2022年9月15日に放送されたGoogle ポリシー オフィスアワーのまとめです。
Q&A
記事詳細ページのサイト・URL構造
【質問】
2022年7月28日放送の「記事詳細ページのサイト・URL構造」について、金谷さんの解説が一部理解できなかったので再質問する。
前回、「新規サイトを作る際、ディレクトリ内に詳細ページを配置するのが良い。クローラビリティ、インデクサビリティの観点やユーザーからも想像がつきやすいため」との回答だった。以下質問する。
質問1:大規模サイトを想定した回答なのか?
WordPressのデフォルト設定では、各ページとカテゴリ一覧ページは並列のディレクトリで、パンくずによって階層の上下関係がわかるようになっている。その場合のメリットとして、カテゴリを変更しても記事ページのURLが変わらない。
質問2:パンくずリストを表示させた小規模サイトでも、新規サイトを作る際、ディレクトリ内に詳細ページを配置することをおすすめするのか?
【回答】
前回の動画はこちら。
「各ページとカテゴリ一覧ページは並列のディレクトリ」の部分は、構造について認識が違うのでは。以下のケースでは、そもそも階層が違う。
- 記事一覧ページ:example.com/example/ →/example の階層
- 記事詳細ページ:example.com/example?p=1234 →example.com の階層
Googleがおすすめしているのは、記事一覧ページと記事詳細ページが並列の関係にあるもの。
回答1:Googleの推奨と変わらない。
CMSのデフォルト設定がGoogleの推奨と同じとは限らない。
- 新規で作成する場合:カスタマイズができると思うので、意識してもいい
- すでに運用している場合:推奨と異なっていても、問題がないのであれば、気にすることはない
回答2:サイトの大小に関わらず、Googleの推奨は同じ。
検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド > サイトの階層を整理する
外部リンクはサイトに悪影響を及ぼすか
【質問】
Search Consoleのリンクを見ると、見知らぬドメインから100万単位以上のバックリンクが複数送られている。この手の謎の外部リンクは、サイトに悪影響を及ぼすのか?
【回答】
リンク自体に悪影響はない。Googleはリンクの性質をある程度判断できるので、無効化されている。
金谷さんが懸念していることとして、海外のサイトがハッキングされて、サイトのコンテンツを盗用されるパターンはよくあるので確認してほしい。内部リンクがそのままリンクとして残ってしまい、外部リンクとして認識されることもある。
サイトへの悪影響は特にないと思うが、スパムレポートを送ってくださいとのこと。
次の記事も参考になります。
「海外の知らないサイトから大量にリンクされている」とか「自分のサイトに知らないコンテンツが追加されてる」ときに参考になるかもしれない情報
手動対策の影響範囲
【質問】
1週間ほど前に、運営しているサイトの一つが手動対策を受けた。
現在はサイト名で検索しても検索結果に表示されない。
同じタイミングで別サイト (ログインが必要な会員向けサイト) も手動対策を受けた。
こちらは、ログインしなければコンテンツは見られず、クロールもされないのだが、手動対策を受けたことに驚いている。
手動対策のリクエストにフォームには、「手動対策を受けたサイトのサブドメインサイトだが、関係ないサイトなので手動対策の解除をお願いします」と連絡を取ればいいのか?
サブドメインで運営している別サイトが受けた手動対策を解除する方法を教えてほしい。
【回答】
いただいたURLを確認した。
Googleのスパム対策について手の内を明かすことはできないので、お伝えできることはない。
そもそも手動対策になった点を解消するのが良い。
検索結果に反映されない
【質問】
tumblrで何年も前に始めたブログが、Google検索に反映されず困っている。
インデックス登録をリクエストしても「URL が robots.txt によってブロックされています。」と表示され登録されない。対処方法があれば教えてほしい。
【回答】
いただいたURLを確認したところ、すでにインデックスされていたので、問題は解消している。
他に問題があれば、再度ご質問ください。
サイトの検索パフォーマンスが激減した
【質問】
2022年7月8日を境にサイトの検索パフォーマンスが激減した。
1.5ヶ月経過したが回復しない。
同日から外部サイトへの転載を始めたことが、影響を及ぼしているかどうか知りたい。
【回答】
いただいたURLを確認した。
通常のアルゴリズムの変動の範囲内かと思われる。サイトに技術的な問題も見当たらないので、良いコンテンツを作り続けることを心がけてほしい。
提供した記事が検索結果上位に表示される
【質問】
ニュースメディアの運営をしているが、提携先に提供した記事が上位表示され、オリジナル記事が検索結果に表示されず困っている。
- 提供元のオリジナル記事が検索結果に表示されないのは、Google検索の仕様なのか?
