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今後、プライム会員向けのプライムミュージックには広告が入るね絶対!

Amazonビジネスモデル

米Amazonのプライム会員向けのサービスから、音楽ストリーミングサービスが単独で契約できるようになります。

米オンライン小売り大手、アマゾン・ドット・コムが、単独の音楽再生(ストリーミング)サービス開始へ準備を進めていることが分かった。米アップルや英スポティファイと競合する。事情に詳しい関係筋2人が明らかにした。
関係筋によると、サービス利用料金は月額9.99ドルと、競合大手並みに設定する。サービス開始時期は、今夏遅くか秋の初めになる公算が高いという。
アマゾンはプライム会員向けに、限定的ながら無料のストリーミング音楽サービスを提供している。
今後、基本的なメディアオプションをプライムで提供する動きを強めながら、プラスアルファを求める消費者向けに追加的な会員サービスを打ち出すとみられる。

米アマゾン、有料の音楽ストリーミングサービス開始へ

料金は月額9.99ドルということですが、米Amazonプライム会費は年間99ドル(月額8.25ドル)なので、めちゃ割高感満載です。

近い将来、既存のプライムミュージックに対して、Spotifyの無料プランのような広告が入るんでしょうね。

2016-06-11-amazon

Spotify・Apple Musicと比較する

Spotifyの広告付きプランのみ無料で、その他の料金プランは横並びで全く同じです。まるでdocomo・au・ソフトバンクの料金みたい・・

今回の米Amazonの料金も月額9.99ドルと同様です。おそらく学割やファミリープランも出してくるだろうね。

Spotifyの料金プラン

Spotify

  • Spotify 月額0ドル(広告付きなので無料)
  • Spotify Premium 月額9.99ドル
  • 学生 月額4.99ドル(50%引き)
  • ファミリー 月額14.99ドル(6アカウントまで)

Apple Musicの料金プラン

Apple Music

  • 通常 月額9.99ドル
  • 学生 月額4.99ドル(50%引き)
  • ファミリー 月額14.99ドル(6アカウントまで)

米Amazonプライムの年会費

年間99ドルでプライム会員になれます。1ヶ月あたりにすると8.25ドル。

日本は3900円なので、アメリカと比べるとかなり優遇されてますよね。月額325円って今のところ安すぎますから。

で、米Amazonのプライム会員にどんな特典があるのか見てみましょう。

  • Free Two-Day shipping(2日間での無料配送)
  • Unlimited movies and TV shows(プライムビデオ)
  • Unlimited music streaming(プライムミュージック)
  • Over a million ebooks(Kindleオーナーズライブラリ)
  • Free unlimited photo storage(プライムフォト)
  • Free Same-Day Delivery in eligible areas(対象エリアの同日配送)
  • Save 25% with prepayment discount(前払いで25%引き)

日本とアメリカのAmazonプライムの違い

日本に無いのは、一番下のSave 25% with prepayment discount(前払いで25%引き)。
あとはだいたい同じですが、プライムビデオやプライムミュージックの数は違いますよね。

プライムビデオの月額プラン

今回の音楽ストリーミングサービスに先立ってUnlimited movies and TV shows(プライムビデオ)は、今年の4月17日から8.99ドルの月額プランが新たに創設されました。競合であるNetflixに対応したプランを出してきたということなんですよね。

米Amazonのプライム会費が年間99ドル(8.25ドル/月)なので、プライム会員になった方がお得なんだけどね。なので、動画にも広告を入れてくると予想します。

Amazonでは、プライム会員向けのプライムビデオにも広告を入れて、単独のプライムビデオは広告なしとかにするんじゃないかな?

月額プラン登場!今後のAmazonプライムどうなる?
米Amazonで新しい動きがありました。いよいよ競合つぶしが始まります。Amazonの送料・手数料・お急ぎ便が無料になる会員制プログラム「Amazonプライム」に、従来の年間プランに加えて新しく月額プランが登場しています。同時に会員向け動画...

米Amazonを追従する日本のAmazon

米Amazonで導入したサービスが、数ヶ月後に日本のAmazonで展開されています。例を見てみましょう。

音楽聴き放題サービスのプライムミュージック

米Amazonで2015年6月にサービスがスタート。

日本では2015年11月23日にサービスが開始。

Amazon送料の改悪

米Amazonで2016年2月に非プライム会員の送料改定を実施して、送料無料の条件を49ドルへ値上げ。

日本Amazonで2016年4月に料金改定を実施、非プライム会員の送料無料の条件は2000円以上へ変更。

プライムビデオ・プライムミュージックともに、米Amazonのように単独のサービスが日本でも登場するはずです。

米のプライム会員数

プライム会員の数は公表していませんが、Consumer Intelligence Research Partnersの調査だと、現在アメリカにはプライム会員が5400万人いると言われています。
1人99ドルだから、プライム会員費の収入が53億4600万ドル。

それに対して配送コストは2015年の1年で、45億ドルかかっているようです。なので、2016年2月に送料を上げたのです。

アマゾン・ドットコム(AMZN.O)の予想下回る10─12月期決算を受け、アナリストの間では拡大を続ける同社の物流コストを問題視する声が強まっている。同期の物流コストは前年同期比24.4%増の45億ドルに達した。

米アマゾン、拡大続ける物流コストに疑問の声 事業化の観測も

今後のAmazonプライム

今の米Amazonは、競合つぶしのフェーズです。

プライム会員費の収入が53億4600万ドルあっても、配送コスト45億ドルかかっていますからね。プライムミュージックやプライムビデオにかかる経費を入れたら、プライム会員費の収入は軽く超えてるはず。

動画見放題サービスでは競合であるNetflixにぶつけた料金プランを出してきてるし、今回の音楽聴き放題サービスでもSpotifyやApple Musicと同様のプランを出してくるはずです。

わたくしが懸念するのは、Amazonの本質は、BtoCの鵜飼ビジネスという点です。もしも、Amazonの競合が潰れたら、今後のAmazonプライムは、プライム会員の年会費を絶対に値上げするでしょう。

Amazonのライバルになる会社が登場することを望みます。