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Google検索オフィスアワー (2023年12月14日)

Google検索オフィスアワーSEO

2023年12月14日に放送されたGoogle検索オフィスアワーのまとめです。

ブログ記事

最近の主なブログ記事です。

今年の振り返り in 2023

2023年の振り返りに、6名のPE (プロダクトエキスパート) が登場しています。(鈴木さん、高野さん、たんのかんさん、バカ毛さん、岡さん、伊藤)

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Q&A

信頼性の高い検索結果に向けて

【質問】
会社名や個人名で、組織や個人の名誉を毀損したり、ユーザーに誤解を与えるような検索結果を見ることがある。
誤解を与えるようなサイトを見ると、代表取締役の氏名など会社概要が明確ではなく、信憑性を担保できないサイトが多い。固有名詞に対して、検索結果を信頼できる情報に絞って表示させることはできないか?
例えばビジネスプロフィールを提出しない組織の情報は、固有名詞に対して検索結果に表示させないなど。

また同様の広告出稿についても審査などはされるのか?

【回答】
フィードバックいただきありがとうございます。担当者に共有しました。

あまり役に立たない検索結果がある場合、検索結果やナレッジパネルからフィードバックを送信してください。

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レンダリング時の待機時間

【質問】
URL検査やリッチリザルトツールは「5秒」でレンダリングを打ち切り、その時点で得られたHTML/CSS/JSなどのソースで描画、ページ内容をテストしていると (以前の発言より) 認識している。一方、クロールからインデックスのプロセスを踏む際、「5秒以上待っている」との発言もあったと思う。
実際、Google は何秒程度待った上で、レンダリング、インデックスを行なっているのか?

手元で実験したところ、「インデックスの際も5秒しか待っていないのではないか?」と思えるテスト結果・挙動になってしまい、質問している。

特に onload で実行する JavaScript について、サーバサイドで出すと重くなるので「Ajaxであと読み」したにも関わらず、あと読みコンテンツの返却が5秒以上かかったことでページの中身が評価されていない、というように「Ajaxにしたのに問題解決していない」現象が起こるのではないか?という点を気にしている。

【回答】
レンダリング時の待機時間について決まって期間はない。
レンダリングでは様々な最適化だったりキャッシュが使われているが、時間に依存しないことも多いかなと思われる。

Google のシステムに関係なく、ページが早く読み込まれることを推奨する。

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レスポンシブデザイン時のマークアップ

【質問】
レスポンシブデザインは、本質的に1つのHTMLにPC用のCSS、SP用のCSSを当ててレイアウトを変える認識です。

このような「片方のデバイスでは display:block、もう一方は display:none とする形で、同内容のHTMLを2つ出す実装は、ガイドライン的に問題ないのか?
隠しコンテンツとみなされないか、低品質とみなされないか、総じてガイドラインに抵触しないかが気になっている。

【回答】
レスポンシブデザインのマークアップ実装について、よくある質問の一つだと思う。
具体的なサイトの情報がなかったので、実装を想像してお答えする。

非効率的なようにも思うが、一般的にこのような実装でも問題ないと思われる。
構造化データ内のすべてのものが表示される必要があるのでご注意ください。

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画像遅延読み込み

【質問】
①後方互換性を考慮し、JavaScript ライブラリにて画像遅延読み込みを実装しているが、画像がGoogleに認識されているのかについて確認方法を教えてほしい。URL検査のスクリーンショットで画像が表示されていれば、認識されていると考えて問題ないか?

②JavaScript ライブラリによる画像遅延読み込みが主流だった頃は、<noscript> タグでのフォールバックも推奨されていたが、こちらは現在もサポートされているのか?以前、サポートしなくなる可能性を言及されていたので、念のため確認したい。

【回答】
①絶対的な方法はない。ただし、URL検査ツールが最も近い方法なので、引き続きこちらで確認してください。

②詳しい状況はわからないが、クリーンコードでの実装が可能な場合、そちらを利用していただき、たとえそれが一度機能したとしても、<noscript> を使用しないことをおすすめする。

公式の解決策ではないので、たとえサポートしているといった状況でも、やめたほうがいいというのが、担当チームからの回答。

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Search Console でのデータの乖離

【質問】
Search Console の内部リンク数が、サイトの実際の内部リンク数と乖離している。どのようなロジックで集計されているのか?
優先順位付けがなされている様子は伺えるので、その基準なども気になっている。

【回答】
ツールごとに指標や計測方法は異なるので、データの乖離が起こることはよくあること。
公式ドキュメントに「データに関する注意事項」について注意点があるので確認してください。

公式 リンクレポート > データに関する注意事項

ウェブ上のリンクをカウントする絶対的かつ客観的な方法は存在しないと思っている。

例えば、リンクとは何か、ページとは何か、重複するコンテンツがあった場合どうするか、といったことがあるので、完璧にクロールしたとしても、定義したロジックによって変わりうるもの。

