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Googleからソーシャルサービスの「Spaces」が登場!

SNS

Googleから新しいSNSサービスが登場しました。

Googleアカウントでログインすれば、iOS、Android、PCのどれでもサービスを利用できます。

GoogleはGoogle+の失敗でソーシャル・メディアへの野心を諦めたわけではないようだ。今日(米国時間5/16)、Googleは情報のグループ共有に特化した新しいソーシャル・アプリ、Spacesを発表した。小人数のユーザー・グループがこのアプリ内から検索、YouTube、Chromeなど他のGoogleサービスを共有し、アプリを離れることなくコンテンツやリンクなどを共有することができる。さらにユーザーは共有コンテンツを中心としてグループ・チャット方式で会話することが可能だ。

GoogleのSpacesのチャット機能とモバイル・フレンドリーなインターフェイスはFacebookのMessengerやWhatsAppなどのライバルになりそうだ(SpacesはiOS版、Android版、モバイル・ウェブ版がある。ウェブ版はデスクトップからも利用可能)。

2017年4月17日 追記
Spacesは2017年4月17日で終了しました。わずか1年でした。

「Spaces」の特徴

Spaces

アプリをインストールして使ってみましたが、Google+のコミュニティーに似ています。
同じような趣味だったり、共通のプロジェクトだったりのグループが作れます。

Googleの説明を引用すると、

Spaces は少人数グループ向けの共有用アプリです。
• いろいろなトピックの Space をワンタップで作成できます
• さまざまな方法でリンクを使って友だちや家族を招待できます
• 共有ボックスに Google 検索、Chrome、フォト、YouTube が組み込まれています
• Space のメンバーは投稿ごとにコメントを追加できます
• キーワードで自分のすべての Space 内を一括検索できます
ワンタップで Space を作成したら、さまざまな方法でリンクを使って仲間を招待。ビルトインの Google 検索、Chrome、YouTube、Google フォトを使ってアプリ内で直接、記事や動画、写真を見つけてシェアできます。Space で最近見たものを見つけたいときも、検索機能を使えば簡単です。
Spaces で研究グループ、家探し、週末のドライブなど、トピックに関係する仲間だけをすばやく集めて、コンテンツをシェアしてみよう。

Google+との違い

Google+を使いこなせている人ってあまりいないですよね。なにせ機能が多いです。

Google+のメニューは、「フォローしているユーザーのコンテンツ」「コレクション」「コミュニティー」とあるので、コンテンツが膨大になってしまって、今まで使い勝手がいいとは言えませんでした。

特に、少人数グループでコミュニティーを作ってやり取りするには向いてなかったのです。

Spaces」は、Google+からコミュニティー機能を分けたと思っていただくと分かりやすいかも。少人数グループでコンテンツを共有するならGoogle+よりも使い勝手が良さそうです。

「Spaces」のメリット

「Spaces」で共有されたコンテンツは、Google検索できるとアナウンスされてますが、今のところ詳細は不明です。

Google+もGoogle検索に結果が出てきますから、同じような仕組みになるんでしょうね。

共有範囲が不明瞭

早速試してみましたが、コンテンツの共有範囲がコントロールできません。Facebookのように共有範囲の設定ができないと、気軽に使えないですよね。この点は早く改善して欲しいです。

「Spaces」の便利な点

スマホのアプリはすごく使いやすいです。サクサク動くし、UIも非常に分かりやすい。

特に気に入った点は、アプリ内でGoogle検索ができることです。

例えば、「Spaces」にURLのコンテンツを載せる場合、「Spaces」のアプリ内でGoogle検索をして、そのままリンクを貼り付けることが可能なのです。

今までのアプリだと、以下の様な手順が必要で、アプリとブラウザを行ったり来たりしなければなりませんでした。

  • スマホのブラウザ(ChromeやSafari)で検索 → URLをコピー → 「Spaces」に貼り付ける

これがアプリ内で完結するということで、スマホでの使い勝手は格段に上がります。

「Spaces」の使い方

1. URLを入力してコンテンツを追加する

Spacesの使い方

2. アプリ内でGoogle検索ができる

Spacesの使い方

3.  追加したURLが一覧で出てきます

Spacesの使い方

アプリ内でGoogle検索

今後、Googleはこの方向にシフトしていくはずです。

4日前に登場したiOS用のキーボードアプリ Gboard も、サードパーティーのアプリ内でGoogle検索ができるというものでしたよね。Gboard 早く日本語バージョン出て欲しいです。

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FacebookやLINEのグループ機能との違い

機能の違いや使い勝手の違いを見ていきましょう。

Facebookのグループ機能

趣味のグループやコミュニティーとしてよく使われています。「Spaces」と同じ用途で使えます。実名で投稿するので、あまり荒れることありません。

一応、過去のコンテンツの検索はできますが、検索機能はいまいち。大文字や小文字が違うだけで、検索結果に出なかったりするからね。

LINEのグループ機能

日本のユーザー数は6800万人と利用者がダントツ多いので、LINEのグループ機能を使ってる方は多いですよね。

用途は、グループを作っても単純に連絡手段で使うことが多いです。ママ友や飲み会とかね。趣味のグループやコミュニティーで使う時も同様で、単なる連絡手段として使う機会が多いです。

仕事のプロジェクトでも使うことはありますが、やはり連絡手段で使うことが圧倒的に多い。ファイル添付や過去のトークの確認が面倒なので、仕事ならSlackの方が圧倒的に使いやすいです。

古いトークを引っ張りだそうと思っても検索できない点は不便です。時系列ですからね。ひたすら戻るとかまじ面倒くさいです。重要なトークはKeepで保存しておけばいいんだけどね。ちなみにKeepの保存方法は、タップして長押しすればOKです。

ユーザー数が増えそうな「Spaces」

Google+が機能満載になっているので、コミュニティー部分を切り離すことによって、使い勝手は向上します。アプリも軽くなっています。

過去のコンテンツの検索も非常に賢いし、Googleフォトの検索もできるし、Googleならではの機能が満載です。UIもシンプルで分かりやすいので、ユーザー数は増えそうです。

明日18日から開催する「Google I/O 2016」では、Spacesをセッションごとに公開します。