- 提携先へのコンテンツ提供をやめる以外で、解決方法があれば教えてほしい。
【回答】
コンテンツを他のサイトに提供している場合、Googleはオリジナルコンテンツを強いシグナルと考えているが、必ずしもURLが正規化されて、検索結果に優先されるわけではない。
解決方法として、次のようなものがあり、Googleにシグナルを伝えることもできる。
- canonicalを設定
- 提供先の記事から元記事へのリンク
- 提供先の記事にnoindex
ドキュメントも参考にしてください。
- シンジケーションは注意して行う: コンテンツを他のサイトにシンジケーション提供している場合、あなたの判断とは無関係に、Google で最適と判断されたバージョンが常に表示されます。ただし、コンテンツがシンジケーション提供される各サイトに元記事へのリンクを含めることは有効です。また、シンジケーション提供したコンテンツを使用するユーザーに、提供先のサイト上のバージョンがインデックスに登録されないよう、noindex メタタグで検索エンジンをブロックするように依頼することもできます。
ページエクスペリエンス
【質問】
- Googleのランキングロジックにおいて、ページエクスペリエンスの指標は、以前よりも重要度が増しているのか?
- AMPページよりHTML版の方がスコアが良い場合、AMPをやめてもデメリットはないと考えて良いか?AMPを止める際の注意点があれば教えてほしい。
【回答】
- ランキングアルゴリズムについては、お伝えすることはできない。
- AMPよりもHTML版の方がスコアが良いのであれば、パフォーマンスに関して問題ない。
その他、ユーザー体験や収益など総合的に判断して、サイトの方向性に合っていると判断するのであれば、AMPをやめてもいいのでは。
AMPを削除するには、次のドキュメントをご覧ください。
ページエクスペリエンスについては、こちらが参考になります。
ページ エクスペリエンスの Google 検索結果への影響について
コンテンツの品質
【質問】
英語圏で helpful content update が実施されるが、Googleが考えるユーザーの役に立たないコンテンツとは、具体的にどのようなものを指すのか?
オリジナリティが低くても、ユーザーの役に立っているコンテンツは世の中に存在すると思うので、質問する。
【回答】
良い質問だが、簡単に答えることは難しい。
Google検索とは、ユーザーが探している情報を、瞬時に提供しようとしている。
ユーザーに役に立たないコンテンツとは、ユーザーが探しているものではないコンテンツ。
オリジナリティが低くてもユーザーの役に立つコンテンツはあるかもしれないが、例えば他のサイトから盗用してきたコンテンツなどは、別の理由で検索結果の上位に表示する必要があるのかといった問題はある。
Googleは、さまざまな観点から、検索結果に表示するものを判断している。
- ユーザーの役に立つコンテンツなのか
- コンテンツに独自性があるか
- ユニークな情報なのか
オリジナリティが低くてもユーザーの役に立つコンテンツがあるといった場合は、次のことを考えると良い。
- 独自の要素をどうやって足すか
- サイトがインターネットに存在している理由、ユーザーが来る理由
検索結果の上位に表示されることが戦略だというのは、間違っていると思う。
Google のヘルプフル コンテンツ アップデートについてクリエイターが知っておくべきこと
PWAサイト AdSense 実装はポリシー違反か
【質問】
AdSenseの承認が通っているブログをPWA化しようと考えている。PWA内でAdSense広告を掲載することはポリシー違反になるのか?
【回答】
PWAはさまざまな実装が考えられるので、コメントしずらい。
PWAを実装することがガイドライン違反になることはない。実装方法による。
Google ポリシー オフィスアワーに質問するには?
質問フォームから質問できます。
質問が多い場合は、翌月に持ち越されることもあります。
URLを非公開で質問したい場合、その旨記載すると、URLは公開されません。
次回は、2022年9月29日を予定しています。
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