Instagramが、写真に写っている商品をすぐに購入できるという新機能を追加します。
まずは一部の米国のiOSユーザーから提供されます。
Instagramがユーザーの衝動買いを誘おうとしている。
写真共有ソーシャルネットワークのInstagramは来週から、Kate SpadeやWarby Parkerなど米国における20の小売業者による、詳細情報を提供する投稿のテストを開始する。この投稿には、商品に関する詳しい情報が記載されるとともに、その小売業者のウェブサイトに直接移動して直ちに購入することのできる「Shop Now」タグが含まれる。
これは、Facebook傘下のInstagramを、友人の奇抜な夕食の写真だけでなく、バッグや服や眼鏡などの商品を探すための情報を提供する、より便利なサイトにするための動きだ。
以下のブランドが購入可能です。
- Abercrombie & Fitch、BaubleBar、Chubbies、Coach、Hollister、J.Crew、JackThreads、kate spade new york、Levi’s Brand、Lulus、Macy’s、Michael Kors、MVMT Watches、Target、Tory Burch、Warby Parker、Shopbop
Instagramでステマは起きるのか?
Instagramでは、女優やモデルが使っている商品の写真が出ると、めちゃ売れます。
インフルエンサーがブログで商品を紹介したり、Twitterでつぶやくと売れるのと、同じ仕組みですね。
アパレルブランドやメーカーは、インフルエンサーに対して、無料で商品を提供していると言われているので、Instagramでもこの動きはもっと加速していくはず。
ステマを撲滅するアルゴリズムが開発されない限り、ステマは平然と行われていくことでしょう。
日本ではフリマアプリが流行ってるけど、Instagramに食われそう
日本ではフリマアプリがめちゃ流行っています。
ダントツのシェアを持っているのはメルカリです。楽天が運営しているラクマも最近良くテレビCMやっていますよね。
現状、ラクマの手数料は無料というのは、メルカリのユーザーを奪うというフェーズなんだろうね。ある程度シェアを取ってきたら、手数料を取るようになるはず。
なぜ、フリマアプリが流行っているのかというと、即決で購入できる点がユーザーに受けているようです。ヤフオクでも即決で出品することはできるけど、多くの商品はオークション方式だもんね。
InstagramがECのプラットフォームになる
今後、間違いなくInstagramがECのプラットフォームになっていくと思われます。
FacebookでもMessenger内で買い物できる機能を追加
Facebookも、Messenger Platform v1.2 をリリースしました。誰でも簡単にMessenger内でECショップを構築できるようになります。
小売業者やブランドがEC用のチャットボット(AIを利用して、人間の会話を実現するソフトウェア)をメッセンジャーアプリに組み込めるようにしてから約5か月経過。フェイスブックはメッセンジャープラットフォームv.1.2をリリースしました。
アップデートされたツールを使うことで、小売業者はフェイスブック経由で商品購入を促進することができるようになります。
また、メッセンジャーでの商品購入を促進するために、メッセンジャーアプリとデスクトップ版フェイスブックでも利用できるツールをリリースすると発表しました。
小売業者がフェイスブックのニュースフィード上に広告を掲載し、消費者が「今すぐ買う」「詳しく見る」ボタンを押すと、メッセンジャーが開く仕組みです。
↓こんな感じで決済まで完結します。
チャットボットで自動化できるの?
Facebook Messengerではチャットボットが使えますよね?
今後、MessengerでECが行われるようになれば、取引に関するやり取りは、完全に自動化していくはず。
Facebookのブログによると、34000以上のディベロッパーが、3万以上のボットをMessengerで構築している模様。
誰でもチャットボットが作れる時代になってきた
チャットボットの開発もコモディティー化の波がきています。誰でも簡単にチャットボットが作れる時代が、目の前に来ています。
ボットが熱い。Facebookが今春のF8でチャットボットを持ち込んだことをきっかけに、今では、企業のカスタマーサービスのページ、eコマース、エンタテイメントなどなど、犬も歩けばボットに当たるご時世になった。
でも、有能なデベロッパーを抱えてない個人や零細企業は、どうやってボットを作ればよいのか?
そこで、Octane AIが登場。それは、メディア界の名士Ben Parrと、起業マニアのMatt Schlicht、そしてOmegleのファウンダーLeif K-Brooksが作ったスタートアップだ。彼らは、人気の高いFacebookグループとデジタルマガジンで、ボット界の名士にもなった。
WixやWeeblyは万人向けのWebサイトデザインツールだが、Octane AIはそれらのチャットボット版だ。まるで幼児用お絵かきページのように、簡単にボットを作れる。私にもできた。簡単な挨拶をするだけの、ボットだけどね。
Evernoteの協同ファウンダーでGeneral CatalystのパートナーPhil Libinが、なんでOctaneに150万ドルも投資するのか、説明してくれた。彼の説では、“ボットはテクノロジーと対話するためのとっても自然な方法だ”。しかもOctaneは、ファウンダーたちのまわりに、すでにコミュニティができていることにも、感心した。
50 CentやAerosmithなど、すでに強力な顧客もいるOctaneは、今はFacebookに力を入れつつ、今後はSMSやiMessage、Slack、一般のWebサイトにも手を広げていきたい、と言っている。
まとめ
Instagram・Facebookでは、誰でも簡単にECコマースに参加できる仕組みを作っています。
テクノロジーのコモディティー化で、チャットボット開発も簡単にできるようになってきます。となると、InstagramやMessengerでの取引がチャットボットで自動化されて行くはず。
SNSは新しい局面に入っていくことになります。どんどん面白くなるね。
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