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検索エンジンは、URL末尾に付くスラッシュ「/」の有無をどのように扱うのか?

SEO

検索エンジンが、URL末尾に付くスラッシュ「/」の有無をどのように扱うのかについてお伝えします。

結論から先にいうと、URL末尾のスラッシュ「/」の有無は、「ホスト名の末尾」と「パスとファイル名の末尾」によって検索エンジンの処理は違います。

  • ホスト名の末尾に付くスラッシュの有無・・・スラッシュの有無があっても、同じURLとして処理
  • パスとファイル名の末尾に付くスラッシュの有無・・・スラッシュの有無があると、違うURLとして処理

ホスト名の末尾に付くスラッシュの有無

検索エンジンは、ホスト名の末尾のスラッシュの有無を同じURLとして処理します。

以下のURLは同じURLとして処理します。

  • https://examplei.com/
  • https://examplei.com

Googleのガイドラインにも書かれているので紹介します。

ホームページを参照する場合、ホスト名の後ろにある末尾のスラッシュは省略可能です。スラッシュの有無にかかわらず同じコンテンツに導かれるためです(「https://example.com/」と「https://example.com」は同じになります)。

参考 検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド > サイトの階層を整理する

ちなみに、検索エンジンがどちらのURLで認識するのかというと、「ホスト名の末尾の「/」ありの状態で認識します。

  • https://examplei.com/

パスとファイル名の末尾に付くスラッシュの有無

パスとファイル名の末尾のスラッシュの有無の処理は、先ほど紹介したホスト名の末尾のスラッシュの有無の処理とは異なります。

検索エンジンは、パスとファイル名の末尾のスラッシュの有無を、違うURLとして処理します。

以下のURLは違うURLとして処理します。

  • https://examplei.com/hoge/
  • https://examplei.com/hoge

先ほど紹介したGoogleのガイドラインにも書いてあるので紹介します。

パスとファイル名については、末尾のスラッシュによって別々の URL と見なされます(ファイルとディレクトリのどちらを示すか区別されます)。

一般的には、URLの末尾に「/」があるとディレクトリを示し、URLの末尾に「/」がないとファイルを指します。

ディレクトリ

  • https://examplei.com/hoge/ ・・・ディレクトリ

「hoge」の末尾に「/」がある場合、ディレクトリを示します。
例えばブログであれば一覧ページが表示されますし、ECサイトならば商品の一覧ページが出てきます。

ファイル

https://examplei.com/hoge・・ファイル

「hoge」の末尾に「/」がない場合、「hoge」という名前のファイルを示します。ファイルとは、HTML・画像などを指します。
ユーザーがURLをクリックすると、ブログであれば記事ページ、ECサイトならば商品ページが表示されます。

WordPressの場合、テーマやユーザーのURL設定によるので一概には言えませんが、ファイルのURL (ブログの記事ページ) は「/」がついているものが多いです。その点は頭に入れておいてください。

「/なし」と「/あり」でコンテンツが重複したときの対処方法

「/なし」と「/あり」でコンテンツが重複したときの対処方法もお伝えします。

以下のように2つのURLでコンテンツが重複する場合、URLを正規化する必要があります。

  • https://examplei.com/hoge/
  • https://examplei.com/hoge

次の手順を行ってください。

  1. 優先するURLを決める
  2. URLの正規化を行う
  3. サイトマップに正規URLを記述する
  4. クロールエラーを確認する

1. 優先するURLを決める

優先するURLを決めます。「/なし」か「/あり」のどちらのURLにするか決めてください。

2. URLの正規化を行う

「/なし」と「/あり」でコンテンツが重複するなら、URLの正規化を行います。

URLの正規化はいくつか方法がありますが、301リダイレクトを行うことが多いです。

301リダイレクトがサーバーの仕様でできない場合、canonicalタグを使ってURLを正規化します。
URLの正規化については以下のヘルプページを参考にしてください。

参考 重複しているページの URL の正規化と正規タグの利用

3. サイトマップに正規URLを記述する

サイトマップに正規URLを記述します。

例えば「/あり」にリダイレクトしてURLを正規化しているのであれば、サイトマップに記載するURLも「/あり」で記述してください。

4. クロールエラーを確認する

サーバーのログやSearch Consoleを確認し、クロールエラーを確認します。

さいごに

以上、検索エンジンは、URL末尾に付くスラッシュ「/」の有無をどのように扱うのかについてお伝えしました。

検索エンジンは以下のように処理します。

  • ホスト名の末尾に付くスラッシュの有無・・・「/」の有無があっても、同じURLとして処理
  • パスとファイル名の末尾に付くスラッシュの有無・・・「/」の有無があると、違うURLとして処理