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Google、新たなリンク属性「sponsored」「ugc」を発表

SEO

2005年に登場した nofollow はPageRankを転送しないので、主に次のケースで使われていました。

  • 広告へのリンク
  • ブログのコメントやフォーラム投稿などのユーザー生成コンテンツのリンク
  • 信頼できないリンク

今回Googleは、この15年間のウェブの進化に合わせて、特定のリンクの性質をGoogle検索で特定するために、新たなリンク属性「sponsored」「ugc」を発表しました。

進化する nofollow – リンクの性質を識別する新しい方法

新たなリンク属性「sponsored」「ugc」

今後、今までの nofollow は次のようになります。

  • 広告へのリンク・・・rel=”sponsored”
  • ブログのコメントやフォーラム投稿などのユーザー生成コンテンツのリンク・・・rel=”ugc”
  • 信頼できないコンテンツなど、リンクするが評価を与えたくないリンク・・・rel=”nofollow”

rel=”sponsored”

広告、スポンサーなどのリンクを識別するために rel=”sponsored” 属性を使います。
今後、広告へのリンクには、sponsoredリンクを使うことが推奨されます。

rel=”ugc”

UGCはUser Generated Contentの略で、ブログのコメント欄など誰でも書き込めるリンクを識別するために rel=”ugc” 属性を使うことが推奨されます。

ブログのコメントだけでなく、SNSや掲示板、YouTubeなど、ユーザーが自由にリンクを書き込める場所に rel=”ugc” 属性を使います。

rel=”nofollow

記事内で他のサイトを紹介したいが、リンクすることによるランキングクレジットの受け渡しをしなくない、信頼できないリンクを設置する、リンクしたページへの推奨をしたくない場合に rel=”nofollow” を使います。

今までのnofollowリンクとの大きな違い

今までの nofollow は、PageRankを転送しませんでした。
つまり検索アルゴリズムで使用するシグナルとしてはカウントされませんでした。

例えば、広告へのリンクであれば、nofollow をつけることで有料リンクにならず、Googleの品質に関するガイドライン違反にもなりませんでした。

これに対して、 rel=”sponsored” ・ rel=”ugc” ・ rel=”nofollow” は検索で考慮するか除外するかのヒントとして扱われます。
これらのヒントを、リンクの適切な分析の仕方を理解するための方法として、他のシグナルとともに使用するとのことです。

なぜ、今までの nofollow のようにリンクを無視しないのか?

リンクには、リンク内の単語がコンテンツをどのように示しているかといった、検索を改善するための有益な情報が含まれています。Googleがこれらのリンクを見ることで、不自然なリンクのパターンを理解する手助けになります。

またサイト所有者は、 rel=”sponsored” ・ rel=”ugc” ・ rel=”nofollow” を使うことで、どの属性のリンクなのかをGoogleに伝えることができます。

よくある質問

rel=”sponsored” ・ rel=”ugc” ・ rel=”nofollow” についてのよくある質問です。

今まで使っていたnofollowリンクを変更する必要がありますか?

変更する必要はありません。
例えば、広告へのリンクや信頼できないリンクに nofollow を使っている場合も、引き続きサポートされます。既存の rel=”nofollow” を急いで変更する必要はないとのことです。

1つのリンクで複数の rel属性 を使用できますか?

複数の属性が使用できます。一例を上げると、rel=”ugc sponsored” のような属性も使用できます。この属性は、リンクがスポンサー及びユーザー生成コンテンツであることを示します。

新しい属性をサポートしていないGoogle以外の検索エンジン (Bing) と互換性を持たせるのであれば、rel=”nofollow ugc” のように nofollowも併記することが可能です。これによりGoogleには ugc 属性を伝え、その他の検索エンジンには nofollow 属性を伝えることができ、それぞれのサービスのガイドラインに沿った運用ができます。

広告リンクやスポンサーリンクに、nofollow を使っている場合、すぐに変更しなければならないのか?

すぐに変更する必要はありません。
今まで通り nofollow を使い続けることも可能ですので、既存のマークアップを修正しなくても大丈夫とのこと。

もしも変更するのであれば、今の時点でsponsored 属性・ugc 属性をサポートしているのはGoogle検索だけなので、他の検索エンジン (Bingなど) を考慮に入れると、nofollow 属性も残しておいた方が良さそうです。広告リンクであれば、rel=”nofollow sponsored” となります。

広告リンクやスポンサーリンクにフラグは必要か?

今まで同様、リンクプログラムを回避するために、広告リンクやスポンサーリンクにはフラグは必要です。
リンク属性には、rel=”sponsored” を使用することが推奨されていますが、 rel =“ nofollow” でも構わないとのことです。

→新規に広告リンクを作成するのであれば、rel=”nofollow sponsored” か rel=”nofollow” で作成するのが良さそうです。

間違ったリンク属性を使うとどうなるのか?

広告リンクに rel=”ugc” はダメっぽい。

ugcリンクと広告以外のリンク (信頼できないリンク) に rel=”sponsored” を使うと、sponsoredのフラグは立ちますが、大幅に間違ったリンク属性ということではなさそうです。とはいえリンク属性は正しく使いましょう。

この変更はいつから活用されますか?

  • ランキング・・・2019年9月10日から活用
  • クロールとインデックス・・・2020年3月1日から活用

さいごに

一番心配なのは、既存のnofollowリンクを修正する必要があるかどうかですよね?

既存のnofollowリンクをすぐに変更する必要はないとのことなので、かなり大きな変更とはいえ、慌てなくても大丈夫そうです。もう少し情報が出てくるのを待ちましょう。