書籍「いちばんやさしいGoogleビジネスプロフィールの教本」

人間が運転する車と、自動運転車が共存する社会

自動運転

グーグルカーは2017〜2020年の実用化を目指しており、自動運転が実現する社会が手の届くところまでやって来ました。

日本は自動運転でだいぶ遅れを取っていますが、日本政府は2020年の東京オリンピックまでに、タクシーの自動運転を実用化しようとしています。

いきなり全ての自動車が自動運転に置き換わるわけではないので、2020年から10年位の間は、人間が運転する車と、自動運転車が共存する社会になります。

自動運転車だけが理想

わたくしの希望は、全ての自動車が自動運転になって欲しいです。運転やドライブ好きの人には申し訳ないのですが・・・

だって道路の細い住宅街で、減速しないタクシーとかマジで頭にきますもん。人が歩いているのに、真横を加速していく車もいますよね?

また、タクシー以外でも、普段自動車を運転しない休日ドライバーのお父さんとか、運転下手すぎって人もたくさんいますからね。

世の中の自動車が全て自動運転になれば、最近良くニュースにあるような、高齢者がアクセルとブレーキを間違えるて、交差点に突っ込んで人を跳ねるとかいう事故も皆無になります。
高速バスでドライバーが居眠りするとか、スマホ見ながら運転する等のニュースを見るたびに、早く自動運転の世の中にならないかなと思っています。

自動運転の世の中になれば、確実に事故は減りますからね。

運転は趣味になる

自動運転の世の中になったら、人間が運転することは完全に趣味の世界になります。なので、公道を走る自動車に対しては、自動車税やガソリン税を何倍もとってもいいんじゃないの?

人間はどうしても、感情の起伏があるし、急いでいるときはスピード上げちゃうから、自動運転の世の中になれば、そういうことから開放されます。

自動運転車をどこまで信用できるか?

自動運転車は、車載カメラ・センサー・GPS・オンラインでの渋滞情報などの情報を、車載コンピューターと人工知能で処理しながら、運転していきます。

それらを人間がどこまで信用できるかということになりますよね?

テスラに乗っている方から、最近のバージョンアップでオートパイロットが使えるようになって以降、高速道路では、自分で運転しなくなったという話を聞きました。自動運転で何の問題もないようです。
最初のうちは、何か事故が起きないかと注意深くしていたそうですが、すぐに慣れてしまって、今では機械に任せっきりにしているそうです。そうすると、運転しないわけなので、スマホやったり、話に夢中になってしまうようです。

自動運転車がもっと普及したら、おそらく、多くの一般消費者は、自動運転のテクノロジーを信用するということになるはず。一度信用したら、とことん信用すると思います。

飛行機なんて離着陸以外は自動運転ですからね。自動車も高速道路での走行は、自動運転になる日は近いです。

テスラのオートパイロット始まる!
いよいよ1月中に日本でもテスラの自動運転機能オートパイロットがスタートします。 2015年10月から、「Tesla Model S」で自動運転を実現する「ソフトウェア7.0」の提供が開始されています。 このソフトウェアを使用すれば、「Tes...

グーグルカーの事故

Googleでは2012年から自動運転車のグーグルカーを公道で走らせています。走行距離は2015年11月時点で190万キロメートルにも及びます。

グーグルカーは非常に慎重なので、今まで17件の事故がありましたが、全てもらい事故でした。

ところが、2016年2月14日、カリフォルニア州のマウンテンビューの路上で、初のグーグルカーの過失で事故が起こりました。車種はレクサスRX450hを自動運転用に改造したグーグルカーです。

時速2マイルで走行していたグーグルカーが、路肩に置かれた砂袋を検知したため一度停止後、避けるために左に進んだところ、左後方から時速24キロで走行していたスクールバスの側面と衝突しました。
グーグルカーは、後方からバスが走ってくることに気が付きましたが、バスは減速もしくは停止すると予測したためです。

これを受けてGoogleでは、グーグルカーの自動制御プログラムを修正しました。

グーグルカー

自動運転車の事故の法的責任は?

