2019年1月25日に放送されたウェブマスター オフィスアワーのまとめです。
質問ごとにYouTubeの再生、文字起こしをしているので合わせてご覧ください。
ブログ記事
2018年12月13日のウェブマスターオフィスアワー以降のブログ記事です。
今回は日本語の記事が5記事、残りは全て英語の記事となります。
- モバイル ファースト インデックスに向けて、構造化データと画像の代替テキストをお忘れなく!
- Google ウェブマスター向け公式ブログのコメント機能に関して
- 世界中のウェブマスター コミュニティに感謝を込めて
- 2018 年もありがとうございました!ブログのアクセスランキングで振り返る 2018 年
- Google Dance Osaka 2018 を開催しました
- Focusing on the new Search Console
- Ways to succeed in Google News
2018年のブログのアクセスランランキング、上位2記事は当たりました。
少し古いのも入れてみました。
モバイル ファースト インデックスを開始します
医療や健康に関連する検索結果の改善について
HTTPS をランキング シグナルに使用します— 伊藤亜津佐 | Azusa Ito (@ischool_ito) December 27, 2018
Q&A
URL 検査ツールでエラーが続く
【質問】
URL 検査ツールで「インデックスを登録」すると、「エラー:インデックス登録の送信中に問題が発生しました」と表示される。何が原因か?
【回答】
頂いたURLで状況を確認したところエラーが出たので、金谷さんからSearch Consoleのエンジニアにエスカレーションしたとのこと。原因については分からないが、不具合が発生しているので、Googleでも調べたいとのこと。
Search Consoleで問題が発生した際には、管理画面の左下に「フィードバックを送信」のリンクがあるので、そちらから送信していただけると、原因を追求して問題の改善に繋がるのでお願いしたい。なるべく英語でとのことでしたので、Google翻訳を使っていただければと思います。
中古ドメインを使用することへの懸念点
【質問】
ドメインの履歴を調べずに購入したところ、実は中古ドメインだった。以前運営されていたページへの被リンクが多くついており、そのリンクを辿って訪問するユーザーはすぐに離脱してしまい、離脱率や直帰率が非常に高い。この離脱率の高さがSEOに間接的に悪影響を与えることはあるのか?改善する方法があれば教えて欲しい。
【回答】
「離脱率の高さがSEOに間接的に悪影響を与えることはあるのか?」という質問に関しては、特に心配することは無いとのこと。
別のキーワードやアンカーテキストからリンクされていたとしても、特に気にしなくてもよいのでは。
もし気持ち悪いということであれば、サイトオーナーに連絡をとって、「このサイトは変わっているのでリンクを外してください」とお願いするのがよい。
技術的にはリンクからのアクセスを遮断することも出来るが、サイトの設定が複雑になり、サイトの移転をするような時に、ミスに繋がりがちなのでオススメしない。問題の根本に取り組むのが良いのでは。
今回URLを頂いているが、サイトのテーマとドメイン名は、ユーザー視点で見た時に一致するのかというと分かりにくい。ドメイン名は非常に重要で、ユーザーに向けてどんなサイトなのかドメイン名から伝わった方が絶対に覚えやすいので、ドメイン名選びも考慮した方が良いのでは。
日本ではあまりないが、海外では「ドメイン ホスティングイベント」のようなイベントが結構ある。国によって傾向は違うが、日本はドメインの認識が弱いのかもしれないので、ドメインを選ぶときはこのあたりを意識してくださいとのこと。
Search Console でのMFI移行通知
【質問】
今後、MFI移行の通知はSearch Consoleのメッセージに送られてこないのですか?
【回答】
新しい通知が送信されていると思うが、以前と送信方法が変わった。以前はプロパティごとに送信していたが、今はアカウントごとに送信している。なので、10サイトが移行したとしても、同一アカウントならば、通知は1通という感じになっている。
ペイウォールコンテンツとQ&Aリッチリザルトの併用
【質問】
Flexible Sampling (ペイウォールコンテンツ) とQ&Aリッチリザルトを併用しても問題はないか?
Q&A構造化データがマークアップされているQ&Aコンテンツは、ペイウォールの背後にある。schema.orgの仕様として理論的に問題なさそうだが、目に見えるコンテンツに対して構造化データをマークアップするというGoogleのガイドラインに問題があるように思う。
実装したとしても、リッチリザルトで表示されないことはあるのか?
