ポルシェが顧客情報を流出しました。
弊社は、2018年2月21日夜、親会社であるポルシェAG社(ドイツ)から、海外のインターネットサイトにおいて、第三者が弊社のお客様情報を不正に取得した可能性があることを窺わせる事象が見受けられる旨の連絡を受けました。
2018年2月22日、弊社は、代表取締役を含む関係職員にて本件に関する調査及び対応を開始し、その過程で、当該委託先にて当該サーバーへの不正アクセスの有無を調査したところ、上記1の不正アクセスの存在を確認いたしました。
2018年2月23日、当該委託先において、上記で確認された攻撃に耐えうる耐性を備えるよう、ウェブアプリケーションの修正を完了したとの報告を受けております。
外部のシステム会社に、顧客の個人情報の管理を任せていたようです。で、流出してしまった模様。
今の時代、個人情報をしっかりと守れるのは、Google、Amazon、Facebookのようなプラットフォームだけです。
なので、ポルシェが個人情報を流出させてしまっても不思議ではありません。
今回、個人情報が流出したのは、カタログ請求の際に収集した個人情報です。僕は、個人情報と引き換えに、カタログを配布するのは、やめた方がいいと思います。
だって顧客の個人情報が流出したら、高級車のブランドや信用がガタ落ちですからね。
どんな個人情報が流出したのか?
ポルシェがどんな個人情報を流出させたのか見ていきましょう。
カタログ請求した約2万8700人分のメールアドレスが流出した模様。
流出した可能性がある情報
メールアドレス以外に流出した可能性がある情報として、次の個人情報もあります。
カタログ請求の際にお申し出いただいた氏名、郵便番号、住所、電話番号、性別、生年月日、職業、年収、車の所有、台数、メーカー、車種、年式、トランスミッション、ポルシェ車購入予定の有無、購入予定時期、希望カタログ車種、販売店名称
この中で気になったのが「年収」という項目
カタログ請求の際にお申し出いただいた個人情報の中に「年収」があるんだけど・・
普通、カタログ請求で年収聞かれても、まともに回答する人いないと思うけど。
ポルシェのカタログ請求で、どんな個人情報を入力しなければならないのか気になりますよね?
ポルシェジャパンのサイトを見たところ、「カタログ請求」のページはメンテナンス中となっていました。
入力項目に「年収」はありませんでしたが、以下の個人情報が必須となっていました。
- 氏名、生年月日、性別、郵便番号、住所、メールアドレス、ポルシェからの連絡を希望するかどうか、車の所有の有無(年式と車検日も)、職業、お付き合いのあるポルシェ正規販売店があるかどうか
必須ではないけど、項目があったもの↓
- 会社名、電話番号、購入時期、2台目の車の所有(年式と車検日も)
個人情報と引き換えに、カタログを配ってる高級車のディーラーは?
ポルシェ以外の高級車は、カタログをどのように配っているのでしょうか?
個人情報をガッツリ入力すれば郵送してくれる
- AUDI
ウェブで会員になれば郵送してもらえる
- メルセデス
ウェブでの配布はなく、店舗で配ってる
- ランボルギーニー
そもそも購入する人にしか配ってない
- フェラーリ
カタログなんてウェブでいいじゃん
車のカタログなんて、ウェブで見れればいいじゃんと思います。
高級車は1台あたりの利益も大きいから、カタログを配る経費は痛くも痒くもないんだろうけどね・・実際に高級感ある紙に印刷して配った方が、高級車は売れるというのもあると思います。
僕は、カタログなんて資源の無駄だし、配ってない自動車メーカーの方が高感度が高いなと思います。
テスラは紙のカタログは配ってない
テスラは紙のカタログは配っておりません。テスラについて興味があれば、ウェブサイトで見てくださいという方針なんだよね。
試乗予約もネットから申し込みができるし、ものすごく敷居が低い。車は1000万円近くする高級車ですけどね。
実は、以前テスラのMODEL Sの試乗をしたことがあります。試乗が終わった後も、横に乗っていた営業の方からは「もし興味があれば見積りを提出しますので、メールでご連絡ください。」と言われただけです。南青山のテスラだったんだけど、試乗が終わって店舗の横に車を路上駐車して、営業の方とはそこで分かれました。一般的に車のディーラーに行くと、試乗の後は、必ず打ち合わせ的なものがあるでしょ?
テスラはカジュアルな店舗になっており、Apple Storeのような雰囲気。全然緊張しませんでした。
外車のディーラーって打ち合わせの席に案内されるイメージがありますが、受付でお姉さんと立ち話しながら免許証を確認してもらいすぐに試乗という流れです。
同乗してくれたスタッフの方もスーツではなく、ジーンズにジャケットというラフな格好で好感度高し。
PDFのカタログをウェブで用意している自動車メーカー
- BMW
- アルファロメオ
- ボルボ
- シボレー
さいごに
車がステータスの時代って、もうとっくに終わってると思います。
高級車を所有したいという価値観って若い子には皆無だもん。
ポルシェなどの高級車って、基本40代以上のオジサン世代を狙っているはずなんだよね。
ならば、個人情報と引き換えに、カタログを配布するのは、やめましょう。40代以上のオジサンは個人情報にうるさいですよ。
高級車を扱っているディーラーが個人情報を流出させると、間違いなく顧客は逃げていきます。また逃げていくだけでなく高級車のブランドや信用も地に落ちてしまいます。
企業にとって最も重要な顧客情報を、委託先の外部のシステム会社が流出させてしまうくらいなら、無駄な個人情報など収集せず、欲しい人には無料で配るか、テスラのようにウェブだけで配布の方が絶対にいいですって。
ナレッジ