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「info 検索」と「site 検索」の違い

Google

検索演算子の「info 検索」と「site 検索」は何が違うかご存知ですか?
用途は全く違うにも関わらず、混同されて使っている方も多いと思います。

今日のエントリーは、「info 検索」と「site 検索」の違いを説明します。

2019年4月1日追記
info 検索はサポートが終了していますのでご注意ください。

「info 検索」が廃止されたので、「URL検査ツール」でインデックスされた正規URLを確認すべし
「info 検索」が廃止されました。 「info 検索」のサポートを終了したと、Google Webmaster Central Blog でアナウンスされています。 この変更に伴い、info: コマンドも廃止しています。このコマンドは正規...

info 検索

まずは「info 検索」から説明します。

「info 検索」で検索すると、URLの詳細情報が分かります。具体的には、URLのインデックス状況や正規URLが表示されます。要するに、インデックスされた正規URLが返ってきます。

「info 検索」すると、URLのインデックス状況や正規URLが表示される

例えば、正規URLが https://example.com の場合、以下のように検索します。

  • info:https://example.com

検索結果に、https://example.com が返ってくれば、URLはインデックスされています。
検索結果に何も返ってこない場合、検索エンジンにインデックスされていません。

「info 検索」はどんな時に使うのか?

次のようなケースで使ってください。

  • URLがインデックスされているか調べたい
  • 正規URLを調べたい

例えば、サイトのSSL化をした場合、URLは「http」から「https」へ移行しますよね?
この時、インデックスが https://example.com に移行したかどうか確認するには、「info 検索」をすれば分かります。

ちなみに、 https://example.com が正規URLで検索エンジンにインデックスされている場合、以下4つの、どのURLを入力しても、https://example.com が返ってきます。

  • info:https://example.com
  • info:https://www.example.com
  • info:http://example.com
  • info:http://www.example.com

「site 検索」

次に「site 検索」を説明します。

「site 検索」は、ドメインやページの検索範囲を絞り込むための演算子です。

「site 検索」はどんな時に使うのか?

次のようなケースで使います。

  • 特定のドメインに、「あるキーワード」のコンテンツがあるかどうか調べたいとき
  • インデックス数の概算を知りたいとき

特定のドメインに、「あるキーワード」のコンテンツがあるかどうか調べたいとき

以下のように調べると、特定のサイト内でiPhoneについての記事を調べることが可能です。

  • site:https://example.com iPhone

「site 検索」は、特定のドメインに、「あるキーワード」のコンテンツがあるかどうか調べられる

インデックス数の概算を知りたいとき

「site 検索」では、インデックス数の概算を確認できます。以下のように検索します。あくまで概算なので、正確なインデックス数は分かりませんのでご注意ください。

  • site:https://example.com

「site 検索」は、インデックス数の概算を確認することができる

「site 検索」を使ってはいけないケース

「site 検索」を使ってはいけないケースも紹介します。

  • 正確なインデックス数を調べる時に「site 検索」は使わない
  • 正規URLを確認する目的で使わない

正確なインデックス数を調べる時に「site 検索」は使わない

正確なインデックス数を調べる時に「site 検索」は使わないでください。その場合、Search Consoleで正確なインデックス数を確認します。

「site 検索」で確認できるインデックス数はあくまで概算ということは、頭に入れておいてください。

正規URLを確認する目的で使わない

「site 検索」は、正規URLを確認する目的で使わないでください。

「site 検索」は、必ずしも正規URLが返って来るわけではありません。
例えば、以下の4つのURLを入力した場合、正規化されたURLである https://www.example.com/page1 が返ってくるとは限りません。

  • https://www.example.com/page1
  • https://example.com/page1
  • http://www.example.com/page1
  • http://example.com/page1

正規URLを確認するならば、「info 検索」を使ってください。

また、サイトによっては、個別のページを調べた場合でも、 https://www.example.com/page1 に関連したページがいくつも表示されることもあります。

注意点

「info 検索」する場合、ブラウザのデフォルトの検索エンジンは「Google」を使ってください。「info 検索」は、「Google」だけで「Bing」では使えません。

「site 検索」する場合、デフォルトの検索エンジンは「Google」「Bing」どちらも使えます。

さいごに

以上、「info 検索」と「site 検索」の違いについて説明しました。

要約すると以下のようになります。

「info 検索」

  • インデックスした正規URLが分かる

「site 検索」

  • ドメインやページの検索範囲を絞り込むことができる
  • インデックス数の概算が分かる

「site 検索」では、正確なインデックス数や、正規URLは分かりませんので、くれぐれもご注意くださいね。