先日のエントリーで、AMPページのアクセスを上げる方法を紹介しました。
どうやってAMPページのアクセスを上げるのかというと、RWD(レスポンシブ)と同様に、SNSボタンの設置や関連記事を表示して、ユーザー体験を向上させる工夫をすればいいのです。
AMPの仕様は、スピードを優先するために、実装できない機能が多いです。また実装できたとしても、RWDだったら簡単なことが、AMPだと非常に手間がかかったりします。
当サイトでは、2016年4月からAMPプラグインを導入してAMP化を図ってきましたが、AMPページへのランディングが増えてきたこともあり、AMPプラグインを止めて、SimplicityでAMP対応することにしました。
AMPプラグインの問題点
AMPプラグインは非常に優秀で、わたくしの環境では、Search Consoleのエラーは全く出ませんでした。Google検索結果にも、AMPページがきちんと表示されていました。
しかし、AMPプラグインに対する唯一の不満は、SNSのシェアボタンと関連記事が表示されないことでした。
AMPプラグインを使ってAMP化している場合、RWDのページと比べると、情報量は圧倒的に少なくなります。
このため、訪問してくれたユーザーに、より多くの有益なコンテンツを届けるという目的を達成することができなかったのです。
AMPプラグインのカスタマイズ
SNSのシェアボタンや関連記事の表示を実装するには、AMPプラグインをカスタマイズすれば可能です。
が、2017年に入ってから新たにサイトを立ち上げる話が立て続けにきており、現在、ウェブサイトの新規制作2件、リニューアル1件を抱えているため、自分のサイトのAMPプラグインのカスタマイズまで手が回らなかったんですよね。
SimplicityのAMP対応
そんな中、当サイトでも利用しているSimplicity(WordPressのテーマ)のAMP機能を使うことにしました。
SimplicityがAMPに対応したのは、2016年10月2日です。Simplicity2.3.1のバージョンアップの際に、AMP対応しました。
Simplicityのフォーラムを見ると、SimplicityでAMP化した場合、AMPエラーもだいぶ減ってきたということでしたので、2月15日に重い腰を上げて、AMPプラグインを止めて、SimplicityのAMP機能へ移行することにしたのです。
SimplicityでAMP対応するメリット
SimplicityでAMP対応するメリットを紹介します。
- SNSシェアボタンの実装
- 関連記事の表示
- デザインがRWDとほとんど変わらない
AMPプラグインを使うと、上記の3つについては、プラグインをカスタマイズするしかありませんでした。
SimplicityでAMP対応するデメリット
AMPプラグインを止めて、SimplicityでAMP対応する場合、AMPページのURLが変わります。
これが最大のデメリットです。
AMPページのURLがどのように変わるのかというと、
- AMPプラグインの場合・・・通常サイトのURLの後ろに「/amp」
- Simplicityの場合・・・通常サイトのURLの後ろに「?amp=1」
となります。
「/amp」→「?amp=1」へ、当サイトにある600本近い記事すべてのページを301リダイレクトする必要があります。
変更前のURLである「/amp」へ訪問するユーザーもいるだろうし、クローラーのアクセスもあるし、以前のAMPページのリンクが貼られているかもしれませんからね。
AMPページの301リダイレクト
AMPページの301リダイレクトで、分からなかったことがあります。
AMPページが検索結果に出る際は、GoogleのサーバーにキャッシュされたURLが表示されますよね?
実際、スマホでGoogle検索を行い、AMPページへランディングすると、
https://ischool.co.jp/2016-10-22/amp ではなく、
https://www.google.co.jp/amp/s/ischool.co.jp/2016-10-22/ のURLになります。
単純に、「/amp」→「?amp=1」と、リダイレクトをするだけでいいのかどうか疑問でした。また、AMPキャッシュに残っているURLが、以前のAMPページから、どうやったら新しいAMPページへAMPキャッシュが更新されるのかも分かりませんでした。
Googleのウェブマスターフォーラムへ質問してみた
そこで、Googleのウェブマスターフォーラムへ質問してみました。
↓私の質問は3つ。
- 質問1 AMPのURLが変更になると、Search Consoleの「Accelerated Mobile Pages」のインデックスはどうなるのでしょうか?
- 質問2 URLが異なるので、Search Consoleでエラーが出たりするのでしょうか?それともAMPのキャッシュは、気にしなくても良いのでしょうか?
- 質問3 Google検索結果に、AMPでインデックスされているものはどうなるのでしょうか?404エラーになってしまうのでしょうか?
AMPのURLが変更になると、Search Consoleの「Accelerated Mobile Pages」のインデックスはどうなる?
答えを先に言ってしまうと、上記の3つに関しては、気にしなくても大丈夫とのことでした。
更に、エキスパートの方が、301リダイレクトについてアドバイスをくれました
AMP CDNのキャシュからだけAMPページへアクセスがあるとは限りません。
ひょっとしたら、ダイレクトにAMPページにアクセスするユーザーがいるかもしれないし、Googlebotも実際にAMPページのURLにアクセスします。そのままでもAMPキャッシュはいずれ置き換わるとしても、以前のAMP URLから今のAMP URLへリダイレクトすることも僕は推奨します。(/amp ⇒ リダイレクト ⇒ ?amp)
→600本近くある全記事を、301リダイレクトをすることにしました。
AMPページのURL変更で、301リダイレクトが必要な理由
AMPページって、実際にユーザーが見るページがAMPキャッシュのURLなので、301リダイレクトのことを忘れてしまいがちですが、AMPページのURLを変更するならば、必ず301リダイレクトはやりましょう。通常サイトと同様と考えてください。
AMPページのURL変更で、301リダイレクトをする理由は以下の2つです。
- 301リダイレクトをすることで、ユーザーが以前のAMPページへアクセスした場合も、自動で新しいAMPページへリダイレクトします。
- 以前のAMPページが持っていた被リンクなどの評価を、新しいAMPページで引き継ぐことができます。
301リダイレクトの方法
すべての記事のAMPコンテンツを、「/amp」→「?amp=1」へ、301リダイレクトします。
わたくしはXserverを使っているので、.htaccessに301リダイレクトを追加しました。
- Redirect permanent /aaa/amp/ https://ischool.co.jp/aaa/?amp=1
- Redirect permanent /bbb/amp/ https://ischool.co.jp/bbb/?amp=1
大規模なウェブサイトだと、かなり大変な作業になりますが、AMPページのURLを変更した際は、必ず301リダイレクトをしてくださいね。
↓2017年3月13日 追記 AMPプラグインを止めて、SimplicityでAMP化する方法です。
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