2022年9月1日に放送されたGoogle ポリシー オフィスアワーのまとめです。
Googleからのお知らせ
Helpful Content Update
新しいアルゴリズムのアップデートが実施された。
ユーザーとって役に立たないコンテンツや、そのようなコンテンツが多いサイトの順位が下がる。
現時点では英語のみのローンチ。
- What creators should know about Google’s helpful content update
- More content by people, for people in Search
- Google、検索アルゴリズムの更新「Helpful Content Update」を実施 検索エンジンファーストで作成されたコンテンツを標的
- Google の Helpful Content Update って他のアップデートと何が違う?元 Googler に一問一答で聞いてみた。
これまでどおり、ユーザーにとって価値あるコンテンツを提供してくださいとのこと。
Helpful Content Updateについてのフィードバックは英語コミュニティのスレッドへ。
August 2022 Helpful content update feedback
ご自身のサイトについてのフィードバック用のフォームもあります。
Feedback on Google’s recent helpful content update
インターナショナル ターゲティング レポート
インターナショナル ターゲティング レポートは廃止され、9/22 以降 Search Console から削除され、ご利用いただけなくなります。
Google は引き続き hreflang をサポートし、多言語および多地域のサイトを管理するための推奨事項は引き続き有効です。 https://t.co/kKGxg1OvJT
— Takeaki Kanaya ★ 金谷 武明 (@jumpingknee) August 24, 2022
Q&A
「リダイレクトエラー」の原因となる URL
【質問】
インデックスカバレッジレポートのリダイレクトエラーについて、ヘルプに以下のような記載がある。
- リダイレクト チェーンに不正または空の URL がある
- 「不正なURL」とは、どのようなURLか?
「空の URL」とは。どのようなURLか?
私の認識では、次のような認識だが間違いないか?
- 「不正なURL」とは、URLに日本語などエンコードが必要な文字列がある
- 「空の URL」とは、URLに半角スペースがある
【回答】
認識は違う。
次のようなことを指す。
- 「不正なURL」とは、そもそもURLとして壊れている、成立していないURL
- 「空の URL」とは、何もURLを指定していないようなケース(リダイレクトの行き先がない)
リダイレクト元ページがインデックスされる
【質問】
外部アカウントを使ってログインできるサイトを管理している。
ログインする際、ログインボタンを押すと、URLの遷移なしでモーダルで表示される。
検索演算子を使い、/login ディレクトリを調べると、複数のインデックスが発生している。
URLは弊社のものだが、ディスクリプションは外部ドメインのもので、元ページには302リダイレクトが設定されている。
検索結果から辿り着くことを想定していないURL群のため、インデックス不要だが、リダイレクトしているにも関わらず、インデックスが発生する理由を知りたい。
インデックスを削除する方法も教えてほしい。
URL削除ツールは適切か?
【回答】
リダイレクトしているにも関わらず、複数のインデックスが発生するのは、仕様。
リダイレクトをかけていたとしても、該当ページをGoogleが有用だと判断すると、Googleが正規URLとして認識したページをインデックスする可能性はある。
インデックスを消したいとのことだが、特にインデックスされていることの弊害がないのであれば、インデックスを削除する必要はないのでは。
どうしても削除したいのであれば、URL削除ツールで対応しても良い。
リダイレクトエラーでインデックスされない
【質問】
リダイレクトしていないのに、URL検索すると「リダイレクトエラー」と表示され、インデックスされない。
対処方法があれば教えてほしい。
【回答】
いただいたURLを確認した。
担当チームに報告したので、改善される可能性は高い(時期については約束できない)。
FAQ 構造化データの記述内容及びその形式
【質問】
[引っ越し ランキング] と検索すると、検索結果にランキングについてFAQ構造化データをマークアップしたページが表示される。
「質問 + 回答」といった一般的なFAQとは異なる内容だが、問題ないのか?
【回答】
FAQ構造化データの正しい使い方ではないと思われる。
問題があるかどうかについては、審査チームやスパム対策チームが判断することなので、コメントを差し控える。
しごと検索のパラメータに応じたコンテンツ
【質問】
Googleしごと検索のパラメータ (google_jopbs_apply) が付与されている場合、コンテンツを出し分ける処理を行うのはガイドライン違反になるのか?
