本日、macOS High Sierraがリリースされました。
App Storeよりダウンロードしてインストールすることが可能です。
早速わたくしも、サブ機で使っているMacBook Air 2012にmacOS High Sierraをインストールしました。最初、上書きアップデートをしました。
動作は重くなると思っていましたが、意外とサクサク動いてびっくり。でもね、30分くらい使っていると、ちょっと引っかかる感じがありました。
その後、クリーンインストールを行ったところ、引っかかる感じは全くなく、サクサク動いて超快適!
macOS High Sierra を使うなら、絶対にクリーンインストールすることをオススメします。
ということで、今日のエントリーは、macOS High Sierra をクリーンインストールする方法についてお話します。
macOS High Sierra の特徴
macOS High Sierra の最大の特徴は、ファイル管理システムが、Apple File System(APFS)に変更されたことです。APFSはSSDに最適化されたファイルシステムであると同時に、強力な暗号化とプライバシーも備わっています。
今までのファイルシステムHFS+と比較すると、ファイルの読み書きの速度は、桁違いに速くなります。
macOS High Sierra をインストールできる機種
かなり古い機種にもインストールできます。
- MacBook(Late 2009以降)
- MacBook Pro(Mid 2010以降)
- MacBook Air(Late 2010以降)
- Mac mini(Mid 2010以降)
- iMac(Late 2009以降)
- Mac Pro(Mid 2010以降)
OSX 10.8以降を搭載したMacならば、直接アップグレードが可能です。OSX 10.7以下をお使いの方は、まずはOSX 10.8へアップデートしてくださいね。
古いmacOSを使うリスク
セキュリティを考えたら、古いmacOSを使うことは、絶対にやめましょう。macOSのサポート期間は、2年間と短いのです。
どうしても使いたいアプリケーションが、最新macOSで動かないという場合、古いmacOSで使うこともあると思います。この場合、ネットに繋ぐことはオススメできません。
上書きインストールのメリットとデメリット
上書きインストールのメリットとデメリットをまとめます。
メリット
- メール設定を引き継げる
- アプリケーションも基本的にそのまま使える
- データのバックアップは不要
- SSDを搭載したMacならば、そこそこ快適に動く
デメリット
- 古いMacだと動作が重くなる
- ハードディスクを搭載したMacだと動作が遅くなる
- 周辺機器が対応していないと使えない
- アプリケーションが対応していないと使えない
クリーンインストールのメリットとデメリット
次にクリーンインストールのメリットとデメリットについてです。
メリット
- Macがサクサク動いて超快適
- 多少古いマシンでも快適に動作する
- 不安定な挙動もしない
デメリット
- メールは再設定が必要
- アプリも再インストールが必要
- データのバックアップが必要
- 周辺機器のドライバも再インストールが必要
クリーンインストールする場合の注意点
上書きインストールと違い、クリーンインストールは、ストレージを完全に消去してからOSをインストールします。オンラインストレージのデータを除き、バックアップを取っておかないと、Mac内のデータは消えてしまいます。
以下の作業が必要になりますので、ご注意ください。
メールの再設定
GmailやiCloudメールならばIMAPで設定しているので、メールのバックアップは必要ありません。Gmailのアカウントを設定すれば、送受信メールはクラウドから降りてきます。
POPメールを使っている方は、送受信メールのバックアップが必要です。
連絡先・カレンダー・Safariのブックマーク・iCloudドライブのデータ
iCloudで同期するので、バックアップ不要です。
オンラインストレージ
Googleドライブ・Dropboxのデータは、バックアップ不要です。
クリーンインストール後に、アプリケーションをインストールしてログインすれば、データはクラウドから降りてきます。
クラウドのデータが大量にある場合、データが降りてくるのにかなり時間がかかります。その場合、外付けハードディスクに保存しておいて、クリーンインストール後に戻すことをオススメします。時間が短縮できますよ。
オンラインストレージに置いてはいけないデータ
「iTunesのデータ」と「写真ライブラリ」は、オンラインストレージに置いてはいけません。データが消えることがあるのでご注意ください。
複数のデバイスで音楽ファイルを共有したいなら、iTunes MatchやGoogle Play Musicを使ってクラウドで同期しましょう。
以前、自宅にある複数のMacでiTunesの音楽ライブラリを共有したいニーズが我が家にもあって、Time CapsuleやNASにiTunesの「Music」フォルダーを置いて、各Macから参照しておりました。でもこれ、やめたほうがいいです。ミュージックライブラリが壊れました。AppleStoreの方も同じこと言ってました・・
同じことをやりたいのなら、Mac miniでiTunes専用マシンを作るといいです。同じネットワーク内のMacのiTunesからMac miniのiTunesライブラリが参照できます。
iTunesのデータ
必ずバックアップを取りましょう。
ファイルの場所は、
- Finder→ユーザー名→ミュージック
写真ライブラリ
iCloudフォトライブラリで写真を管理している場合は、バックアップは不要です。
iCloudフォトライブラリを使っていない方は、バックアップを取ってください。以下のフォルダをバックアップします。
- Finder→ユーザー名→ピクチャー
macOS High Sierra をクリーンインストールする手順
クリーンインストールする手順です。
- Time Machineでバックアップを取る
- macOS High Sierra へ上書きインストール
- リカバリモードで起動
- 内部ストレージをフォーマット
- macOS High Sierra を新規インストール
- クリーンインストールが完了
1. Time Machineでバックアップを取る
iTunesのデータ、写真ライブラリのデータは個別にバックアップを取ってください。それに加えて、Time MachineでmacOSをまるごとバックアップします。
2. macOS High Sierra へ上書きインストール
最初に、macOS High Sierra へ上書きインストールします。
クリーンインストールはリカバリモードから行うので、macOS High Sierra がインストールされていないと、クリーンインストールはできません。
3. リカバリモードで起動
Command ⌘ + Rを押しながら、電源ボタンを押して起動します。
macOSユーティリティが起動するので、ディスクユーティリティを選択してください。
4. 内部ストレージをフォーマット
内部ストレージをフォーマットします。Macintosh HDを選択して消去してください。
フォーマットはAPFSを選択します。
5. macOS High Sierra を新規インストール
内部ストレージをフォーマットしたら、macOS High Sierra を新規インストールします。
macOSユーティリティーの「macOSを再インストール」を選択して進んでください。
6. クリーンインストールが完了
何回か再起動を繰り返し、クリーンインストールが完了します。
お疲れ様でした。
まとめ
以上が、macOS High Sierra をクリーンインストールする方法です。
上書きインストールで動きが重くなっている方は、是非、クリーンインストールを試してください。データのバックアップを取る必要がありますが、サクサク動くようになりますよ。
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