【回答】
Flexible Sampling とは、検索結果のスニペットなどにテキストを載せたいが記事自体は有料コンテンツというものに対して、構造化データを使って検索から来た人は1ヶ月に数ページまで記事を無料で見れるような仕組みを提供すること。
通常、有料コンテンツだと検索結果に表示できず、そうなるとユーザーはどんなコンテンツか分からないので、アクセスしてくれないといった状況がある。
検索エンジンの立場からすると良いコンテンツが、有料のペイウォールの中にあるのであれば、そのようなコンテンツも何とか検索結果に表示させたい。しかし有料コンテンツだとユーザーはがっかりしてしまうので、そのバランスを取るためのやり方として、Flexible Sampling を提供している。無料で見れるページを0ページと設定することもできる。
ご質問にお答えすると、Flexible SamplingにQ&Aリッチリザルトを設定した時、検索結果から飛んだらその回答は有料会員にしか見せない、でも検索結果にはリッチリザルトを表示するといったことを、2つのマークアップを併用出来るかについて、Google社内で構造化データの担当者やエンジニアに確認した。
いろんな議論はあるが、最終的な結論を言うと、「問題ありませんか?」というご質問には、問題を感じるとのこと。
実装したとしても、リッチリザルトとして表示されないこともあり得る。ただし表示されない点については構造化データの場合は全ての状況に言えること。
逆に言うと表示されることもあるかもしれない。
Googleのスタンスとしては、通常はしないことを推奨しているが、そのあたりが曖昧になっているので、どのような状況ならばやるべきなのかについて明らかにして、今後ヘルプページなどに加えていきたい。
Google が提案するサンプル提供方法は 2 種類あります。1 つは、ユーザーに一定数の記事を無料で提供し、その後にペイウォールを提示する「メータリング」、もう 1 つは記事を完全には公開せず、一部だけを無料で見せる「リードイン」です。
AMPレポートでインデックスを確認できない
【質問】
検索結果でAMPページは表示されるが、Search ConsoleのAMPレポートでインデックスを確認できない。
【回答】
前提として、AMPページは、カノニカルAMP (デスクトップ版もAMPページ) を除き、インデックスされている正規URLは別にある。 あくまで配信されるページがAMPページになる。AMPページのインデックスが確認できないというのは、表現としては正しくない。
頂いたURLを確認したところ、Search Consoleで表示されないことを確認した。ただし、何か問題があるのではなく、Search Consoleは、表示できるURL数の上限が1000件なので、超えたものは確認できない。
AMPレポートに関しては、ランダムサンプリングのような形で1000件選ばれるというよりは、特定のディレクトリのものが選ばれて、別のディレクトリは選ばれないといった感じにサンプリングされていたので、不安になってしまったのかなと思う。
ただし、このURLに関してはおそらく大丈夫とのこと。
Search Consoleで確認するには、正規URLをURL検査ツールにかければよい。「このリンクされているAMPバージョンは有効です」と表示されればAMPに問題はない。ここに表示されない場合は問題があり、URLが1000件なければAMPエラーに表示されるはず。
JobPosting構造化データのidentifierプロパティについて
【質問】
JobPosting構造化データのidentifierプロパティには、どういった数値を指定するのが適切なのか?
自分で認識できる任意の値でいいと理解していたが、決まりあるいは推奨値があるのか?
【回答】
「求人に関する採用側組織の一意の識別子」を入れてくださいとのこと。
具体的には、採用会社A社さんが、B社さんやC社さんの構造化データを記述したい場合は、A社さんのシステム内にB社さんやC社さん用のIDがあると思うので、そのIDを入れてくださいとのこと。
公式 求人情報
分割されてない記事の rel=”next”/”prev” タグ
【質問】
WordPressのデフォルト設定では、分割されてない記事にも rel=”next”/”prev” が入る。
また分割した記事にも rel=”next”/”prev” が入る。例えば「釣りの記事」に対し、 rel=”prev” に「クルマについて書かれた前の記事」が入ることがある。
WordPressだけでなく、Movable Typeも初期設定で同様である。
このような rel=”next”/”prev” の入れ方は違うと思うのだが、検索エンジンが混乱することはないのか?また、コンテンツの評価に影響はあるか?
