2016年はポケモンGOが大ヒットしたことで、VR(仮想現実)よりもAR(拡張現実)の方が市民権を得ましたよね?
でも、いくらARが流行ったとはいえ、ARのクオリティってまだまだ低いです。だって、ポケモンGOはだいぶ飽きられた感があるでしょ?今の段階のARって、クオリティが低いからすぐ飽きちゃうんだよね。まだまだARは始まったばかりということなのです。
それに対して、VRはクオリティが高いです。ヘッドセットの中に閉じこもって、コンピューターで作った仮想現実の世界なので、複雑な処理もできますからね。
VRとARは補完する
今後、VRで培ったテクノロジーが、ARに盛り込まれていくはず。
また、日常生活に便利なのはARなので、現実世界の情報のフィードバックがVRに盛り込まれていきます。
VRとARは、補完しながら、進化していくのです。
VRプラットフォームを制したいザッカーバーグ氏
モバイルプラットフォームは、GoogleとAppleが制しました。AndroidとiOSでほぼ100%のシェアだもん。
FacebookやInstagramのユーザーは20億人近くいるとはいえ、AndroidとiOSのプラットフォームの上に乗っかっていますからね。
ザッカーバーグ氏にとって、スマホのプラットフォームを制することができなかったのは、悔しいはず。
ザッカーバーグ氏は、スマホのプラットフォームの次の「VRプラットフォーム」を虎視眈々と狙っているのです。
↓2016年10月6日にカリフォルニアで行われた「オキュラス・コネクト カンファレンス」でも、ザッカーバーグ氏はVRプラットフォームに投資する発言をしています。
フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグはバーチャルリアリティ(VR)こそが、コミュニーケーションの新大陸であることに自信を深めている。
10月6日、米カリフォルニア州サンノゼで開催の「オキュラス・コネクト」カンファレンスの場で、フェイスブック社はVR関連事業に新たに2億5,000万ドル(約260億円)の投資を行なうと表明。VRの早期普及に向け、ゲームやエンタメ等のコンテンツの創出を活性化していくと述べた。
フェイスブックはオキュラスのコンテンツ開発支援のため、既に2億5,000万ドルを投じてきたが、追加で同額の支援を確約した。このうち1,000万ドル(約10億円)はVRを活用した教育ソフトの開発支援に充てられる。
同社は現状のオキュラスリフトのようにPCに接続せずとも単独で動作する、手頃な価格のVRヘッドセットの開発を進めている。ザッカーバーグは「まだ完成したプロダクトではない」としつつも、バーチャル空間で仲間らとコミュニーケーションをとるデモを披露した。
VRはゲーム市場でマネタイズ
VRプラットフォームを構築できれば、ゲーム市場でしっかりとマネタイズができる点も、ザッカーバーグ氏にとって魅力的なはず。
今後のVRプラットフォーム
今後のVRプラットフォームは、OculusとDaydreamの戦いになるといわれています。SteamVR、PlayStationVRは、どちらかに吸収されるかもね。
- Oculus
- Daydream
- SteamVR
- PlayStationVR
Oculus
Oculusは、Facebookとの連携が強みとなります。今後、OculusがソーシャルVRに力を入れていくことは明らかで、GoogleのDaydreamとの差別化にもつながっていくはずです。Googleはソーシャル弱いですからね。
OculusのVRプラットフォームは、Oculus Rift、GearVRのヘッドセットを使って展開されています。
Oculus Rift
Oculus Riftは、ハイスペックPCと連動します。ゲームをやるなら、絶対にOculus Riftがオススメ。
GearVR
GearVRはスマホを埋め込んでVR体験できます。こちらは価格も安いので、VRの質もそれなりで、クオリティはGoogle card boardの延長です。クオリティはOculus Riftの足元にも及びませんが、低価格なので、市場のシェアはGearVRが圧倒的に高いです。
Oculusの戦略は、ハイエンドを求めるユーザーには「Oculus Rift」。で、ローエンドでもVR体験をしたいユーザーには「GearVR」という戦略を取ってます。
このあたりFacebookの戦略はうまいよね。
圧倒的にローエンドでVR体験できればいいというユーザーの方が、人数は多いですから。VRプラットフォームとしてのシェアを取りにいっているのがよく分かります。
Daydream
デイドリームビューというヘッドセットをGoogleが用意しています。スマホベースのヘッドセットなので低価格なのが特徴です。
Androidという市場の9割近くのシェアを持つプラットフォームがあるので、スマホベースのヘッドセットは圧倒的にGoogleが有利です。
日本のGoogleStoreでは購入できませんが、verizonのサイトだと$79.99 → $49.99ドルのセールやっています。
米Amazonなら日本へ配送してくれます。
デイドリームビューに対応しているスマホ
- Pixel・Moto Z・Mate 9 Pro・ZenFone AR・Axon 7
SteamVR
Steamというゲーム配信サイトを展開するValve社が、VRプラットフォームとしてSteamVRをリリースしています。
HTC社とValve社が共同で開発したヘッドセット「HTC Vive」のコンテンツの大部分は、SteamVRのVRプラットフォームを通じて配信されています。とはいえ、SteamVRで配信されるコンテンツも、Oculus Riftに対応しているものもあるのが現状です。
どこまでOculus、Daydreamと戦えるのかは未知数。厳しそうな感じしますけどね。
PlayStationVR
2017年1月の時点では、入手困難な状況が続いています。
SIEJA、1月26日から「PlayStation VR」の国内向け追加販売を実施
PlayStationVRの価格は、44980円となっており、ハイエンドのヘッドセットとしてはお手頃感があります。
今後、SONYでは、XperiaのVRを、PlayStationVRのプラットフォームでゴリゴリ推していくのか、Daydreamに対応していくのか、のどちらかの対応になっていくでしょうね。
今の時点では、Daydreamのパートナー企業に、SONYは入っていない模様です。
まとめ
VRプラットフォームを巡っては、今後、OculusとDaydreamの一騎打ちが始まることでしょう。
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