Search Console は、すべてのリンクではなく、リンクのサンプルが明示的に表示されていることもあるので、Google は、絶対的な数値に焦点を当てるのではなく、全体像を把握するためにこのようなレポートを使用している。

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サイトマップで無効な URL のエラー

【質問】
Search Console の設定から robots.txt にて、「エラー – サイトマップで無効なURLが検出されました。構文が認識できません」というエラーが表示されている。エラーをクリックすると、robots.txt 内に記述した sitemap.xml の部分が赤い背景となって表示された。これは、robots.txt 内に sitemap.xml の記述をすること自体がエラーとなるのか?

robots.txt の公式ドキュメントを確認したが、sitemap.xml を記述しても問題ないように思われる。こちらのエラーについて解消方法があれば教えてほしい。

公式 robots.txt の書き方、設定と送信

【回答】
具体的なサイト情報が添えられていたので、状況を確認できた。
担当チームに確認したところ、ツールのバグとのことなので、今回のエラーは無視してください。
混乱させてしまっていたら申し訳ないのですが、プロダクトチームも認識しているので、修正されるまでお待ちください。

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URL パラメータとインデックス登録

【質問】
Search Console でURL (パラメータあり) のページは、クロール済みインデックス未登録に表示されているURLを虫眼鏡マークの「URLを検索」で確認するとインデックス登録済みになっている。

こちらはURL (パラメータなし) に canonical 設定しており、ユーザーが指定した正規URLもパラメータなしになっている。

URL (パラメータあり) がインデックス登録済みであるのは問題ないか?

【回答】
具体的なサイト情報が添えられていたので、状況を確認できた。
結論として、このような状況は起こりうるので、問題はない。
rel=”canonical” は指示ではなくシグナルなのと、場合によってはページが完全に同じではないので、別のページとしてインデックスするのが良いと考えられる場合もある。

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新しいコース情報構造化データ

【質問】
新しいコース情報構造化データはグローバルでの導入か?

米国の検索結果では、コースのカルーセルを検索結果で簡単に見つけられるが、日本の検索結果で見つけることはできない。単純に、この構造化データを実装しているサイトが日本ではほとんど存在しないからなのか?

【回答】
担当チームに確認したところ、現在このマークアップは英語コースのみサポートしている。今後、他の言語もサポートされる可能性がある。

公式 コース情報(Course と CourseInstance)の構造化データ

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プロフィールページの構造化マークアップ

【質問】
専門家の作成ではなく、専門家の知識・ノウハウを編集部が取りまとめた記事がある。この場合、専門家のプロフィールページにマークアップして問題ないのか?

また、専門家と編集者のプロフィールページが存在する記事もあるが、双方にマークアップして問題ないのかどうかも教えてほしい。

【回答】
公式ドキュメントをご覧いただくと、マークアップは、コンテンツ作成者のあらゆるプロフィールページに適していることがわかる。
そのため、専門家であっても、編集者であっても、コンテンツ作成者であると感じられる場合、どちらのプロフィールもマークアップしていただいて問題ない。

公式 プロフィール ページ(ProfilePage)の構造化データ

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異なる検索意図の結果が表示される

【質問】
とある地域にあるスイーツのお店を探そうと、Google検索に [地域名 スイーツ名] と検索すると、アダルトサイトが上位に表示される。この検索結果は正常なのか?

【回答】
具体的な検索クエリが添えられていたので、状況を確認できたので、担当チームに報告した。貴重なフィードバックありがとうございました。

誤解が生じるような HTML タグの引用

【質問】
HTMLタグのSERPs引用について質問する。
ページ内で <table> でマークアップした箇所が、リッチリザルトのようにSERPs引用される事例があるが、

  • 複数商品を掲載する「商品一覧ページ」の特定商品情報 <table> がSERPsに引用され、そのページ全体の説明のように誤解させてしまう
  • ページ内、サブコンテンツの注釈表 <table> SERPsに引用され、そのページが主内容のように誤解させてしまう

と、想定外かつ、ユーザーを誤解させかねない形で <table> がSERPsに引用される事例が多発し、当時は data-nosnippet もなかったので、やむなく運用サイトでは <table> をすべて <div> <ul> 等のマークアップに変えてもらった。

セマンティックHTMLを考慮し、無理やり <div> 等にしていた箇所を <table> に戻したいと考えている。今後、おかしな形で引用されることはないと考えていいのか?

【回答】
前提として、スニペットに何が表示されるのかについて保証することはできない。

ページで様々なことを試していただくことは、示唆に富んでおり、歓迎されることと思われるが、スニペットなどは時間の経過とともに変更される可能性があることにご注意ください。

最適ではないと思われるスニペットが表示されている場合、ヘルプコミュニティに投稿することも推奨している。

Google 検索オフィスアワーに質問するには?

質問フォームから質問できます。

質問が多い場合は、翌月に持ち越されることもあります。
URLを非公開で質問したい場合、その旨記載すると、URLは公開されません。

次回は、2024年1月下旬を予定しています。