【回答】
金谷さんはこの仕様を知らなかったとのこと。Google側で、間違って「ここはページネーションなんだ」という形で認識してしまうケースはあまり見たことがないし、調べた範囲でも特になかったのとこと。
どう影響しているのかについては、正直、今お伝えできるところはないのだが、詳細を確認中なので、何か分かることがあればお伝えする。
WordPressのサイトは今までいくつもデバックしたが、「これはページネーションが入っているためにこうなんだ」ということも見たことがないので、断定はできないが、おそらく問題なく処理できているのでは。
クロールエラーの解消方法について
【質問】
「送信されたURLのクロールに問題があります」というエラーが増加し続けており、問題の解消方法を教えて欲しい。
ヘルプページには以下のような記載があるが、この不明な原因を明らかにし、解消する方法が知りたい。
インデックスに登録するために送信したページで、上記のいずれにも該当しない不明のクロールエラーが発生しました。
「送信されたURLのクロールに問題があります」と表示されたURLを調査したところ、クロール日時におけるサーバログを見てもクロールされた形跡がなかった。サーバログが残らずにクロールエラーとなることはありえるのか?
サーバログ、レンダリングなど、以下について確認したがいずれも問題はなかった。
- サーバの生ログとクロールエラーの時間を突合させ、クロール時に 5xxエラーが発生していないかを確認したが、そもそもクロールエラー時のログ自体がなかった。念のためクロール成功時の生ログをみると、そのクロールは秒単位で一致していた
- URL検査 → 「URLがGoogleに登録されていません」と表示される
- 公開URLをテスト → 「URLはGoogleに登録できます」と表示される
- インデックス登録をリクエスト → インデックスに登録される
- 旧 GSCのFetch as Google → インデックスに登録される
- エラーが出ているページを含むサイトマップは正常に送信されている
【回答】
ご質問者の方が調べたところサーバログにないとのことだが、頂いたURLを調べたところクロールエラーがあった。
「サーバログが残らずにクロールエラーとなることはありえるのか?」というご質問にお答えすると、ありえるのかということであれば、あったんだろうなということ。
どうやって解消すればいいのかについては、ヘルプの中で類型化されているどれにも当てはまらない不明なクロールエラーなので、Google側でもこれ以上のことは分からない。
では、どうすればいいのかと言うと、ホスティング事業者にお問い合わせいただくのが、一番良いかなと思います。
ホスティング事業者でなければ分からないことは結構あるので、一度相談してみると良い。契約しているプランによっては、そこまでのサポートを提供していないケースもある。
Search Console のスクリーンショット
【質問】
URL検査ツールで導入されたスクリーンショットは、画像がページの途中で切れることがある。
Googlebotが実際にレンダリングできているのがその場所までなのか、それとも別の理由があるのかを知りたい。
【回答】
頂いたURLを確認したところ、ご質問にあるような画像がページの途中で切れているようなものは、あまり見られなかった。
いくつかiframeの中が読み込まれない、画像がたくさんある時に画像によっては読み込みが間に合わなくてレンダリングで画像が表示されないものはあったが、基本的に表示されているのではないか。
もし画像が切れていることがあれば、スクリーンショットではなくHTMLの中を見ていただくと、Googlebotがどこまで読み込んでいるのか分かる。必要なテキストやソースコードが読み込まれていれば問題はない。
AMP非対応ページの影響
【質問】
AMPのみで作っているサイトで、1ページでもAMP非対応のページがあると、それ以外のページも非対応とみなされるのか?
また、AMP非対応ページはインデックスされないのは本当か?
【回答】
どちらも都市伝説とのこと。
AMPページが有効かどうかは、1ページごと見られる。
AMP非対応のページがあってもインデックスされる。ただし「AMPキャッシュが使えない」「AMPマークが検索結果につかない」といったことはある。
ウェブマスターオフィスアワーに質問するには?
質問フォームから質問できます。
質問が多い場合は、翌月に持ち越されることもあります。
URLを非公開で質問したい場合、その旨記載すると、URLは公開されません。
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