleがベータ版から正式版としてローンチされました。
2018年1月8日のGoogle Webmaster Central Blog で、新しいSearch Consoleのベータ版が発表されました。8ヶ月経って、新しいSearch Consoleが正式にローンチされたことになります。
新しいSearch Consoleには、旧バージョンから大幅に進化した機能もあれば、あまり変わらない機能もあります。
今日のエントリーは、新しいSearch Consoleと旧バージョンの違いを比較してみます。
新しいSearch Consoleだけにある新機能
最初に、新しいSearch Consoleだけにある新機能を見ていきます。
URL検査
URL検査を行うと、インデックスに登録されたページの詳細な情報が分かります。旧バージョンに、この機能はありませんでした。
URL検査は、ご自身のサイトの分析には欠かせない機能ですので、ぜひ使ってみてください。
URL検査を行えば、次のことが分かります。主なものを紹介します。
- 参照元ページ
- インデックスされているかどうか?
- 前回のクロールの日時
- 正規URL
- クロールが許可されているか?
参照元ページ
Googleが該当のURLを見つけるために使った可能性のあるURLが表示されます。
インデックスされているかどうか?
インデックスされているかが分かります。
noindexタグの入っているページは、「インデックス登録エラー」と表示されます。
前回のクロールの日時
前回のクロールの日時が表示されます。
正規URL
正規URLが表示されます。
クロールが許可されているか?
ページへのクロールが許可されているかどうかも分かります。robots.txtでブロックしている場合は、「クロールを許可?」の項目が「いいえ」になります。
新しいSearch Consoleで、旧バージョンから大幅に進化した機能
新しいSearch Consoleで、旧バージョンから大幅に進化した機能を紹介します。
検索パフォーマンス レポート
名称が「検索アナリティクス」から「検索パフォーマンス」へと変更されました。
検索トラフィックのデータが16ヶ月まで参照できるようになりました。旧バージョンだと3ヶ月しか参照できなかったので、この点は大きく変わりました。
検索パフォーマンス レポートで分かること
主なものを紹介します。
- どんな検索クエリでアクセスがあったのか
- Google検索に表示された回数
- クリック率
- 平均掲載順位
- どこの国から検索されたか
- ウェブ検索・画像検索・動画検索のどこからユーザーが来たのか
- リッチリザルトでの表示があったか
上記のデータが取れるので、「検索パフォーマンス レポート」を活用することで、検索結果に表示されるサイトの頻度を改善することが可能です。
- 時間の経過とともに検索トラフィックがどう変化したか、検索トラフィックはどこから来ているか、サイトがどのような検索クエリで検索結果に表示されやすいかなどを把握する。
- スマートフォンからの検索クエリを把握してモバイルでのターゲティングを改善する。
- Google の検索結果でクリック率が最も高い(または低い)ページを特定する。
インデックス カバレッジ
名称が「インデックスステータス」から「対象範囲 (インデックス カバレッジ)」へと変更されました。
新しいSearch Consoleでは、インデックス カバレッジ レポートを見ることで、URLの詳細な情報を確認できます。
旧バージョンのインデックスステータスでは、ページの「インデックス数」しか分かりませんでしたが、新しいSearch Consoleの対象範囲 (インデックス カバレッジ) を見れば、ページの詳細なインデックス状況が分かります。主に次のことを確認できるのです。
- どのページがインデックスされているか
- noindexタグがあるページ
- canonicalタグがあるページ
- リダイレクトがあるページ、
- クロール済みだけどインデックスに登録されてないページ
- 重複ページ
サイトへのリンク
新しいSearch Consoleでは、信頼性の高いリンクが表示されることに加え、同じページで「外部リンク」と「内部リンク」が確認できるようになりました。
外部リンクの数と内部リンクの数は、僕の環境だと、新しいSearch Consoleと旧バージョンで若干数字が異なりました。といっても1%以内です。
AMP
新しいSearch Consoleでは、AMPステータスのレポートを確認できます。
AMPステータスで報告されるエラーの種類が増えました。ベータ版の時の話ですが、僕の環境では問題ないページでエラーが出ることもありました。
エラーがあった場合、以下の画像にある「検査」をクリックするとエラーについて検査できます。この検査でエラーが出なければ問題ありません。
モバイル対応
旧バージョンはモバイル対応していなかったのですが、新しいSearchConsoleでようやくモバイル対応されました。
個人的には、Search Consoleのアプリを作ってくれると嬉しいですね。
今の時点で、新しいSearch consoleに実装されていない機能
今の時点で、新しいSearch consoleに実装されていない機能もあります。これらの機能は、旧バージョンには実装されています。
今の段階では、すべての機能が、新しいSearch consoleに移行するのかどうかは分かりません。
Fetch as Googleは?
旧バージョンにあったFetch as Googleはありません。
レンダリングして、Googlebotからどのように見られているかを確認する場合には、旧バージョンを使ってください。
ちなみに、Fetch as Googleで、緊急のクロールを行いたい場合は、新しいSearch consoleのURL検査から、URLをインデックス登録することが可能です。
その他、新しいSearch consoleに実装されていない機能は、ヘルプページに詳しく載っていますので、引用します。
- クロール統計データ(1 日あたりのクロールされたページ数、1 日あたりのダウンロード容量(KB)、ページ ダウンロード時間)
- robots.txt テスター
- Google 検索での URL パラメータの管理
- インターナショナル ターゲティング(hreflang タグの管理、または優先的にターゲットとする国の設定)
- データ ハイライター ツール
- HTML の改善
- メッセージの読み取りと管理
- アドレス変更ツール
- 使用するドメインの設定
- Search Console プロパティとアナリティクス プロパティの関連付け
- リンクの否認
- インデックスからの古いコンテンツの削除
- プロパティ セットはまだサポートされていません
さいごに
以上、新しいSearch Consoleと旧バージョンの違いを比較してみました。
新しいSearch Consoleにしかない「URL検査」や、機能が大幅に進化した「検索パフォーマンス レポート」や「インデックス カバレッジ レポート」を使いこなせば、ご自身のウェブサイトの分析に役立ちます。
ぜひ新しいSearch Consoleを使ってください。
ナレッジ