iMacは21.5インチと27インチがあります。どちらがオススメだと思いますか?
iMacの購入予定があるならば、僕は27インチモデルを購入することをオススメします。
理由は、iMac21.5インチはメモリ交換ができず、iMac 27インチはメモリ交換がユーザ自身で簡単に行うことができるからです。
正確に言うと、iMac21.5インチでも、本体をバラバラに分解すればメモリ交換は可能です。ただし専用工具が必要ですし、ロジックボードを本体から外す必要があり、一般ユーザーが簡単には出来るものではありません。
昨日のエントリーでも詳しく書きましたが、古くなったMacは、ハードディスクをSSDに交換し、メモリを交換するだけで、Macのハードウェアが壊れない限り7〜8年使うことができます。
古いMacはハードディスクとメモリを交換すれば、寿命が何倍にも伸びるってご存知ですか?
現行のiMacは、ユーザー自身の手でハードディスクをSSDに交換することは非常に難しい。ならば、SSDかFusion Driveが搭載されて、ユーザー自身でメモリの交換ができる27インチのiMacを購入しておけば、長期間使えることになります。
iMac 21.5インチとiMac 27インチを比較する
iMac 21.5インチの3機種とiMac27インチを一番安価なモデルを比較します。
iMac21.5 2.3GHz
最も安いモデルですが、安さに飛びつくと痛い目にあいます。僕はオススメしません。
プロセッサはデュアルコアで、GPUもチップセット内蔵なのでスペックは低いです。
メモリはデフォルトで8GB。ユーザーでの変更はできません。
- プロセッサ・・・2.3GHzデュアルコアIntel Core i5
- メモリ・・・8GB
- ストレージ・・・1TBハードディスク
- GPU・・・内蔵 (Intel Iris Plus Graphics 640)
- サイズ・・・21.5インチ
- 解像度・・・1,920 x 1,080ピクセル
Macを初めて購入するユーザ向けのモデルです。デフォルトのメモリ8GBでは3年以上快適に使うには役不足。メモリ16GB、Fusion Driveへアップデートすると、27インチモデルとの価格差は縮まります。価格を見てみましょう。
- デフォルトのメモリ8GBで120,800円
- メモリ16GBへアップグレードすると142,800円
- メモリ16GB、Fusionドライブに変更すると153,800円
- メモリ16GB、256SSDへ変更すると164,800円
iMac21.5 Retina 4Kディスプレイ 3.0GHz
プロセッサはクワッドコアで、GPUもRadeon Pro 555 (2GBビデオメモリ搭載) を搭載しています。スペックはまあまあ、
ディスプレイは4Kです。ストレージがハードディスクなのが微妙ですね。
- プロセッサ・・・3.0GHzクアッドコアIntel Core i5
- メモリ・・・8GB
- ストレージ・・・1TBハードディスク
- GPU・・・Radeon Pro 555 (2GBビデオメモリ搭載)
- サイズ・・・21.5インチ
- 解像度・・・4,096 x 2,304ピクセル
こちらもメモリ交換は出来ませんので、メモリ16GB、Fusion Driveのオプションを付けておくと、将来に渡って快適に使うことが可能です。
- デフォルトのメモリ8GBで142,800円
- メモリ16GBへアップグレードすると164,800円
- メモリ16GB、Fusionドライブに変更すると175,800円
- メモリ16GB、256SSDへ変更すると186,800円
iMac21.5 Retina 4Kディスプレイ 3.4GHz
GPUがRadeon Pro 560 (4GBビデオメモリ搭載) スペックアップして、Fusion Driveが最初から内蔵されています。
こちらの機種は、メモリをオプションで32GBまで増設可能です。
- プロセッサ・・・3.4GHzクアッドコアIntel Core i5
- メモリ・・・8GB
- ストレージ・・・1TB Fusion Drive
- GPU・・・Radeon Pro 560 (4GBビデオメモリ搭載)
- サイズ 21.5インチ
- 解像度・・・4,096 x 2,304ピクセル
メモリ16GB、Fusion Driveのオプションを付けておかないと、長い期間快適に使えません。
- デフォルトのメモリ8GBで164,800円