求人情報自体をそのまま掲載し、応募フォームをファーストビューに差し込む形を検討している。
質問の背景として、しごと検索経由のユーザーの中には、「応募」ボタンを押す前にGoogle検索上でマークアップされた求人内容を確認する方もいるので、「応募」をクリックしてサイトに訪問した際、応募フォームをファーストビューに差し込むことで、応募をスムーズに行えるようにしたいと考えている。
【回答】
特に問題ないと思われる。
クローキング的なところが気になるが、検索エンジンとユーザーを区別しないのであれば問題ないのでは。
「pros and cons」構造化データの利用条件
【質問】
個人ブログで、自分が開発していないサービスに対してレビュー記事を書き、記事内にメリット・デメリットを「pros and cons」構造化データでマークアップしようと考えている。
サービスや商品を利用する側が、個人で運用するブログに「pros and cons」構造化データをマークアップすることは問題ないのか?
【回答】
大丈夫です。ぜひやってくださいとのこと。
「pros and cons」構造化データは、商品を作っている側が商品ページに長所と短所を掲載するものではなく、利用者側が感想のような形でまとめる際に利用するもの。
ただし、構造化データを利用しない場合でも、記事内からGoogleが長所と短所を認識した場合、検索結果に表示する可能性もある。日本語サイトではまだ確認できていないが、英語サイトではいくつか確認している。
robots.txt と noindex の実装順序
【質問】
「robots.txt によりブロックされましたが、インデックスに登録しました」が急増した。
対処方法として、「robots.txtを解除」→「noindexを入れる」で経過観察する予定だが、indexが外れた後、robots.txtを再設定することに意味はあるか?
noindex登録履歴などが学習されて、indexされにくくなるのかどうか知りたい。
【回答】
一概に言えない部分はある。
「robots.txtを解除」→「noindexを入れる」で経過観察する部分についてはその通り。
robots.txtを再設定はウェブマスター側の判断となる。
noindexを入れたままにしておくのが確実だと思われる。
キャッシュページを見られるのを防ぎたい
【質問】
次のような事象が発生している。
- ユーザーにキャッシュページを見られたくないので、noarchiveタグを設定
- 検索結果にキャッシュリンクが消えたことを目視や、検索演算子「cache:」で確認
- 一時的に消えていたが、最近、検索演算子「cache:」でキャッシュページが復活
以下、質問する。
- noarchiveタグの設定では、検索結果からキャッシュリンクが消えるだけで、検索演算子「cache:」によるキャッシュページの確認を防ぐことはできないのか?
- 他に「cache:」によるキャッシュページの確認を防ぐ方法はあるか?
【回答】
防げる。
何らかの理由で一時的に表示されていただけだと思われる。
“|” を含んだ URL のクロールブロック方法
【質問】
“|” を含んだURLをブロックするために、robots.txtにDisallowを記述した。
Disallow: /directory/*parameter=value*|*
robots.txt テスターとURL検査では問題なくURLがブロックされているが、カバレッジレポートではクロールされた状態でレポートされる。
カバレッジレポートからURL検査を開き、「公開URLをテスト」するとクロールはブロックされている。
“|” をエンコードした「%7C」をrobots.txtに記述しても同様で、対象URLをブロックできない。
“|” を含むURLを確実にブロックする方法を教えてほしい。
【回答】
具体的なURLをいただいていないので、検証はできていない。
エンコードした「%7C」で問題ないと思われる、
検索結果に表示されなくなった
【質問】
特定のクエリで3位以内に表示されていたページが、site:検索で検索結果に表示されなくなった。
URL検査よりインデックス登録のリクエストを行った。
原因がわかれば教えてほしい。
【回答】
いただいたURLを確認したところ、
金谷さんが検索した画面ではインデックスされていて、
あんなさんの画面ではインデックスされていなかった。
検索結果に指定席はなく、通常のアルゴリズムの結果だと思われる。
サイトがインターネットに存在している理由を考えてほしい。
クエリに対して、そのページが持っている価値や上位に表示されるべき理由を見直すと良い。
Google のコア アップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと
サイトがインデックスされない
【質問】
2022年4月に公開したGoogleサイトで制作したサイトがインデックスされない。
Search Consoleからインデックス登録のリクエストをおこなっている。理由がわかれば教えてほしい。
【回答】
最初に確認した時はインデックスに確認されていなかったが、その後確認したところインデックスされていた。
Google ポリシー オフィスアワーに質問するには?
質問フォームから質問できます。
質問が多い場合は、翌月に持ち越されることもあります。
URLを非公開で質問したい場合、その旨記載すると、URLは公開されません。
次回は、2022年9月15日を予定しています。
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