ウェブサイトのFAQ (よくある質問) で、質問ごとにページを作っていたけれど、1ページにまとめたいという相談を受けることがあります。
次のようなケースです。
改修前
FAQページ (見出しの一覧ページ) https://example.com/faq/
└FAQ①ページ https://example.com/faq/faq1/
└FAQ②ページ https://example.com/faq/faq2/
└FAQ③ページ https://example.com/faq/faq3/
改修後
FAQページ (見出しと答えを1ページにまとめる) https://example.com/faq/
└FAQ①ページ → 削除
└FAQ②ページ → 削除
└FAQ③ページ → 削除
この記事では、ウェブサイトにあるFAQを1つにまとめる時のベストプラクティスをお伝えします。
※サイト管理者の考え方、サーバの環境によっては、ベストプラクティスにならないケースもあるかもしれませんが、その点はご了承ください。
301リダイレクトで処理する
サーバ側で301リダイレクトできるのであれば、削除したページから、1つにまとめたFAQページへ301リダイレクトします。
301リダイレクト
次のようにリダイレクトを設定します。
FAQページ (見出しと答えを1ページにまとめる) https://example.com/faq/
└FAQ①ページ → 削除 → https://example.com/faq/ へ301リダイレクト
└FAQ②ページ → 削除 → https://example.com/faq/ へ301リダイレクト
└FAQ③ページ → 削除 → https://example.com/faq/ へ301リダイレクト
これにより、ユーザーがブックマークに登録していたFAQ①ページにアクセスしたとしても、ユーザーには1つにまとめたFAQページを表示できます。また、そのページが持っていた以前の評価を引き継ぐことが可能です。
301リダイレクトでフラグメント識別子は機能しない
URLのフラグメント識別子は、サーバでなくブラウザで振り分ける必要があるので、301リダイレクトでは機能しないのでご注意ください。
※フラグメントとは「https://example.com/faq/#hoge」のhogeの部分です。ページ内のリンクで使えば、ページ内の該当箇所にスクロールできます。
301リダイレクトのメリット
301リダイレクトを行えば、ブックマークに登録していたユーザーや、SNSからのリンクをたどってくるユーザーに対して、適切なページを案内できます。
削除するページをブックマークに保存しているユーザーや、そのページがインターネット上のどこかでリンクされている可能性もありますので。
301リダイレクトできないケース
サーバが301リダイレクトできない仕様の場合、いくつかの方法があります。
FAQをユーザーにどのように見せたいかによって、考え方は色々あると思いますので、ご自身のサイトにあった方法を行ってください。
- JavaScriptリダイレクト
- 何もしない
- 元々のページを残した上で、FAQをまとめたページを作成
JavaScriptリダイレクト
サーバで301リダイレクトできない場合、JavaScriptを代替手段として使うことが可能です。GooglebotもJavaScriptを実行できるので、転送するだけでなく、ページの評価もGoogleに認識されます。301リダイレクトができなければ、こちらで対応してもいいと思います。
ちなみにJavaScriptによるリダイレクトはブラウザ側で実行されます。
JavaScriptリダイレクトは、アクセス解析で問題が出ることがありますので、ご注意ください。
何もしない
1ページにまとめずに、今まで通り運用します。
ブックマークしていたユーザーに対して問題が出ることもありませんし、新規ユーザーにも特に問題が出ることはないと思います。
ただし、現状に不満があってFAQを1つにまとめようとしていたので、何かしらの不満は残るかもしれません。
元々のページを残した上で、FAQをまとめたページを作成
元々のページを残した上で、FAQをまとめたページを作成します。
この場合、元のURLからまとめたページにcanonicalを向ける、リンクを設置すると良いでしょう。
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