- メモリ16GBへアップグレードすると186,800円
- メモリ16GB、256SSDへ変更すると197,800円
- メモリ32GBへアップグレードすると230,800円
- メモリ32GB、256SSDへ変更すると241,800円
iMac27 Retina 5Kディスプレイ 3.4GHz
27インチモデルを見ていきます。
21.5インチとの大きな違いは、27インチモデルはユーザー自身の手でメモリを増設できる点です。32GBまで増設可能です。
また、5KディスプレイとFusion Driveがデフォルトで搭載されています。
GPUはRadeon Pro 570を搭載しており、21.5インチの最上位モデルよりも新しいものです。
- プロセッサ・・・3.4GHzクアッドコアIntel Core i5
- メモリ・・・8GB
- ストレージ・・・1TB Fusion Drive
- GPU・・・Radeon Pro 570 (4GBビデオメモリ搭載)
- サイズ・・・27インチ
- 解像度・・・5,120 x 2,880ピクセル
メモリ交換はユーザー自身の手で行った方が安上がりです。Appleのオプションでメモリを注文する必要はありません。ただしSSDへの交換は、購入後は出来ませんので、検討してもいいいかもしれません。Fusion DriveとSSDの速度を比べると、圧倒的にSSDが早いですから。
- デフォルトのメモリ8GBで198,800円
- 256SSDへ変更すると209,800円
- 512SSDへ変更すると231,800円
iMac27 Retina 5Kディスプレイ 3.5GHz
こちらのモデルは、メモリを64GBまで増設可能です。64GBもメモリを使う用途は、一般的にはまずないと思うけど・・
GPUはRadeon Pro 575を搭載しています。
- プロセッサ・・・3.5GHzクアッドコアIntel Core i5
- メモリ・・・8GB
- ストレージ・・・1TB Fusion Drive
- GPU・・・Radeon Pro 575 (4GBビデオメモリ搭載)
- サイズ・・・27インチ
- 解像度・・・5,120 x 2,880ピクセル
将来メモリを64GBに追加する可能性があるユーザー向けです。
- デフォルトのメモリ8GBで220,800円
- 256SSDへ変更すると231,800円
- 512SSDへ変更すると253,800円
iMac27インチなら、ユーザー自身でメモリ増設すると安くなる
iMac27インチなら、ユーザー自身でメモリ増設すると安くなります。PC4-19200 (DDR4-2400MHz)メモリの金額の推移を見てみます。
- 8GB×2枚は、10月までは21200円だったものが、現在25400円です。
- 16GB×2枚は、10月までは40800円だったものが、現在47600円です。
過去3ヶ月間のメモリ値段を見ると、高騰しています。少し待てばメモリの値段は下がるので、安い時期を狙って購入するといいのではないでしょうか。
メモリが高騰している現在でも、Appleのオプションでメモリを追加するよりは、自分で取り付けたほうが全然安いです。Appleでメモリを追加すると、メモリ16GBで22000円、メモリ32GBで66000円の追加料金がかかりますので。
iMac21.5インチと27インチのどちらがコスパが高いのか?
iMac21.5インチのコスパは悪いことが分かったはずです。
長く使うにはメモリ16GBとFusion Driveはマストです。
iMac21.5にメモリ16GBとFusion Driveをオプションでカスタマイズした場合、一番安いモデルで164,800円、真ん中の4Kディスプレイで175,800円、一番高い機種も4Kディスプレイで198,800円です。
iMac27インチは、後に自分でメモリの増設ができますので、購入時は8GBでも全く問題ありません。5KのディスプレイとFusion Driveが搭載された状態で198,800円です。27インチなら、カスタマイズする必要がありませんので、価格.comで購入すると8%くらい安く購入できます。
iMac27インチをミニマムスペックで購入しておき、将来メモリの追加が必要なタイミングで、メモリを増設するのが、一番賢い選択になることは間違いなさそうです。
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