自動運転車が普及した際、一番問題になるのは、事故を起こした時の責任の所在です。

今の自動運転車は、自動運転の度合いに応じてレベル1からレベル4までの4段階に区分されています。

日産の自動ブレーキはレベル1。テスラのオートパイロットはレベル2。この2つは、基本的にドライバーが運転して、自動運転システムがその補助を行うというものです。なので、事故の責任は人間が負うということになります。任意保険も今の仕組みとそんなに変わらないはず。

ここから一歩進むとレベル3とレベル4になります。
レベル3は、基本的に自動運転で、緊急時のみドライバーが対応します。2016年の時点でレベル3の市販車はありません。グーグルカーや、日本政府が2020年までに導入を予定している自動運転のタクシーはレベル4です。この段階になると、任意保険は今までとは大きく変わることになります。

PL法の適用は?

識者の中では、レベル3やレベル4の自動運転車の事故はPL法の適用になるのではと言われています。すべての事故の原因が自動運転ということになったら、一企業が全責任を負うとかはおそらくできないので、国が補償することになるのでしょう。

自動運転車の事故

先日、グーグルカーなどの自動運転車がドライバーとして認められました。

Googleが、現在開発中のハンドルもペダルもない自動運転車の実用化に向けて米運輸当局NHTSAにAI(人工知能)をドライバーと認めるよう要請し、NHTSAは基本的にそれを認める方向を示した。

米Googleが開発中のオリジナル自動運転車にはハンドルもアクセルもブレーキもなく、人間のドライバーが不要だが、米政府当局は自動運転車に搭載するAI(人工知能)を法律上のドライバーとみなす方針だ。米国家道路交通安全局(NHTSA)がGoogleで自動運転車プロジェクトを統括するクリス・アームソン博士に宛てた2月4日付の書簡で明らかにした。

Google自動運転車のAI、米当局が「ドライバー」と認める方向へ

2020年にレベル4の自動運転車が登場したとしても、そこから10年位の間は、人間が運転する車も併存します。となると、様々な事故が想定されます。

今までは、「人間の運転手同士の自動車事故」「人間の運転手の自動車と歩行者の事故」でしたが、それ以外の事故も予想されます。

人間の運転手と自動運転車の事故

これはめちゃ増えそう。多くの過失は人間の運転手ということになりそうです。

自動運転車と歩行者の事故

「人間の運転手の自動車と歩行者の事故」より数は減るはず。

Googleでは事故に備えた対策も検討しているようです。効果の程は分かりませんがアイデアとしては面白いです。

グーグルカーの安全対策
Googleが提案する事故対策技術は、「歩行者をボンネットにくっつける」というもの。図6Aのように後ろから来る自動車が歩行者に衝突すると、なんと衝突したフロント周りの保護層が飛散して中から粘着性の高い層が現れて、衝突してボンネットに乗り上げた歩行者をがっちり保持するとのこと。

Googleの自動運転カーが歩行者との交通事故でダメージを抑える意外な特許を取得

2030年頃に、自動運転車だけの世の中になれば、交通事故の数は今と較べて激減するでしょう。

電気自動車のウィルスやハッキング

今までの話では、自動運転車が暴走するということを考慮に入れていません。

人工知能がきちんと制御して走行するのであれば、人間より安全なのは間違いないです。

一番怖いのは、グーグルカーなどの自動運転車は常時ネットに繋がっているので、ウィルスや乗っ取りに遭う危険があるということです。

PCやスマホの技術が生かせることになるので、自動運転車の開発は、トヨタなどの既存の自動車メーカより、GoogleやAppleといったスマホのOSを開発しているメーカーが有利なのです。

意外と知らない電気自動車!今後のグーグルカーの進む道
自動車メーカーは近年100年の歴史上かつて無い大波に揺られています。 ハイブリッド、電気自動車が出現し、車の根幹となる技術であるハード面が大きく変わりつつあります。 また、各種センサーやカメラの技術が進み、制御するソフトウェアの能力も飛躍的...