書籍「いちばんやさしいGoogleビジネスプロフィールの教本」

【Macユーザー必見】ColorSyncユーティリティを使って、画像をCMYK変換する方法

Mac

印刷用のデータを作る場合、画像をRGBからCMYKに変換する必要があります。

Photoshopを持っていれば簡単に画像をCMYK変換できますが、持っていない方はどうすればいいのでしょうか?

Windowsならば、GIMPにプラグイン Separate+ を使えば、RGBからCMYKへ変換できます。でも、Mac版のGIMPではプラグイン Separate+ がありません。

Macの場合、標準で搭載されているColorSyncユーティリティを使えば、画像をCMYK変換できます。

今日のエントリーは、ColorSyncユーティリティを使って、画像をCMYK変換する方法を紹介します。

CMYKとRGBの違いは?

簡単にCMYKとRGBの違いを説明します。すでにご存知の方は次に進んでください。

  • CMYKは、Cyan (シアン) 、Magenta (マゼンタ)、Yellow (黄)、Key plate (黒) の頭文字で、紙に印刷するときに利用します。CMYの3色を混ぜれば混ぜるほど黒に近づいていくため、減法混合と呼ばれています。
  • RGBは、Red (赤)、Green (緑)、Blue (青) の頭文字で、PCのディスプレイなどに使われています。3色を混ぜるほど、明るくなり白に近づいていくため、加法混合と呼ばれています。

このように、CMYKとRGBでは発色の原理が違うので、印刷物で画像を使う場合、RGBからCMYKへ変換した画像を使います。

ColorSyncユーティリティを使って、画像をCMYK変換する手順

ColorSyncユーティリティを使って、画像をCMYK変換するには、以下の手順で進めてください。

  1. ColorSyncユーティリティを立ち上げる
  2. 画像を開く
  3. 画像をCMYKに変換する
  4. 同じファイル形式で保存する
  5. 異なるファイル形式の場合は書き出す

1. ColorSyncユーティリティを立ち上げる

ColorSyncユーティリティを立ち上げる

ColorSyncユーティリティを立ち上げます。以下の場所にあります。

  • アプリケーション→ユーティリティ→ColorSyncユーティリティ

2. 画像を開く

ColorSyncユーティリティで画像を開きます。

ColorSyncユーティリティで画像を開く

3. 画像をCMYKに変換する

画像をCMYKに変換します。次の手順になります。

①画面下の「なし」をクリックし、「出力」→「一般 CMYK プロファイル」を選択

ColorSyncユーティリティで画像をCMYKに変換する

②「適用」をクリック

「適用」をクリックしてください。画像がCMYKに変換されました。

ColorSyncユーティリティで「適用」をクリックすると、画像がCMYKに変換される

画像がCMYKモードになるので、見た目は彩度が少し落ちる

4. 同じファイル形式で保存する

画像がCMYKに変換されたら、画像を保存してください。

以下のように、同じファイル形式で保存ならば、上書きで保存すればOKです。

  • JPEG から JPEG へ保存
  • PSD から PSD へ保存
  • TIFF から TIFF へ保存

ColorSyncユーティリティは、同じファイル形式で保存ならば、上書きで保存すればOK

言うまでもありませんが、ファイル名が同じ場合と、ファイル名を変える場合で保存方法が異なります。

  • ファイル名は同じ・・・「ファイル」→「保存」をクリックする
  • ファイル名を変える・・・「ファイル」→「別名で保存」をクリックする

5.異なるファイル形式で保存するなら、書き出す

異なるファイル形式で保存するならば、「ファイル」→「書き出す」を選択して、他のファイル形式で書き出します。

  • JPG から TIFF へ保存
  • PNG から JPEG へ保存
  • PNG から TIFF へ保存
  • PSD から JPEG へ保存
  • PSD から TIFF へ保存

①「ファイル」→「書き出す」をクリックする

異なるファイル形式で保存するならば、「ファイル」→「書き出す」を選択して、他のファイル形式で書き出す

②フォーマットを選択して「保存」をクリック

ColorSyncユーティリティで画像をCMYKに変換する場合、圧縮しないTIFF形式で書き出すのがオススメ

オススメのファイル形式

JPEGではなく、圧縮しないTIFF形式で書き出すことをオススメします。理由は、CMYKに変換した画像はIllustratorで使うことが多いため、保存するたびに劣化するJPEGは適していないからです。

ColorSyncユーティリティで画像をCMYKに変換する場合、圧縮しないTIFF形式で書き出すのがオススメ

ちなみに、次のファイル形式で書き出すことが可能です。

  • HEIC、JPEG、JPEG-2000、PDF、PNG、TIFF

JPEGやPSDから、PNG形式へCMYK変換することはできない

JPEGやPSDから、PNG形式へCMYK変換することはできないのでご注意ください。
PNGはウェブで使うファイル形式なので、全てRGBです。PNGには、印刷物で使うCMYKという概念がありません。

オススメの保存方法

オススメの保存方法を紹介します。

元ファイルがPSDファイルの場合

元ファイルがPSDファイルの場合、CMYK変換したら、上書きで保存します。PSDファイルは圧縮しませんのでご安心ください。

元ファイルがJPEGやPNGの場合

元ファイルがJPEGやPNGの場合、TIFF形式で書き出してください。

さいごに

以上、ColorSyncユーティリティを使って、画像をCMYK変換する方法を紹介しました。

Macユーザーならば、Photoshopを使わなくても、macOSに搭載されているColorSyncユーティリティを使って画像をCMYK変換できます。

無料ですので、画像をCMYKに変換する際に利用してください。