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相乗りタクシーの「NearMe」がリリースされる!法的には問題ないけど、使い勝手は悪そう・・

アプリテクノロジー

本日6月25日、相乗りタクシーの「NearMe」が東京エリアでリリースされます。

アメリカでは、uberPOOL・Lyftが相乗りタクシーのサービスを展開していますが、日本では法律の規制があるので導入されておりません。

今回登場した「NearMe」は、相乗りタクシーのマッチングのみに特化しており、タクシーの配車をしないので、法律の規制を受けないことが大きな特徴です。どんなサービスなのか見ていきましょう。

「NearMe」とは

「NearMe」とは相乗りタクシーをマッチングするサービスです。アプリから目的地を入力すれば、現在地が近く、かつ目的地が近い同乗者をマッチングしてくれます。

「NearMe」が展開しているサービスは、あくまでタクシーの同乗者をマッチングさせるだけなのがポイントです。タクシーを運行するわけでもなく、タクシーを手配するわけでもありません。

同じ方向の目的地のユーザー同士が、マッチングされるのは便利なのですが、実際のタクシーの手配は同乗者同士でやらなければならない点は不便ですね。
uberPOOL・Lyftならば、アプリ上で同乗者をマッチングした上で、配車のサービスも自動でやってくれますからね。

「NearMe」を利用する方法

NearMe

「NearMe」を利用するには、次の手順で行います。

  1. 「NearMe」アプリで目的地を入力すると、アプリ上で同乗者がマッチングされる
  2. ルート・相乗り金額を確認
  3. 相乗り候補者とメッセージや通話機能で合流して相乗り

1. 「NearMe」アプリで目的地を入力すると、アプリ上で同乗者がマッチングされる

「NearMe」アプリで目的地を入力すると、自分の近くにいて、目的地が近い相乗り候補がアプリ上に表示され、同乗者がマッチングされます。

2. ルート・相乗り金額を確認

アプリには、相乗り候補者と同乗した際の、ルート・相乗り料金が表示されます。それぞれの目的地によって、相乗り金額をアプリ上で算出してくれるのです。
で、支払いはクレジットカードなので、現金を用意する必要もありません。

3. 相乗り候補者とメッセージや通話機能で合流して相乗り

アプリに表示されたルート・相乗り料金に納得がいけば、相乗り候補者とメッセージや通話機能で連絡をとって、待ち合わせをします。
その後、タクシーの手配は自分たちで行います。

「NearMe」の公式サイトを見ましたが、1台のタクシーに何人乗れるなどの情報はありません。まあ普通のタクシーならば、最大3人ということになるんだろうけどね。
また、異性とは同乗したくないという方もいるはずなので、そのあたりの設定が細かくできるといいですよね。性別を偽るユーザーも出てくるはずなので、サービス運営者は何かしらの対策が必要です。

法的には問題ないけど、使い勝手は悪そう・・

「NearMe」のサービスは、同乗者をマッチングするだけで、タクシーの手配は行われないので、法的には問題なさそうです。

でも、タクシーの手配をするのは、実際にタクシーに乗るユーザーです。同乗者がメッセージや通話をして相互に連絡を取ってタクシーを手配しなければなりません。
これは面倒以外の何物でもないでしょう。

違う場所から同乗する場合、マッチングは不可能

同乗者が連絡を取り合ってタクシーを手配するということは、同じ場所から同乗することを想定していますよね。

違う場所から同乗する場合、マッチングは不可能です。赤の他人が、違う場所から乗ってくる同乗者と連絡を取り合うことは、実質不可能ですからね。

この点を改善していかないと、「NearMe」のサービスは広がっていかないだろうね。

相乗りタクシーを利用するユーザーのニーズは?

相乗りタクシーを利用するユーザーのニーズは、アプリ上で目的地が近い同乗者を見つけてマッチングだけではなく、アプリ上でタクシーの手配をしてもらうことです。

タクシーの手配は法律の規制があるので、「NearMe」では提供できないということなんだろうけど、使い勝手は悪いと言わざるを得ませんね。

タクシー会社の参入は?

今の段階でタクシー会社の参入はありませんが、2018年1月22日から3月11日まで相乗りタクシーの実証実験が行われました。
法律の縛りがあるので、通常はタクシー会社であっても、相乗りタクシーのマッチング及びタクシーの手配はできません。実証実験は、国土交通大臣の許可を受けて実施されました。

相乗りタクシーの実証実験が行われた

相乗りタクシーの実証実験は、15社の協力の下、実証実験は東京都23区・武蔵野市・三鷹市で行われました。

  • 大和自動車交通グループ 4社 (タクシー車両649両)
  • 日本交通グループ 11社 (タクシー車両300両)

それぞれ専用のアプリを用意しているため、相乗りタクシーのサービス内容は異なった模様です。

  • 相乗りできる人数は、大和自動車交通グループが最大3名、日本交通グループが最大2名
  • 大和自動車交通グループは相乗りする乗客が全員同じ場所である必要があるが、日本交通グループはどこからでも乗車できる
  • 大和自動車交通グループは、異性をマッチングしない設定をアプリ上から可能
相乗りタクシーの実証実験が日本で行われたけど、どんな法律が根拠なのかご存知ですか?
2018年1月22日から3月11日まで相乗りタクシーの実証実験が実施されました。 日本では相乗りタクシーは法律で禁止されていますが、どのような根拠で実証実験が行われたかご存知ですか? 今回の実証実験は、国土交通省が旗振り役です。国土交通省の...

まとめ

相乗りタクシーの「NearMe」がリリースされますが、現段階での使い勝手は悪そうです。

相乗りタクシーを利用するユーザーのニーズを満たすには、同乗者のマッチングに加え、タクシーの配車が自動で行われる必要がありますからね。

今後の法律との駆け引きや、サービスの改善には期待したいです。